コードギアス 反逆のルルーシュR2 第25話(最終話)
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[コードギアス 反逆のルルーシュ]
「Re;」
ルルーシュ=ヴィ=ブリタニア
枢木スザク
ゼロレクイエムのために二人はその身を世界へ捧げる―――
<あらすじ>
シュナイゼルはルルーシュの手に落ちた。後は、ナナリーが持つフレイヤ発射装置を手にすれば、世界をルルーシュが握ることになる。
ダモクレス外壁部ではスザクとカレンが最期の戦いを繰り広げていた。組織と言うシステムに入れない者と組織と言うシステムに組することしか出来なかった者。
想いを同じにしながら、道を違えたためにすれ違い続けた二人の勝負はカレンに軍配が上がり、スザクはアルビオンの爆発の中に消えた。
シャルルのギアスを自力で破って開眼したナナリー。ギアスの卑劣さを語るナナリーに、ルルーシュはダモクレスの是非を問う。ナナリーはダモクレスに憎しみが集まることで、それが世界の明日に繋がることを語るが、それは―――
「ルルーシュ=ヴィ=ブリタニアが命じる。ダモクレスの鍵を渡せ!」
ナナリーの真意を見抜いたルルーシュは、その上でさらにギアスを使い、ダモクレスの鍵を手に入れる。
ブリタニア帝国、ダモクレスの力を手に入れたルルーシュはこれで世界を手中に収めた......。
二ヶ月後、皇帝直轄領・日本。
世界を統治し強権独裁政治を敷くルルーシュは、ダモクレス攻防戦で敵対していた黒の騎士団の主要メンバー及びシュナイゼル、ナナリーの公開処刑を行おうとしていた。
日本でパレードを行うルルーシュの前に現れたのは、黒衣の仮面の騎士―――ゼロ。
そして、ゼロレイクエムは完結へ―――。
感想・考察はOPENからどうぞ。
<感想・考察>
暴君ルルーシュ
このラストは正直、想定の範囲内と言うか想定された予想の中でど真ん中だったと言うか。もう少しコードギアスらしいサプライズと言うか、視聴者の予想を裏切る展開があると思っていたのですが(汗
ゼロレクイエム……「ゼロ」による「鎮魂歌」。
全ての憎しみを一身に浴びたまま世界から消えることで憎しみの連鎖を断ち切る。
単純明快な答えながらいざ実践するとなればこれ以上難しいことはない。それだけ「死」と言うのは、「生」と同じだけ価値のあるもの、と言うことでしょう。
ただ、どこまで一期開始時から想定していたかは解りませんが、伏線がひたすらに巧かった。
「討って良いのは討たれる覚悟のあるヤツだけだ」
あのセリフがここに繋がってくるのだとすれば、それは凄いこと。さらにゼロと言う存在を仮面だけの記号にしたこと、スザクに「ナイトオブ“ゼロ”」を名乗らせ、文字通りゼロレイクエムでは「ゼロ(仮面)の騎士」としたこと、シュナイゼルにかけたギアスが自分の名ではなくゼロに仕えよと言うものだったこと……こう言ったことの積み重ねがゼロレイクエムだと言うことなのだと。
騎士スザク
おそらく死んでしまったルルーシュと違い、この先その生が尽きるまでその生涯を世界のために捧げなければならないと言う意味では、苦悩や辛さといったものはスザクの方が上のような気がします。
ゼロになると言うことは、スザクにとって「罰」であり「願い」。
いろいろ考えたのですが、「罰」とは何だろう、って。
ルルーシュ皇帝からすれば皇帝を討ったと言う罰か、元ゼロからすれば自らをシャルルに売った罰か……。
でも、きっとルルーシュがスザクに与えた罰は、「死」と言う罰を願い続けていたスザクに対する罰のような気がします。
それは「生きろ」と言うギアスの呪いで自害と言う選択肢が消えてしまった時点で完成しているようなものではありますが、さらに言えば、枢木スザクとしてではなくゼロとして生き続けなければならないことが罰であり希望。
もうスザクはスザクではないのですから、死を自ら望むことは赦されないし、赦さないのではないか。
そして、スザクが自らを死を望むことなく英雄として生き続けることはルルーシュにとっての「願い」。
幼き日、自分とナナリーとスザクで過ごした輝いた日々を奪った世界を壊し、そう言った世界を再び作る。ルルーシュの世界破壊と創造はこう繋がるのだと。
皇女ナナリー
彼女にとってはルルーシュがいれば十分でいない世界は考えられない。
ゼロレクイエムに近い思想を持っていたことを含め、本当に似た者兄妹です。ルルーシュだってナナリー無き世界は世界ではなかったはずですし(皇帝になった後はともかく)。
ナナリーが幸せに暮らせる世界
この作品が始まってずっと言われ続けたこと。ルルーシュにとってそれは、「差別のない世界」と言うもので視聴者のほとんどがそうだと思い続けていたはず。
でも違っていた。
ナナリーにとって幸せに暮らせる世界。
それはルルーシュが傍にいる世界。
おそらくここのすれ違いから、ルルーシュとナナリーのすれ違いが始まっていたのでしょう。こう言った物語の起点に実はすれ違いがあった、と言うのは数少ない最終回のサプライズでしょうか。
ただ、その割にナナリーはルルーシュを殺そうとしていたわけですよね。あそこまで泣きじゃくるなら、ルルーシュを殺す選択肢は選ぶべきではなかったのではないかなぁ、と。
