機動戦士ガンダムOO 2nd season 第05話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[機動戦士ガンダムOO]
『故国燃ゆ』
カタロンと接触したソレスタルビーイング。共闘こそならなかったが、この接触は世界に対して何の意味を持つのか。
しかし、保身に走った沙慈の行動で今まで決して見つかることのなかったカタロンの秘密基地の場所がA-LOWSに知られてしまう。そこから始まる虐殺を前に、沙慈は何を思うのか。
そして、4年前―――ロックオンの放った砲撃の前に姿を消していた悪夢が再び降臨する。それは、アザディスタンと言う場所に......。
<あらすじ>
カタロンと接触したソレスタルビーイング。中東に設けられたGN粒子散布施設の裏を突いて建設された地下施設に案内される運びとなった。
現在の連邦政府制度を打倒するため共闘を申し出て来るカタロンだったが、ソレスタルビーイングは当面の敵は連邦政府ではなく独立治安維持部隊「A-LOWS」に限定するとして、それを固辞する。
その一方で、ソレスタルビーイングは保護した民間人である沙慈とアザディスタン第一皇女であるマリナをカタロンに身柄を引き渡し、カタロン側も保護を買って出た。
だが、マリナは自ら何も出来ないことを理解しつつもアザディスタンに帰ることを望み、刹那たちもそれを了承。カタロンに対し内密にマリナを地下施設から脱出させる。
しかし、沙慈はソレスタルビーイング、カタロンと戦いを行う者を否定し極秘裏に施設を脱出。ジープで砂漠越えを狙うが、そこを連邦軍のセルゲイ=スミルノフ大佐が指揮を執る航空空母に発見されてしまう。
捕えられた沙慈は、自らの身の安全と嫌疑を晴らすためだけにカタロンの秘密の地下アジトの位置を知らせてしまう。それを盗聴していた連邦兵士によって情報はA-LOWSへ渡り、オートマトンによる虐殺へと発展する。
救出のためアジトへ引き返したガンダムだったが、時すでに遅し。カタロンのアジトはアヘッド・ジンクスⅢの疑似太陽炉搭載型MS部隊によって壊滅され、オートマトンによる構成員排除が行われていた。
自らの敵・A-LOWSのやり方を改めて目にしたソレスタルビーイング。そして、保身のための言動で多くの命を奪った沙慈は、自分の行動の甘さに愕然とする。
その頃、アザディスタンに向かう沙慈とマリナは炎に包まれるアザディスタンを目にする。テロと呼ぶにはあまりに広範囲に渡る火災。その先には、一機のMS。
オレンジに近い深紅のボディと疑似太陽炉を積むスローネタイプのMS。
そう、それは刹那が目にした最も歪んだ世界―――
アリー=アル=サーシェスの姿だった。
感想・考察はOPENからどうぞ。
<感想・考察>
本来ならここで沙慈ウゼェとか、マリナの帰る意思の強さとかそういったキャラ描写に行くのでしょうが、ところがギッチョンwwwそこは、このサイトのガンダムレビュー。当然、こう言った話でも考察の中心はメカです(爆
ソレスタルビーイング
・OO
相変わらず毎回のように調整を受けているようです。実際、それが後々に登場予定で、さらにOPにはすでにお目見えしていて、各情報誌などで模型情報として露出しまっている戦闘機のことなんでしょう。
最近思いますが、模型化がリアルタイムに早いのは素直にうれしいことです。バンダイ側からしても放映中のキット化は、劇中で活躍すればするほど売れる可能性が高まるから嬉しいことなのでしょう。
でも、ちょっと情報が露出し過ぎじゃありませんか?
