CLANNAD AFTER STORY 第14話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[CLANNAD -AFTER STORY-]
『新しい家族』
変わってしまう街並みを前に呆然としてしまう朋也。
だが、変化は彼に恐怖だけを与えるものではなかった。
月日の流れとともに訪れた変化。それは、新しい生命の宿り―――。
<あらすじ>
朋也と渚の新しい生活が始まった。岡崎の姓の下、文字通りひとつ屋根の下で暮らすことになった二人。そんな中で、渚は自分も働きに出る、と言いだす。
幸い、彼女が働くのはかつて一時は対立しながら最後は協力し合って文化祭を成功させた合唱部の仁科りえや杉坂たちが同僚となる、新装開店するファミレスだった。知り合いがいるのなら、まだ安心できる。朋也はそう思って、渚を送り出した。
しばらくして、渚が働いていることを知った秋生とともにファミレスを訪れることになった朋也。渚のファミレスの制服姿に目がくらみ、渚が働くファミレスへと向かう。そこはかつて雑木林だった場所だった。光坂高校に通う途中にあった何の変哲もない林。それが切り開かれ、ファミレスへと変わってしまった。
その変化に朋也は、呆然と立ち尽くすことしか出来なかった。
変わっていく街並み。変わらずにはいられない街並み。時代の移りゆく姿を前に、自分と渚が過ごした高校生活もまた、連綿と続く過去の記録になってしまうことを酷く恐れた朋也は、渚からの問いに思わず声を荒げてしまう。
―――何かも変わらずにはいられません。
―――それでもあなたはこの場所を
……好きでいられますか?
渚と初めて逢った時。
朋也が耳にしたその言葉の意味と重さを、朋也は2年かけて痛いほど痛感していた。
変わりゆく月日。その変化に戸惑い、恐れながらも、変化は朋也に恐怖だけを与えるものではなかった。
体調を崩した渚。女性の身体のことだから、と早苗に相談を持ちかけ、古河家へと戻った。そして、そこで訪れた変化は―――
新しい命の鼓動。
渚のお腹には、朋也との間の子供が出来ていた。
感想・考察はOPENからどうぞ。
<感想・考察>
かなり駆け足で駆け抜けた感は否めませんが(汗
朋也の抱いた恐怖。
変わらないものなんてないと頭で理解しながら、変わっていくものに心が怯えてる様はひどく生々しくリアルですね。現実もそんなものではないでしょうか?
自分は家庭の事情もあって実家暮らしが長いですが、一人暮らしをしたり、長期間家を空けていて帰ってきてみたら、少し周りの風景が変わっていたら……。その変化に希望を抱くか絶望を抱くかは人それぞれですが、多くの人がその両方の感情を抱くような気がするんですよね。良い方向に変わっていく変化を喜び、思い出の場所がなくなっていくことを嘆く。あんまりこの手のゲームでこういったことを描かれることは少ないと思う分だけ、CLANNADが描くこの心理描写はやはりすごいな、と感じてしまうわけです。
変化
語らずとも、この回のキーワードとなった言葉であり現象。序盤から中盤にかけて変わることの怖さを描きつつ、ラストで変わる喜びも同時に描いている。そういった意味で、最初から最後まで変化をテーマに描かれたのだな、と。
実際、この変化に対してどう向き合うかも人それぞれだと思うんです。変わっていくことを肯定としてとらえるか、否定としてとらえるか。はたまた、肯定も否定もせずにただありのまま流れを受け流すだけなのか。
今の朋也はどちらかと言えば、最後の「受け流し」のような気がするんです。変わることの嬉しさも怖さもほぼ同時期に訪れたものだから、それを肯定していいのか否定いいのか分からない。ただ、やや否定よりだった朋也の考えは、渚との間に出来た子供でやや肯定よりに動きつつも、結局今の現状に対して受け流すだけのような……。
変わっていく様をそのまま受け入れていくのではなく、受け流していく。
それは答えが出たとかそういう部分ではなくて、これから答えを出す一歩のような気がします。変化にうれしさや怖さがあることを知ってスタート地点に立てただけでも、儲けもの。
実際、変化に対してどう向き合うかを決められるのって年齢に関係ない気がします。出来事、事件をきっかけにして気づいて、見つめなおして、そして決めていくものだと思いますから。
変化に関わらず、いろいろな物事に対してどう向き合っていくかはそうやって幾つかに出来事をきっかけに決めていくものではないでしょうか。
それならば、朋也は文字通りスタート地点に立ったわけです。変わることの嬉しさと怖さを知ったことで、それに向き合う準備が出来たのですから。
原作を知る者として多くを語ることはできませんが、これから朋也は多くの幸せと不幸を経験し、そのたびに見つめ直し続けて、最後にどう向き合っていくか結論を出すのだと思います。
CLANNAD AFTERも折り返し地点を過ぎて物語は「起承転結」の「転」へ。もしかしたら、冷静に経験した出来事や事件を見つめ直す暇すら与えず、朋也には激動の日々が訪れるのかもしれませんが、それをしっかりと見ていきたいと思います。
京アニ版CLANNADが最後に行き着く答えとは?
それを楽しみにして……。
あー、なんかいつもと感想の雰囲気が違いますね(爆 何というか、そんな気分でした。ちょうど、これを書きながら「コードギアスコンプリートベスト」を聴いてます。だからでしょう。なんか、思考が論理チックでどこかルル風味なのは(ぉ
次回『夏の名残りに』。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
赤字はTBが現在弾かれてしまっているBlog様です。
・http://ameblo.jp/azeaniblog/entry-10193226043.html
・http://blog.livedoor.jp/auauauau___/archives/1154805.html
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/51181037.html
・http://kazekura.seesaa.net/article/112674761.html
・http://maguni.com/diary.cgi?no=583
・http://norarinhouse.blog74.fc2.com/blog-entry-628.html
・http://okimamoton.sblo.jp/article/25578649.html
・http://plaza.rakuten.co.jp/sealsoldier/diary/200901160000/
・http://seraraku2.blog59.fc2.com/blog-entry-3031.html
・http://sopury.blog19.fc2.com/blog-entry-175.html
・http://wendykai.blog60.fc2.com/blog-entry-173.html
・http://www.mypress.jp/v2_writers/firstsnow/story/?story_id=1800668
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