機動戦士ガンダムOO 2nd season 第08話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[機動戦士ガンダムOO]
『無垢なる歪み』
リジェネ、そしてリボンズと接触をするティエリア。一方、刹那はティエリアの護衛として来ていたパーティ会場の外でルイスと再会する。
その頃、A-LOWSにはルイス、アンドレイ、ソーマの欠員補充としてイノベーターからA-LOWS入りしたリヴァイヴ・リバイバル、そして不死身の異名をとるコーラサワーらが合流する。
行動を再開したCBによって動き出した世界という名の舞台にまた役者が集まり、加速する―――。
<あらすじ>
ティエリアと同じDNA塩基配列で生み出されたリジェネ・レジェッタ。彼は、ティエリアに対してイオリア・シュヘンベルグの計画の全貌を明かす。
CBによる世界の破壊とCBに対する悪意によって世界を統一する第一段階。
A-LOWSによって統治された全世界の人類の意思の統一する第二段階。
そして、来たるべき「対話」のため人類を外宇宙へと進出させる第三段階。
GN粒子を触媒にし脳量子波を使ってヴェーダに対しアクセスが可能で、遺伝子操作とナノマシンによって老化抑制をされたティエリアたちこそが、人類を新たなフロンティアへと導く先駆者であると伝えるリジェネ。イノベーターの存在とやり方に、自らの存在意義を大きく揺らがされるティエリア。
一方、ソーマ・ピーリスことマリーを連れ帰ったアレルヤ。周囲からなんだかんだでチヤホヤされる中、フェルトだけは心中穏やかではなかった。ソーマも加わった旧三大国家連合軍によって一時は壊滅寸前にまで追い詰められ、ロックオンをはじめ多くの仲間を失ったフェルトは行き場のない感情をマリーにぶつけるしかなかった……。
また、イアンはガンダム支援用戦闘機オーライザー二機の完成情報を受け取ると、一足早く宇宙に上がり最終調整へと乗り出す。
王留美からもたらされた情報によってA-LOWS上層部が姿を見せるというパーティに出席する意思を示したティエリア。護衛で刹那もそこへと赴く。
女装をして潜入したティエリアはそこで、A-LOWSを実質支配しイノベーターを取り仕切るリボンズと邂逅を果たす。
その頃、外で待機していた刹那はA-LOWSからの特命でパーティに出席していたルイス・ハレヴィと再会する。刹那はルイスとの会話の中で沙慈の言っていた「大切な人」が彼女だと知るが、沙慈の名前が出た途端、うずくまるほどの頭痛に襲われたルイスを開放していたところでビリー・カタギリに発見されてしまう。
ティエリアはリボンズから真相を聞いても託されたGNドライヴとガンダムを信じ愚かでも自らの意思を貫く決意をし、刹那と共に正体が明かされてしまったため現場からガンダムで緊急離脱をしていた。
そんな二人がトレミーへ帰還する最中、そこに姿を現したのはスローネの発展形・アルケーガンダム。そう、そのパイロットは他でもないアリー・アル・サーシェスだった……。
感想・考察はOPENからどうぞ。
<感想・考察>
支援機オーライザー
イアンの口からようやく劇中で名前が出た支援戦闘機。二機の完成が明言されてます。
実際、支援戦闘機ではあります(OPでちょい出)が、実際にはGNアームズやキュリオスのオプションコンテナのように事前装着を前提とした強化パーツと捉えるのが正解のような気がします。