劇中で活躍がまだまだのケルディム。実は、とある機能が各部に設けられたシールドにあるのですが、それが全てプラモの解説書で明らかになってしまっています。まぁ、予め設定されたものなので再現しておかないと、あとあと面倒なことになるのは判りますが……。
それだけならまだしも、戦闘機も名前やあからさま機能も目に見えて解ってしまう状態だし、ちょっとこの辺りの情報露出が最近、ガンダムに限らずロボットモノアニメで多いのが、考察好きとしては頭が痛い。
・ケルディム
とりあえず、シールドに設けられた機能は知りたい方は模型を買っていただくとしてw でも、この機能が解ると途端、ケルディムの真価が解る気がします。ツインドライヴで出力の向上し無限の可能性を秘めるOO、1話からヴァーチェ以上の砲撃とフェイスバーストと言う独自モードを備えるセラヴィー、シャープな変形機構と高機動戦を得意とする故に劇中映えするアリオスと言った新型ガンダムの中で、どうしても見劣りしがちだったケルディムですが、一気に評価が変わります……たぶん。
だってビームガンに、3連バルカン(実質ビームマシンガン)と長距離ビーム砲兼用のスナイパーライフル、そして○○○○○ですからね。そりゃあ強いよ。さすが新型機だよって具合です。場面によってはセラヴィーさえ圧倒する射撃能力は確実ですし。
さて、その話はともかく。
相変わらずのスナイパーライフル一点かと思いきや、ビームガンも使用。2挺銃の扱うモーションはやっぱりデュナメスを彷彿とさせますね。
連射性は変わりませんが、オートマトンだけと撃墜しているのだとすればかなり命中精度が上がっているような気がします。威力が低いとはいえビームですから、人に直撃はもちろん誤射で近くを通ってしまっただけで蒸発して消滅、と言う可能性が高いし。
個人的にはアヘッドのライフルをかわしつつ判定してカウンター射撃のモーションがカッコよかったです(ぉ
・アリオス
シールドのカニバサミが無くなって、冗談でMAモードで出来るよとか思ってたら本当にやってくれましたw
確かにMAの高機動状態をもっと活かせる武装がキュリオス時代からあるべきだったのは事実ですしね。高速機動が可能なキュリオスでしたが、武装はビームマシンガンだけ。高い機動力を活かして攻撃を仕掛けるにしてもビームマシンガンを使う距離だと当然、相手も回避できる可能性があるわけで。
その点、アリオスの大型クローは接近戦用。しかもアリオスのMAモードの機動性を考えれば一度隙をつければ回避はかなり難しい。GN粒子によるバーニア噴射を逆利用しているのか、MS装甲を腹部から引き裂けるほどの威力(胴体部は基本的に動力炉やコックピットが密集しているユニットなので、他の部位に比較して装甲強度が高いことが予想されることから、それを引き裂くことは相応の破壊力を備えると言うこと)。
3話の腕部に備えられたビームバルカンに並んで理にかなった武装と言えるかもしれません。
・セラヴィー
GNバズーカ連結しダブルバズーカモード。ただ初っ端からバーストモードだったので、本来の威力は良く解りませんでした。
ただ、これまでのビーム系統で多かった射線上に照射するタイプの砲撃ではなく、巨大な光球を撃ち出す、どちらかと言えばミサイルや砲弾と言った弾丸タイプの砲撃。
やはり利点としては、使用後の硬直の少なさと消費するGN粒子量の少なさでしょうか?
照射タイプと比較して、ビームの発射そのものは一瞬で終了するので機体そのものが自由になる時間は当然早い(ビーム使用に対する硬直が少ない)。
こちらは推察ですが、照射タイプの方が長い時間ビームを撃ち続けることになるのでそれだけGN粒子の消耗が激しい。それに対し砲弾タイプなら撃ち続けることがないので消耗もある程度セーブ出来るのかも。
威力は当然照射タイプに比べれば落ちるのかもしれませんが、もともと対艦・対要塞戦闘を想定したヴァーチェの後継機。弾丸タイプでもあれだけ巨大な光球ならMSを一瞬で灰塵に帰すことが出来るでしょうから、一対一の状態ならあまり問題ではないのだと思います(複数いると、照射できるタイプの方が同時に複数を葬れる可能性があるのでまた別問題だとは思うのですが)。
・軽輸送機
移動手段に使っていましたね。もう少し大きければ、ガンダム1機くらい搭載して運べるのかもとか思いましたが、どうやらその可能性は低そう。
気になるのは、やっぱり推力はGN粒子なのだろうか、と言うこと。劇中だとGN粒子を使っているところは観れませんでしたが、わざわざGN粒子をエネルギー変換して推力として使っているのか?
いや、こんなことを思ったのもCB特有だからです。
もし、他の旧三大国家なら太陽光発電のエネルギーで飛行機を飛ばしている、と考えられるのですが、CBの場合エネルギー源はガンダムの太陽炉だけのはずなので……。わざわざ枯渇し太陽光発電にその座を奪われた化石燃料を使っているとも考えがたいですし。
A-LOWS
・オートマトン
1話以来。残酷ですが、再登場して良かったです。これで出てこなかったらいったい何のために一話に登場したのかと。
カティの発言からオートマトンには、キルモードがあるようです。読んで字の如く、虐殺モードのことでしょう。とにかく発見した熱源が人だと認証した瞬間に射ち殺す。1話で使われたのもこのモード? もうよく覚えてません(マテ
ただ、そうなるとオートマトンにはキルモード以外のモードがある、と言うことでしょうか? カティもどちらかと言えばオートマトンを使うことに対してよりも、キルモードで使うことに驚きを覚えていたように見えましたし。
構造が割と単純っぽいので銃弾の部分に鹵獲用ネット弾とか換装すれば制圧モード、オートマトンの位置情報とカメラで捉えた情報を整理することで敵施設の調査を行う偵察モード、あるいはオートマトンそのものが自爆することで大規模な破壊を行うジェノサイドモードなんてのがとりあえず予想出来る範疇でしょうか。
その他
・スローネツヴァイカスタム?
