加藤英美里 「vivid」
同志Yの素晴らしい後押しを得て購入して参りました。全体的な感想を先に書かせてもらうと、バリエーションに富んだ作品。曲自体は昨今のアルバムでは、12曲と決して総数として多いわけではないけれど、その分多様性があるため色々な側面で英美里様の歌声を楽しめる……と思います。
まぁ、所詮素人のレビューですからwww
そんなことを踏まえつつ、詳細はOPENからどうぞ。
気がつけば加筆していたりw
-収録曲-
全12曲。上記で書いたように昨今アルバムだと14~5曲前後が多いので、若干少なめ。
どんな歌詞なんだろうなぁ、と思ったあなた。
実は、愛あふれる同志がいるわけですよ。
と言うわけで、そう思った方は同志Yのサイトへ。
1.mode ZERO
アルバムのOPナンバーとしては相応しい明るいアップテンポの曲。タイプとしては、「明るく元気だけどあっさり」。耳に残るタイプではないけれど、その分サクサクと良い意味で聴き流せる。
英美里様の愛の囁きを聞きたい? 仕方ないなぁ、二番のサビ以降になったら耳を傾けやがれ! ぶっとびー!な囁きが聞けるよ?
全体的な歌詞としては、親しい友人だったはずの相手への想いが実は恋に変わった瞬間、それに立ち向かっていくポジティブな感じかな。
mode ZEROと言うことは歌詞にもあったように今まであった関係とは違う関係を、ゼロ(スタート)から始めようと言う具合なのではないかな、と。
そう考えると、英美里様の1stアルバムとして先入観を捨てて曲を聴いていくと言う意味で、スタートからゼロ(先入観のない状態)で聞いていこうと言う意味合いとかあったら凄いね。
2.失恋サバイバー
1曲目の「mode ZERO」に似たタイプの明るい曲。系統としては、個人名義と言うかどこかのアニメのキャラソンとして出ていてもおかしくないノリである。だが、それが良い意味で耳にリズムやフレーズが残り易い。「明るく元気で濃厚に(耳に残る)」タイプ。
失恋サバイバー。直訳すると、失恋生存者。失恋した英美里様が乗り越えていく感じなのか? 確かにそう考えると、名は体を表すと言うが、失恋サバイバー(失恋生存者)と言うタイトルとこのアップテンポなノリはマッチしているのかもしれないですね。どうしても、失恋ってことになるとマイナス(シリアス)系のイメージが先行してしまいますが。
しかも歌詞を見ると失恋したけど、元の相手に帰ろう(もう一度振り向いてもらおう)と言うポジティヴっぷり。いや、違うか。自分を振った相手に一撃入れる歌詞か(爆
歌詞を冷静に読んでみるとファンタジーチックで面白い。あー、きっと趣味でなのはのSSを書いていた同志Yならこの歌詞をベースに短編とか書けそう(マテ
3.下僕転生
感覚としては1曲目に近いかな。歌詞はかなりヘヴィと言うか、濃い感じの歌詞ではあるのだが、その割にメロディはあっさりしている。そのあたりのギャップを楽しむものかも。途中で、長めの語り(?)が入るのも特徴。
ごめんなさい、同志Y。私にはこの曲があなたのために歌われているようにしか思えなかった(マテ まぁ、周囲からSと言われる私ですが、英美里様相手なら下僕でも全然OKですが(ノ∀`*)アイター
結局、二役演じたトーク部分が何を言っているか分からない。えっと、設定としてはすでに英美里様の下僕になっている一途なAと英美里様の下僕になったけどまだ素直になってないツンデレBの会話?(意味不明
4.ソロオデン
最初は、どこかの外国語のタイトルかと思えば、「ソロ(独り)」+「おでん」の造語と言う素晴らしい感じである。これまでの3曲とは一気に路線を転換した落ち着いている歌詞。しんみりしたライトシリアス系ではあるけれど、曲のテンポが速く、少しだけシリアスを緩和するのを狙っているのか明るめの曲調とサビのリズムが耳に残る曲。
いろんな意味でこのアルバムの中でオススメ出来る一曲の一つ。
しんみりすますね。ソロオデン。まさしく、同棲していたけど別れてしまって買う分が一人分に減った、(精神的に)寒い食卓をおでんで温めよう、そんな歌詞(違
歌詞は凄まじいほど庶民的。だからきっと歌詞を読むと、「おっ」と思ったり、「あっ」と声に出たりと共感出来る部分が多いのでしょうね。
しかし、未だかつてこれだけおでんのことをうたった曲はないですね。あんなにおでんの具が出てくる歌詞と歌ってどんなんだよってツッコミだし。それをしっとり歌い上げるから英美里様はさすがです(ぇ
5.2nd Season
「ソロオデン」を全体的に明るくした感じの曲。曲調やエフェクトのおかげで、ちょっと神秘的な要素も強い。落ち着いた感じだが、「ソロオデン」がしんみりとした語りならば、「2nd Season」はしっとりと歌い上げている感じがする。
私としては声のノビが好きな曲。伸ばす部分が多い曲なので、その分ノビが目立つ曲なのだけど、そこが巧く纏まっている感じ。
いろいろと解釈出来るけど、とりあえず設定は同窓会? 昔馴染みが久しぶりに時計台の下で待ち合わせをしつつ、昔(四季)を思い出しているって感じ。
個人的にはそこで出会った同級生のことを想っていたことを、進路が別々になって別れてから知ったことを知っていると言った具合?