そもそも、現時点でのCB(トレミー)には操縦出来る正規のパイロットがいません。
ラッセ説もあるようですが、そうなるとトレミーは誰が操舵するの? ということになってしまいます。普段(戦闘時以外の待機任務中のラッセ休憩or非戦闘時)はオートモードでの航行でもOKでしょうが、実際の戦闘になれば巨大な母艦だからこそ操舵技術はオートの回避運動だけではどうにもならないはず。
そうなると、可能性として高いのはやはり沙慈なのかなぁ、と。二番目はラッセ、三番目はマリーでしょうか? マリーに関してはアレルヤのピンチの際に無断で使用するカガリみたいな形での出撃が前提ですが。
あとは、支援機そのものがもともと無人制御可能とも考えられます。GNアームズも確か無人制御が可能だったはずですし、すでにGNファングという無人制御兵装が実用化されているわけですし(ちなみにGNファングはトリニティ技術ではなくすでにトレミー側にも同様の技術が備わっています。断言出来る理由は、ケルディムのプラモの取扱説明書を読んでください)。
さらに言えば、イアン自ら前提条件としてOOの膨大すぎるGN粒子量制御に利用することを語っていることから考えても、強化パーツ扱いの可能性の方が高いわけです。
「まさかツインドライヴの粒子放出量に機体がオーバーロードするとは」
という旨の発言がありました。
つまり、前回のTRANS-AMが強制終了かかってしまったのは、GNドライヴ側の負荷ではなく機体側の負荷ということなのでしょう。
GNドライヴおよびGNコンデンサーからTRANS-AM使用時に大量発生する赤いGN粒子は、通常は機体全体から放出され出力を飛躍的に向上させる途中ですべて消費してしまう。、むしろ、そのことによって機体は空中分解せず、さらにパイロットに対してもGN粒子[T]の悪影響を受けない。それに対し、ツインドライヴではGNドライヴから供給されるGN粒子量が二乗化による粒子量増大で本来途中で消費してしまうGN粒子が消費し切るどころか減らないために、GN粒子が本体からの消費量を超え、GNドライヴに逆流。結果、煙をあげて強制停止に至った。
というのが自然な流れでしょうか?
GN粒子を熱量に置き換えて、ガンダムを普通の戦闘機、それでもイメージ出来なければ自動車や家電に置き換えれば、ある意味納得するかもしれません(自動車だったら、本来エンジン一基分のフレームにエンジン二基積めばどうなるかなんて目に見えるわけで。まぁ、OOのフレームはツインドライヴ前提にはなっているのでしょうが、そもそも稼働が不安定な分、未完成な部分も多いのでしょう)。
前回は、GN粒子に対するGNドライヴの許容量説を書きましたが、それに近い形ですね。つまるところ、今まではガンダムという器に対し、GNドライヴ一基分という蛇口からGN粒子という名の水が注がれていたわけです。でも、ツインドライヴになって二倍以上の水が器に注がれてしまったため、器側が悲鳴をあげてしまった、と。
オーライザーは、その容量(キャパシティ)を向上させるものなのは確実ですね。内部に大型のGNコンデンサーを積むか、あるいはGN粒子を散布するような兵装(スローネドライのステルスフィールドみたいな)があって、TRANS-AM時の膨大な粒子量にさえ耐えることが出来る。
そんな具合でしょう。
ちなみに個人的に気になるのはオーライザーの動力源ですね。やっぱりトレミーのように事前のGN粒子の備蓄でしょうか?
