地獄少女 三鼎 第16話
『誘惑の罠』
趣味も持たず、付き合いも悪い章宏の楽しみは近くに住む少女・加世と遊ぶことだけ。そんな折、彼の前に現れる若い女性・幸。次第にひかれ合う二人だったが、章宏には自分が幸せになってはいけないと言うだけの過去があって……。
<あらすじ>
名和章宏と言う青年は目立たないようで周囲から浮いていた。同僚との付き合いも悪く、男だらけの職場では女性との出会いもなく付き合っている女性もいない。これと言って明確な趣味も持たない彼は、毎日のように職場近くの滋田加世と言う少女と遊ぶ日々。
そんな折、職場に若い女性が入ってきた。宮嶋 幸と言う女性は、同僚の男たちに絡まれているところを偶然通りかかった章宏に救われると、自然と彼と近づく。章宏も幸と関わることで少しずつ、変わっていくが、彼には自らの幸せに卑下してしまう過去があった。
それは、かつての同僚・中島公司を地獄に流してしまった事実。
加世を写真に撮っては楽しんでいた公司は、少女に対して異様な愛情を見せる―――いわゆる、ロリコンと呼ばれる人だった。純粋に子供と遊ぶことが好きな章宏は、公司の行為を戒めるが、公司は手は出していないと聞く耳を持たない。
そして、章宏は糸を解いた。
幸の前でそれを告白した章宏。そんな章宏に幸は―――。
感想・考察はOPENからどうぞ。
<感想・考察>
夢オチならぬ未来視オチ。
ただ、このあとどう転んだとしてもおそらく章宏は幸に流されたのではないか、と思ったり思わなかったり。あいがゆずきに未来を見せたのは、止めてもらうためではなくて、未来は決まっていると言いたかったのかもしれない、と。
だって、章宏はもう糸を解いてしまったのだから。
結果、公司がいなくなったことで幸が不審に思い、幸が何かしらの形で憎悪を抱くのは自然な流れ。ゆずきが見せられた未来をすべて語って、章宏がそれをすべて真実だと理解してすぐにでも引っ越しして、人里離れた山の中とかで暮らせばまた違うのかもしれませんが(マテ
でも、それもまたある意味、流されることと変わりはないわけです。
それはさておいて、結局のところ、すべては糸を引いた時点で次の物語は幕を開けてしまっている。幕を下ろすには、憎悪されている対象をどうこうするのではなく、これから憎悪する対象をどうにかしないといけない。
だから、今からゆずきが章宏にどんな入れ知恵をしようとあまり意味は成さない気がしたわけです。もし、地獄通信が従来通りのアクセス制限があるのだとすれば、幸はそれだけの憎悪があったからこそアクセス出来てあいと契約出来たはず。それだけの人間が、章宏ごとき探し出すのにそう時間はかからないでしょう。
結果、魅せられた未来と同じ結末をたどるのではないか、と。
大きなポイントは、どうしてあいが未来を見せたのか。それは、ゆずきに未来は変わらないとあきらめさせるためか、ゆずきに未来を変えてほしいと言う願いを込めてなのか、それとも別の理由があるのか。
そのあたりがもう少し見えれば、この三鼎の核心に迫れるのかもしれませんね。
次回『』。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
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