とりあえず、OPの画像を含めるとそんな感じの機体ですよね。GNファングはそのままで、接近戦より中距離戦が得意そうなアリーのためにバスターソードはオミットされて、代わりにライフルを装備したような感じ。
・ガデッサ
イノベーター側の機動兵器。個人的には、ガンダムでもなければジンクス系でもない……アルヴァトーレみたいな機体ではないかと思っています。
それならば、ガデッサのプロトタイプが実はアルヴァトーレで、アレハンドロ=コーナーが手にしたあるヴァトーレ(アルヴァロン)は実はイノベーターから提供されたものでした、で説明がつく想うので。
実際、ガデッサと言うものが量産タイプなのかオンリーワンのものなのかにもよって中身も異なるんですけどね。オンリーワンなら、イノベーター側がTDブランケット装備型GNドライヴを開発したとか、疑似太陽炉をさらに発展させ出力を向上させたカスタムタイプの疑似太陽炉を積んでいるとか、そういったことが予想されるかと。
先にも後にもこのシリーズは太陽炉が大きなキーを握っていると思いますし、そうなるとイノベーター側もそう言った何か切り札的なものを持っているような気がします。
沙慈
まぁ、なんだかんだで考察しないと始まらない気もするので。
いきなり擁護的な意見ですが、沙慈の言いたいことも解るんですよね。ガンダムのせいでルイスを事実上奪われ、世界は変わり、目に見えて弱肉強食の世界となってしまったわけです。そして、四年が経過し、今度は自分の未来も奪われようとしている。
彼の未来は、宇宙で働き続けることでいつかルイスと再会すること。もちろん、沙慈としては再会したルイスと再び縁りを戻して、いずれは二人で幸せになりたいとか考えているのでしょう。
A-LOWSに目をつけられてしまったからとはいえ、今の沙慈はすでにソレスタルビーイングに少なからず関わってしまい、さらにカタロンとも関わってしまった。
こうなっては、彼が求めた未来を達成するためにはA-LOWSが消滅して地球連邦がまともにその体制を敷くことしかないでしょう。
A-LOWSが存在し続ける限り、変わらぬ限り、彼はカタロン構成員として扱われ、今回の一件でソレスタルビーイングとの関係も疑われる存在であり続けてしまうわけです。
つまり、彼の目標は事実上奪われてしまったことに等しい。そうなれば、誰かのせいにしなければ心が折れてしまうのでしょう。
それを弱いと言うかもしれませんが、自分の悪いところを素直に受け入れるのは相応の勇気がいること。刹那だって、アレルヤだって、ティエリアだってあの四年前の武力介入を通して今の精神力があるわけで、それを経験していない刹那にいきなりそれを求めるのは酷かも。
ただ、見境なくペラペラしゃべってしまう軽口っぷりには正直失望しました。そう言ったことを話せばどうなるか分からない年齢でもないと思うし、何より連邦軍の高官にカタロンのアジトの場所を話すことがどうして嫌疑を晴らすことに繋がるのかが解らない。
アジトの位置が本当ならカタロンの裏切り者としては捉えられるかもしれないけれど、沙慈がカタロン構成員ではなかった、とは繋がらないわけで。
自分の発言で大勢の者を殺した沙慈。これでもう、彼は刹那たちだけを大罪人として批難することは出来なくなりました。
なぜなら自分も大勢の者を死なせる原因を作ってしまったわけですから―――しかも、自分の保身のためだけに行った行為で。
彼の真価はここからでしょうね。しかし、そうなるとますますOPの戦闘機のパイロットって……。
次回『傷痕』。個人的には何かのカプセルに入っているような描写のスメラギが気になります。「オマエたちのせいでアジトの位置がバレて仲間が死んだ!」と言う具合で刹那たちに銃を向けている描写もありますし、刹那たちを庇ってスメラギが被弾して治療カプセル(一期でロックオンが入るのを拒んだヤツ)に入ると言う展開になると、正直鬱なのですが……。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
赤字はTBが現在弾かれてしまっているBlog様です。
・http://abaton14.blog79.fc2.com/blog-entry-789.html
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習熟だけでも素人の成長を生暖かい目で待てるほどソレスタに時間的猶予は無いはずですし……ハッ! まさかソレスタのOSはナチュラル用の(ry
マリナ様薄幸すぎ可愛いよマリナ様