さらに余談としては、イアンがどうも死亡フラグを立てまくっているような気がするのは気のせいでしょうか( ̄∇ ̄;)
ガンダム
イオリアによってCBに託されたガンダム、GNドライヴ、そしてTRANS-AMとツインドライヴシステム。ロックオン(ニール)の幻影にそう言われ、ティエリア自身もそれで納得しリボンズに言い放ったCBが存在すべき理由。確かに託されたことには理由があると思います。
リボンズもリジェネもCBは計画第一段階で滅ぶ存在と語っています。
では、なぜイオリアは滅びが決まっているCBにだけこれらを託したのか? そう重要なのは彼らにだけ託したという点です。
リボンズはTRANS-AMもツインドライヴシステムも知らなかった。イオリアは彼に伝えることはせず、ガンダムマイスターにだけ託したのです。
そこには大きな意味があると思うのです。というか、ないわけがない。
TDブランケットを装着したGNドライヴの希少性を考えれば、それが第二段階になった時点で喪われるべき存在だとは思えません。むしろGNドライヴは、計画の第三段階である外宇宙への進出にとって半永久機関としてなくてはならないファクターのはず。ならば、第二段階ではA-LOWSへ引き継がれる形が妥当(この辺りの考察は、「月の静寂、星の歌」様の方が詳しいです)。
リボンズおよびイノベーターは現時点での計画こそがイオリアの計画としていますが、実際にはリボンズが語っていたようにイオリアは第三段階まで計画を練りながら、第一段階に固執していました。
では、これが何を意味するのか。
もちろん、ヴェーダが何者かによって悪用されるのを防ぐためでもあるでしょうが、そもそも計画自体がイオリア単独のものではないのでしょう。もちろんイオリアも参加して計画は組んだのでしょうし、第三段階まで組んだ時点でイオリアも納得していたのだと思います。
でも、イオリアにとっては紛争の根絶の方に重点を置きたかった。置かなくてはならない理由があった。あるいはただ世界の悪意を一身に集めるだけ集めて、滅びの道を歩まなくてはらないCBという存在の儚さを嘆いたのか。ただ、どちらにせよ、だからこそのTRANS-AMとツインドライヴ。
その理由にはまだまだ辿り着けませんが、少なからずイオリアの本当の計画は少し違うのだと思います。あくまで少し。
イオリアは、いずれやってくるであろう「対話(おそらく人類以外の知的生命体)」のため地球はいち早く統一し、そして外宇宙へ進出することでいざ知的生命体がやってきたときに、対話なり対処なり出来る状態にしておかなければならない、というのが本来の計画の全容なのでしょう。
そう、簡単に全容を描けばそれは今の形と変わらないわけです。
では、何が「少し違う」のか。
それは、やり方ではないでしょうか? イオリアが本当に望んだのは自発的な地球人類の統一。でも、他の計画製作者やリボンズはそれでは人類は統一できないとして、武力による支配によって統治を進める形を選んだ。
だからこそ、イオリアは最後の希望としてその形で計画が進み暴走した場合を備え、その抑止力としてガンダムとGNドライヴを滅びゆく運命にあったCBに託す形にしたのではないか、と。
この辺りの答えはやはり最終回手前くらいで、再度イオリアがホログラムで出てきて説明してくれそうな予感はしますw
補充要員と戦力
A-LOWSには、補充要員としてリヴァイヴ・リバイバルとコーラサワー、その他1名。戦力としてガデッサと思われる新型機に、アヘッド、GN-XⅢが1機ずつ。
ガデッサに関してはかなり高性能機のように見えます。まだ、ビリーは関与していないのでしょうが、アヘッドのさらなる発展機のようにも見える最大の理由は、その全体がより「ガンダム」の構造に近くなっているからでしょう。
アヘッドもああ見えて外部装甲を取り外すと実は中身は第三世代ガンダムに近い構造を持っています(という設定になってます)。ただ、一般世論のガンダムおよびCBへ対する否定的な感情に触れないために、あえてああいった外装が施されています。
それをほとんどしていないということは、ガデッサはその分アヘッドより無駄な装甲がない分、機動性は高そう。
何より目につくのは巨大な杭のような武装でしょうか? GNランスの発展系にも見える武装は、当然杭の部分を打ち出せると見るべきか。そうなれば、あの杭にはGNフィールドを貫くだけの特性がありそうですね。
