機動戦士ガンダムOO 2nd season 第16話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[機動戦士ガンダムOO]
『悲劇への序章』
アフリカにある軌道エレベーターを制圧したハーキュリーは、自らの理念をセルゲイに語る。一方、アフリカタワーを目指す刹那の前に立ちはだかったのは、TRNAS-AMを備えたマスラオに乗るMr.ブシドーだった。
<あらすじ>
アフリカにある軌道エレベーターを掌握したハーキュリーを始めとした一部の連邦軍将校たち。だが、彼らが行った声明でさえ、A-LOWSと連邦軍による完璧な情報統制で正しく市民たちには伝わらない。
ハーキュリーの起こしたクーデターに対して、自らの過去を踏まえ疑念を投げかけるセルゲイ。そんな彼のもとに届いたのは、連邦軍からの密命だった。ティエレン全領域対応型に搭乗し、軌道ステーションに辿り着いたセルゲイ。市民を人質に取るやり方に意をとなるセルゲイに対し、ハーキュリーは市民こそが連邦政府の腐敗とA-LOWSの独裁を許しているのだと一蹴する。
予定通り、A-LOWS宇宙部隊は軌道エレベーターにオートマトンを投入する。ハーキュリーはこれを機に、市民をリニアトレインで地球へと下ろし始める。情報統制が敷かれようと現実を目の当たりにした六万もの市民の口を封じることは出来ないだろう、とそう信じて。
一方、クーデターの情報を知った刹那は負傷した体のままアフリカタワーを目指す。そこで待っていたのは、Mr.ブシドーが駆るマスラオだった。疑似太陽炉ながらTRANS-AMに近い出力解放を行ったマスラオに対しTRANS-AMで対抗する刹那。
未だに四年前と同じガンダムへの執着を見せるMr.ブシドーに対し、刹那は戦うだけがすべてだった四年前とは違い戦わない自分を求めていることを告白する。
その頃、アフリカタワーを包囲していたA-LOWSの軍が奇妙な陣形を取り始める。そして、アフリカタワーとは別の軌道エレベテータ―では、スメラギたちが決死の攻撃で破壊したはずのメメントモリが、悲劇への幕開けのように、エネルギーチャージを開始していた……。
感想・考察はOPENからどうぞ。
<感想・考察>
連邦政府の腐敗とA-LOWSの独裁を許したのは、市民たちである。
ハーキュリーの言葉はこの上なく的を射ていると言えるのかもしれません……もちろん、連邦政府と言う体制が、議会と言う単語が出てきたことに代表されるように現代におけるベーシックと言われ日本も行っている選挙を行う民主主義と議会制であるならば、と言う前提付きで。
政府と軍によって完全に情報を操作されている中で、一般市民が真実を得る手段は皆無に近いのかもしれません。でも、疑念には思わなくてはいけない要素が少なからず散りばめられてはいるのです。
反抗組織があるのなら、どうして反抗しているのか? その行動には必ず理由があるはずである。もちろん、正しい彼らの主張は連邦の情報統制でその理由は語られていないでしょう。調べることも出来ないでしょう。でも、その存在がこの世界にいることは、そこにそれだけで理由があることはちょっと考えればわかるはず。
どうしてA-LOWSは独立部隊として設立されているのか? 連邦軍ではいけない理由があるのか?
その存在ゆえに隠しきれない部分が少なからず出るわけで、もちろん市民全員にそのすべて疑問にもて、とは言えないわけです。ただ、与えられる情報がすべて正しいわけではないことは知らなければいけないことでしょう。それは現代にも通じる部分です。マスメディアと言う人の手が加わっている以上、その情報は少なからず歪め曲げられているのですから。
でも、今の連邦市民はそういったことなど疑念に思わず、ただ与えられた幸せを享受しているだけ。確かにこれでは、市民側の意識の改革の必要性が訴えられるのもいたしかたないことなのかもしれません。
状況としては日本によく似ています。もちろん武力圧政がされているわけでも、情報統制が敷かれているわけでもないですが、今の政府や政治家の腐敗を生んだのは他ならぬその者たちを自分たちの代表として一票投じて選出した自分たち国民であると言う意識が、この国には足りないような気は常々しています。
はたしてこれは市民の意識改革に繋がるのか? ハーキュリーの言うとおりなら確かにそうなのでしょう。でも、理由はどうあれ本来”脅し”として使われなくてはいけない大量殺りく兵器であるメメントモリのトリガーをもう数度も引いている以上、A-LOWSにはそれに対する罪の意識はない。ならば、いまさら軌道エレベーターごとハーキュリーたちを含め六万の市民を殺すことぐらい何ら疑問を抱かないのではないか、と。
そうなれば当然真相をしった六万人は全滅。情報は完璧に封殺されるわけです。そういった部分では詰めが甘いように思えます。
EDより。
ロックオンに手を伸ばす女性ですが、わずかに紫色の髪の毛が……やはりロックオンのお相手はアニューで決定ですかね。
マスラオTRANS-AM
オリジナルに対して負荷が強そう。それはそうです。本家は無限生成のGN粒子を重力制御にも用いているので、パイロットにかかる負荷も軽減しているはずなのですから。疑似太陽炉でTRANS-AMをやろうとすれば、そういった制御の部分に使う粒子さえ注ぎ込みそうなものですしね。
ただ、今回はパイロットにかかる負荷(ソフト面)ばかり目が行きます。もちろん、疑似太陽炉なので活動限界を迎えるのがダブルオーライザーよりかなり早いと言うこともありますが、個人的にはもう少しハード面でのマイナス要素や欠点が欲しいですね(汗
次回『散りゆく光の中で』。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
赤字はTBが現在弾かれてしまっているBlog様です。
・http://12091015.blog70.fc2.com/blog-entry-464.html
・http://ameblo.jp/khirose1944/entry-10197844565.html
・http://iitokodrip.blog118.fc2.com/blog-entry-343.html
・http://kazekura.seesaa.net/article/113162417.html
・http://kouyanoblog.blog61.fc2.com/blog-entry-1771.html
・http://lessiy.jugem.jp/?eid=1648
・http://plaza.rakuten.co.jp/sealsoldier/diary/200901250003/
・http://rashin2007.blog88.fc2.com/blog-entry-1147.html
・http://seraraku2.blog59.fc2.com/blog-entry-3070.html
・http://syujiro2gouten.blog70.fc2.com/blog-entry-2144.html
・http://yamitarou.blog75.fc2.com/blog-entry-762.html
・http://wjham.blog95.fc2.com/blog-entry-753.html
もしよろしければ、拍手ボタンをポチッと押して下さいm(_ _)m 管理人のモチベーションが上がります(ぉ
Comment
Comment_form