夢使い #08
夢使い 第08話 「思い出は消えて」
5話と同じ家庭問題による悪夢。5話がお祖母ちゃんだったのに対して、今度は娘……だけかと思いきや家族全員と言うトンデモナイオチ。でも、こう言う家族も……あるんでしょうね、悲しいけれど。特に最近のニュースを見たり聞いたりすると余計にそう思います。
それでは、詳細は続きからどうぞ。
※何も無い部分は推測を含むあらすじ(主に推測の部分と言うのはアニメでは描かれにくいキャラクターの心理描写が多く、キャラクターが何か実行したような事実は普通のあらすじです)、「・」以降は私の個人的感想です。
Aパート
少女・若葉の家庭は今荒れていた。昔はあれほど仲が良かった夫婦仲が悪化。夫婦は自分たちが離婚出来ない現状を、幼い若葉のためと押し付けつつ、顔を合わせる度に喧嘩をする日々。若葉の辛い思いとストレスは徐々に溜まっていき、そしてとうとう悪夢を出現させる。
その頃、別の悪夢を解決し帰宅途中の塔子と燐子。そこで、2人は大きな木を伝って家の中の様子を伺おうとしている少年・健太郎を発見。健太郎は若葉の幼馴染で若葉を心配してきたのだった。
家の中に入る3人。しかし、そこには七色に輝くタマゴの中に閉じ込められた若葉の姿があった。
・シリアス調なところ横槍を入れるようですが、別の悪夢とは動物の悪夢のことです。って言うか、動物も夢を見るんですね。それ以前に、仮に見たとしてもそれをどうやって解いたのだろう? 動物に息を吹きかけてもらって?
若葉はタマゴの中で徐々に退化していた。それに伴い、彼女がつけていた日記から文字が消え、思い出が消えていく。塔子をそこに残し、燐子は健太郎と共に思い出を辿ることに。
燐子の推理では、この悪夢は夫婦が「娘(若葉)さえいなければ別れられるのに」と言う想いによって、揃って引き起こしているものだと言う。燐子は、思い出の先に夫婦がいると確信し、健太郎と共に思い出を追いかける。
・正直、視聴者の視点からすると「夫婦の悪夢」と言うのは信じがたいですよね。何せスポットライトは若葉に当たっているわけですから。私は、それですっかり騙されてましたよ( ̄∇ ̄;)
Bパート
3年前、4年前と思い出を辿る2人。とうとう小学校入学式まで遡り、そこで日記は終わる。それでも幼馴染である健太郎の記憶を頼りにして、幼稚園まで追いかけるも、それも徒労に終わった。
その頃、塔子の電話で産婦人科の病院へ。そこは若葉の生まれた病院だった。病院にいた夫婦。燐子による日記の復活、そして健太郎の必死の訴えに、若葉は悪夢のタマゴから脱出。そこで塔子は、この悪夢が夫婦だけではなく、そこに「自分さえ生まれなければ」と言う若葉の夢が混じったものであることを告げる。戸惑いつつも、形代(かたしろってこう言う字でしたっけ?)に息を吹きかけ、塔子・燐子は夢使いとして悪夢と遊び奉るのだった。
・ちなみに今回は、戦闘シーン一切無し。なんか、斬新ですよね。お決まりの展開だったとは言え、戦闘シーンが無いなんて(正確には夢使いの戦闘シーンが無いだけ)。
・そう言えば、日記を燐子が復活させてましたけど、そんなことが出来るなら先回りしなくても良かったんじゃ( ̄∇ ̄;)
事件は無事解決していた。若葉は両親を踏まえ3人で、今後どうなるか判らないものの、話し合っていくことになった。健太郎には、若葉から頑張った御褒美のキス。茶化す若葉に、声を張り上げる健太郎。夫婦仲が原因で泣いてばかりだった若葉に笑顔が戻った瞬間だった。
今回はここまで。
家族に限らず、1つの所属している集団で「自分さえいなければ」「自分なんて必要ないんじゃ」と思うことは……まぁ、個人差はあると思いますが、一度くらいは誰しも思うこと。5話では、二世帯家族内における息子夫婦と夫に先立たれた老婆と言う確執だったわけですが、今回は核家族内における夫(父)と妻(母)と娘(子)の3人がそれぞれに、確執を持っていた。まぁ、子供の場合は確執とはちょっと違うのですが。こう言う夫婦仲の悪さで、子供にしわ寄せが来るのが鮮明に見えてしまうのって、妙にリアルな気がします。私は体験したことないですけど。
健太郎が劇中で言った「勝手に結婚して、勝手に産んで、勝手に別れるなんて、勝手過ぎる」と言う言葉は、是非とも今の夫婦に聞かせてあげたいところ。出来ちゃった婚が割りと拒まれなくなってきた現代、一時の感情で情事に及んで子供が出来たから結婚したけど、少ししてすぐに離婚、なんてケースも稀ではなくなってきている。生まれて来る子供は親を選べないのだから、親は生むのであればその辺の責任感は欲しいところです。まぁ、こう言った夫婦のあり方・考え方も、近年個人差で多様化してきているみたいですが。
TB先 参照リンク
http://otaku.blog8.fc2.com/blog-entry-486.html
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