カラーリングなどを含め、A-LOWSというよりイノベーター側が主導で開発してそうな雰囲気ですし、対GNドライヴ搭載機を想定した武装のようにも見えますし。
また着艦時に映し出された足首のクリスタルのようなパーツはGNコンデンサーにも見えます。そうなると総エネルギー量も高そうだし、あるいは敵側で疑似TRANS-AMを起こす可能性も……。
パイロットのリヴァイヴは当然、イノベーター。個人的にガデッサを含め、本来は第三段階で登場するキャラだったような気がします。MSの計上がガンダムにかなり近くなっているのも、計画がすでに第三段階まで進んでいることを想定して、のような可能性もありますし。
そして、炭酸登場。七度のガンダム戦に対して生き残った不死身……か。まぁ、確かに最終戦での戦果やデュナメスに対する損傷を加えれば、他の五度の戦闘でほとんど何もできず強運だけで生き残ったとしても、それはそれで不死身なのでしょう。
しかし、カティのためだけにA-LOWS入り。死亡フラグ折りまくってきた炭酸ですが、そろそろ・・・。
ルイス・ハレヴィ
左腕は義手。もう少し露骨な義手を想像していましたが、ほとんど分からないですね。リヒティが、以前プールでの休暇の際、全身が隠れるタイツ状の水着を着用していたので、もっとひどいのかと思っていたんです。
ルイスの中で沙慈の思い出は永遠なのでしょう。でも、おそらく沙慈への恋愛感情は何らかの理由で大きく制限がかかっている。
後天的にリボンズが一方通行アクセスが可能なように改造された際にかかったリミッターなのかな、と思います。前作、機動戦士ガンダムSEEDシリーズでは、強化人間にとって発言させたり聞かせてはならない「ブロックワード」なるものが存在しました。こちらでは、一種の安全装置的な側面が強かったですが、おそらく似たような側面を「沙慈への強すぎる恋愛感情」でルイスも制限されているのではないでしょうか。
そして、何よりその制限がルイスがA-LOWS入りするための条件だったように思えます。自らの過去と決別しA-LOWSにすべてを捧げるため、リボンズが出した条件がルイスにとって大切な記憶(沙慈との思い出)を引き換えにすること。そうすることで、リボンズとしてはいざという時にルイスを抑制するだけの切り札を持つと同時にルイスを従順な構成員にすることが出来る(A-LOWSはイオリアの第二段階の計画上、内部分裂は決してありえてはいけないはずですし)。
ルイスは承諾し、リボンズは記憶制御のための催眠をかけるとか何とか言って気絶させている間にルイスに後天的にGN粒子を触媒にしてリボンズがヴェーダを介してルイスの見たものを観る機能を埋め込む手術を行った、と。
だから、刹那と再会し沙慈の話題になり、それが少しすると禁止条項である「沙慈との恋愛感情」に抵触し、頭痛を引き起こした。
「では、ガンダムとの接触時(1話)は?」となります。それはまた少し事情が違うのではないか、と。あの薬と頭痛に関係性があるならば、頭痛とはつまり後天的な脳量子波とGN粒子触媒機能の埋め込み手術の後遺症と考えられます。ティエリアたちと違い遺伝子レベルでの操作を受けておらず、またアレルヤやマリーのように幼少期ではなくすでにほぼ成長しきってしまった状態での後天的な手術がルイスに与える負荷はかなりのものでしょう。
ですから、リボンズがルイスの視界へと干渉するとその分だけルイスに頭痛という形で負荷がかかる。それを抑制するのがあの薬ではないでしょうか?
ただ、いかんせんやや考察としては弱いですね。そんな反省をしつつも、これ以外に現時点で推察が難しいのですが。
次回『拭えぬ過去』。
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00を見れば見る程に前期のガンダムの中身は薄かったなーと相対的に考えてしまう不思議
ルイスの頭痛がサジへの愛だとするとタイミング的にアレなのでサジへの性的y(ry
いえ、何でも。
ツインドライヴの利点を活かせる支援機の登場には心躍りますな!
しかしぎっちょんのチートぶりは如何なものか、と言うかまがりなりにもぎっちょんと互角に戦ってたニール兄貴今更ながらにスゲェェエエエエ!!!!
ツインドライヴTRANS-AMを使っても倒せるイメージが湧かないぎっちょんマジパネェ。
でもミスターブシドーよりは弱く感じる不思議www