四季を歌詞の中に織り込んでいるから、全体として起承転結がはっきりしていると言うか、歌詞だけ読んでいても流れがしっかりしている。なので、曲調と歌詞が巧くマッチしている。やっぱり神秘的な曲にはこういう歌詞が合うのだなと思う。
6.アイカナデテ
軽く歌い流したような感じで歌われているラブソング……になるのかな、一応。対極の位置にいるのはきっと「失恋サバイバー」だと思う。歌詞的にも曲調的にも。こういった対極の曲が入るのは、アルバムの面白いところかもしれない。
7.白い雲追いかけて
再びアップテンポの曲へ。短い周期でアップテンポとバラード系が入れ替わるため、全体として忙しいなぁ、と思う反面、その入れ替わりが楽しく感じバリエーションが多いな、と思わせる要因でもある。
曲は小刻みにリズムを刻むタイプの曲。カッコイイ曲ではないけれど、小刻みにテンポが刻まれていくため、ライブとかやったら盛り上がりそう。
8.両想い一週間目
これぞ!と言わせるくらいのラブソング。まぁ、タイトルからそんな感じではあるのだけど。
感覚としては、完全なハッピーではあるが、どっちにテンポやリズムもどこか意識したようなアップテンポで、キャラソン製作のノリに近いのではないかと思える。ノリとしては失恋サバイバーよりもこっちの方が上かも。
9.Brother Bird, Sister Sky
個人的オススメ曲。
感覚としては「2nd Season」に近いけれど、あれよりもかなり幻想チック。アップテンポと言うほど明るく元気すぎはしないのだが、かといってシリアスのバラードほど暗くもない。「2nd Season」同様、しっとり歌い上げた、と言う言葉がしっくり来る一曲。
10.日曜日
イメージとしては、休日の日曜日ののほほんとした時間の流れ、みたいな感じですかね。歌詞とかまったく無視してますがw
曲云々はともかくとして、先に挙げたイメージのように一番英美里様の素に近いのではないか、と推測してみたりします(実際、英美里様の素なんて知らないので)。
11.Blanket
本作の中で、唯一と言ってもいいくらい正統派バラード。完全に「しっとり」ではなく、「しんみり」歌っているのが印象的。声のトーンもだいぶ抑えているせいか、完全に他の11曲とは異なる光を放っている作品であると言える。
だからこそ際立つ作品。
12.ラッピング・アンダーグラウンド
全12曲のラストを飾る曲がどんな曲かと思えば、これまた他の曲とは一線を画すラップ調のテンポを大きく取り入れられた曲でした。
ジャケットで英美里様が頭につけている無数の花。その明るく華やかなイメージを具現化したのが、もしかしたらこの最後の曲なのかもしれません。ラップなので当然アップテンポで明るい曲だけど、ジャケットの表情のように歌詞は必ずしも無責任に明るいものではなく、しっかりと現実の無慈悲さと言うかダークな部分も捉えているのだよ、と。
10曲目前後くらいまでは、曲順が割と王道で来たのでラストは「Blanket」以上のバラードではないかと思いましたが、ここだけは王道をちょっとだけ外して裏をかいてくれました。
-ジャケット・ブックレット-
本当は写真をアップしたかったのですが、いろいろな問題があり今は断念しています。
それはさておいて、ジャケットは英美里様のアップ写真+多くの花を頭に飾られたもの。インパクトがあるジャケットです。でも、それ以上にブックレットでの自然さに驚きます。ブックレットでは、物凄く自然体。日常をそのまま投影したかのようなブックレットで、ジャケットとのギャップの大きさにちょっとだけ驚きましたw
要はアップの英美里様と自然体の英美里様、あなたはどちらがお好み?ですね(違
-総括-
曲自体が少なめですが、(おそらく)シングルとして出ている曲はないでしょうから、それを考えれば普通か新作曲の多さ・アルバム全体で占める比率の多さでは多い方なのかもしれません。
冒頭で書いたように、全体的にバリエーションに富んだ作品。一つの方向性に対して複数の曲で徹底して歌い上げる、と言うよりは、若手の英美里様の秘める無限の可能性を暗示するかのように数々のリズム、テンポ、歌詞で多様性豊かなアルバムだと思います。
オススメ曲はトラック9「Brother Bird, Sister Sky」、トラック4「ソロオデン」、トラック10「日曜日」、トラック5「2nd Season」ですね。個人的な主観や趣向もありますが、意外(?)と幻想的な曲、少しゆったりめな曲を歌わせると響くものがあるのではないか、と偉そうに思ってみたりσ(^◇^;)
- at 12:43
- [ホビー:声優・加藤英美里さん]
- TB(0) |
- CO(4)
- [Edit]
あれ? 感想半分ぐらいで載せましたか?(ぉ
いや素晴らしい歌ばかりでした、流石はえみりんだ。
曲調は多種多様ですけど基本ラブソングばかりでしたね、これは英美里様と擬似恋愛を楽しめというメッセージと受け取(ry
ウチはCDプレイヤーが無いのでDVDレコーダーで聴いてます(笑)
延々とリピートさせる中毒生活、休日の今日なんてフル稼働だぜ(笑)
個人的にはラストがお気に入りです。
歌い慣れてきた感じが収録曲終盤になればなるほどするので、特にコレはノリも良くて大好き。
今作に不満点があるとすればトーク部分が歌詞に書かれてない事ですかねぇ……特に下僕転生は何を言っているやら(笑)
さてさて、2ndアルバムの発売はまだですか?