それだけナナリーは優しかった、と言うことかな、とも思います。
自分の幸せだけを追求出来なかった。自分の幸せだけ追求するなら、皇帝ルルーシュに従えば良かったわけです。でも、ルルーシュによって傷つけられる人が増えることが心を痛めて、それならば自分が止めようと大人びた考えに至った。
それは自分のためではなく、ルルーシュのためであり、その他諸々の幸せのため。
そう言った優柔不断とは少し違いますが、素直になり切れなかった部分があの結末だった気がします。
素直になり切れない、自分の本音や素顔を隠し続けて後悔したと言う意味でも劇中でのこの兄妹のシンクロっぷりは凄いw
ゼロレクイエム
カレンや玉城は一般人になっていました。おそらく黒の騎士団は解体されたのでしょう。そして、一部幹部はそのまま再建された日本国において官僚となり、扇のように政界に入った者もいるようで。玉城はともかく(爆)、カレンには何かしらの打診があったように思えますが、それでも母といる道を選んだのは唯一の救いか。
と言うのも、ルルーシュ脱走後の黒の騎士団は正直感情でしか動かない群れになり下がっていたので好きではなかったのですよ。もう少し制裁と言うか、死亡者が増えるかと思っていたんですがね……結局ほとんど生き残ってますし。
神楽耶たちがどうなったのかが不明ですが。
ナナリーもブリタニア側の代表になったみたいで、シュナイゼルもいるし、感覚的にはゼロがそのままブリタニア第100代皇帝になったとかそう言う展開ですか?(ぇ
最期にサプライズではなかったのが残念です。シナリオ的にも二ヶ月後とかそう言うのが後半は増えて描写不足が目についた。詰め込んだのか、いろいろとここにきて脚本の質が下がったような気もしないでもないですが、それでも秀逸な作品であることに違いはなかった。
この半年、そしてギアスシリーズとして一年の間、監督、スタッフ、キャストの皆様方お疲れ様でしたm(_ _)m
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
赤字はTBが現在弾かれてしまっているBlog様です。
・http://12091015.blog70.fc2.com/blog-entry-273.html
・http://aaillnv.blog16.fc2.com/blog-entry-1092.html
・http://abaton14.blog79.fc2.com/blog-entry-765.html
・http://ameblo.jp/adam/entry-10144944933.html
・http://ameblo.jp/azeaniblog/entry-10144749572.html
・http://anime2006.jugem.jp/?eid=1272
・http://anime-suki.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/r2turn-25-af66.html
・http://anme7tyuusin.seesaa.net/article/107368985.html
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・http://blog29taka.blog107.fc2.com/blog-entry-481.html
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・http://blog.goo.ne.jp/gurimoe/e/2bad24688075b789d714354ed77af174
・http://blog.goo.ne.jp/sakino-k/e/83c89fae58638a1d9cc0356dd07227b6
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/51097573.html
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終わってしまいましたね・・・
本当はもう少し早くコメントしたかったのですが、終わった悲しみ・記事をじっくり確認したいということもあり現在にいたりw
思えば月詠さんとの出会いもこの作品でしたね!
ギアスは終わってしまいましたが、アニメはまだ終わっていない。これからもよろしくお願いしますorz
>動かない群れになり下がっていたので好きではなかったのですよ。
同感です。やっぱりルルーシュは偉大でした。
カレンまでそんな感じでしたからね・・・。
>セリフがここに繋がってくるのだとすれば、それは凄いこと。
ですね!当時は信念がない敵へのメッセージなのだと思っていたのですが・・・これは自分に対してのものだったのですね!
>視聴者の予想を裏切る展開があると思っていたのですが
うん。まあ・・・w
ただ最後のC.C.のあのシーンで意見が分かれてるみたいですよ^^;