CLANNAD AFTER STORY 第12話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[CLANNAD -AFTER STORY-]
『突然の出来事』
大事なモノを見失うなよ……。
就職から時は経ち、夏となった。光坂電気と言う新しい居場所、父親と家庭と言う喪ったままの居場所、そして渚と古河家と言う変わらぬ居場所。
そういったものを抱えた朋也に訪れる突然の転職の誘いと父親の逮捕。
一連の騒動の末、大事なものを見失わないために朋也が渚に出した結論は―――。
<あらすじ>
夏になった。
古河家に居候をし、自ら決断して一人暮らしと就職を決めた春から早3ヶ月近く。彼の努力は少しずつ報われ、今や光坂電気の親方や芳野祐介を始めとした同僚たちは、高校時代の仲間たちとはまた違った朋也の新しい居場所となっていた。
しかし、それでも変わらないモノは存在していた。
変わらぬ父親との醒めた関係。渚に促されても勤務先やアパートの連絡先を教えていなかった朋也。そう、彼は一人で前に進んでいるのだ、と。過去と決別しているのだとまるで自分に言い聞かせるように、さらに父親との距離を取っていた。
ある日、朋也に栄転の話が舞い込む。親方の知り合いが、現場監督として若手を育てたいのだと言う。現場監督のための経験を積むだけの若さ、また指示を出せるだけの視野の広さと技術、さらに経理など事務的な部分も出来なければならないことから、朋也に白羽の矢が立った。
辞退し兼ねないほど謙遜な朋也に、祐介は自らの過去を語り始める。
バカをやり続けた高校生活の中で手にしたギターと歌。それを持って、彼はプロになることを誓った。恥ずかしいほどのラブソングを唄う自分を、自分の夢をバカにしなかった一人の教師・伊吹公子のために。
プロになった祐介は目覚ましいスピードでトッププロの地位に昇り詰める。新しい居場所がそこに出来ていた。しかし、気がつけば自分のためだけに唄っていたはずの歌は、不特定多数の人たちが心のよりどころとする歌へと変わっていってしまった。
それに気づいてしまった祐介は唄うことが出来ず、それでも歌を捨てたくないがため、自分の精神を高揚させるために―――出してはいけないモノに手を出してしまった……。
逮捕され、地位を剥奪され、更生が終わった時、そこに彼の居場所はなかった。
ただ、それでも祐介はただ無心で帰りたいと願った光坂へと帰ってきた。帰ってきたバス停に降り立つと、そこには巣立った時と同じように通りかかった公子の姿が……。
夢は諦めなければいつかかないのだから。
彼女の言葉を思い出し、涙する祐介。歌い続けなければならなかった。ただ、自分の夢を笑わず、背中を押してくれたこの人のために、ラブソングを―――。
その後、祐介は今の仕事に就き、その中で公子と付き合い、愛を育み、そして昨年、朋也たちの公子への後押しもあって結婚にこぎつけたのだ。
祐介に見失うなと言う言葉の重さにただ頷くことしか出来ない朋也。それは、朋也からすれば夢物語のような、実感の湧かないことだった。
でも、それは現実になる。
昔の父親の知り合い・木下からの電話で、朋也は自分の父親が危険なシロモノの取引にかかわっていたとして逮捕されたことを知る。親の逮捕で、朋也の栄転の話も取り消しとなってしまった。幸い、親方も光坂電気の同僚もそんなことを気にしないため、朋也は変わらず光坂電気で働き続けることは出来ていた。
渚を連れて面会に訪れる朋也。だが、逮捕されたことに対して何もしゃべらないどころか、ただ笑顔を浮かべるだけ一言も口を開かない父親に朋也は激昂し、面会を中断して飛び出してしまう。
自棄になる朋也をなんとか止めようとする渚。
朋也はそんな気持ちの中、ただ自分の居場所を喪いたくない一心で口を開く。
―――結婚しよう、渚
感想・考察はOPENからどうぞ。
<感想・考察>
芳野祐介
彼は彼でものすごく壮絶な人生を歩んでいるんですよね。これまでも、陽平や芽衣、美佐枝を通じて過去の芳野祐介が語られることはあっても、そのすべてを本人の口から語られることはもちろんありませんでした。
学園編だけではせいぜいゲストキャラ的な扱いだった祐介もここにきて、ようやく主要キャラに仲間入りなわけです。
元々恥ずかしいセリフを放つのは彼の固有スキルではあるものの(爆)、愛や夢を語ることに対しての意味の重さや語る言葉には、実はかなり重いものがあるのだと原作を知らない方にはわかっていただけたのではないか、と。これを見てアフター1話を見ると、祐介の恥ずかしいセリフ連発シーンも「実はこういう過去があったから?」と思えるかと思います。
まぁ、それでもやっぱりもともと持っていた固有スキルだとは思いますが(爆
プロの歌手となった後の彼の栄光と没落は見ていて凄まじい。実はどれくらい原作から改変が加わっているかよく覚えてませんwww まぁ、それくらい纏まりとしては非常に良かったと言うこと。あとは、原作同様、祐介が再び歌を手にすれば良しなのですが……それは2クール目以降?
岡崎朋也
逃げ続ける子供と親。そんな構図です。
朋也はただ父親と向き合うのが怖くて背中を見せて逃げるだけ。直幸(父親)も子供と向き合うのを恐れて作り笑顔を見せるだけ。
智代の家庭のように荒れてはいないけど、完全に醒めきってしまっている。
朋也が許せないのは、謝らないから、じゃないんですよね。
笑ってばかりで、話せばいつも「くん」付けで、まるで友達のように接してくる父親。でも、血のつながりのある唯一の親のはずなのに、友達同様に接されて朋也からすれば「じゃあ、自分は父親にとって子供なのか、友達なのか」と言う疑問に落ちているはずなのです。
子供からすれば、決して逃れられないけれどその分、決して崩れることのない親子の絆を親の方から放棄されているような錯覚に陥るような、そんな感じです。
もっと直幸に父親らしく接してほしい。
もしかしたら、朋也の望みはただそれだけなのかもしれません。
そして、直幸が笑い続けるのは、息子の未来を奪ったことを後悔しているからなんでしょうね。
母親がすでにいない岡崎家にとって、直幸にとって朋也は働く目的であり、生きがい。そのはずなのにちょっとした喧嘩で、つい手が出てしまって息子が我武者羅に頑張ってきたバスケットボールを奪ってしまった。
この大きな後悔は直幸の心を壊すには十分だったように思えます。
それでも朋也がきちんと高校に通い続け、生活し続けていられる辺りを察すると生活費はちゃんと稼いで納めて、また朋也もある程度自由に使える環境だったようで。
これはこれで直幸からすればどうしていいか分からない状態なのかもしれません。息子を大切に思うがあまり、二度と息子を傷つけないために距離をとる。でも、その距離をとることで息子がさらに傷ついていることを、まだ彼は知らない、みたいな。
この親子の堂々めぐりの解決は、まだまだ先ですから、ゆっくりと見守っていきましょう(まぁ、解決するのは原作前提なので、万が一にでも変わる可能性はありますが)。
次回『卒業』。さぁ、いよいよアフターも本番へ。そして、京アニのアフターはどう進むのか……。
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