精神的未熟さが露呈したU-23
北京五輪全敗で終わった男子サッカー。本当は別に語るつもりもなかったのですが(試合も仕事で観れなかったし)、こんな記事をみつけてしまったので少し苦言を(汗
全敗も当然…バラバラだった反町ジャパン
【北京五輪・サッカー男子 日本0―1オランダ】反町ジャパンが屈辱の未勝利で北京五輪を終えた。サッカー男子五輪代表は13日、1次リーグ最終戦でオランダと対戦し、0―1で敗れた。すでに1次リーグ敗退は決まっていたが、後半28分にPKで決勝点を奪われ、最後に意地を見せることすらできずに3連敗。オーバーエージ枠が導入されて現行の大会制度になった92年バルセロナ五輪以降、4度目の出場で初の未勝利での敗退となった。
4年に1度の大舞台は最悪の結果に終わった。後半28分に本田圭の与えたPKで失点。相手とほぼ同数の11本のシュートを放ちながら、最後まで得点力不足に泣いた。メダル獲得を目標に掲げた戦いは、3戦全敗で終えん。反町監督は「悔いはありません。2年間で選手たちのプロ意識を高める手助けをした自負はある」と強がったが、世界の壁はあまりにも厚かった。
最終戦で指揮官と選手の間に“溝”もできてしまった。試合前に反町監督から「オランダはうまいから前からボールを取りにいかなくていい」との指示が出たが、選手は無視。本田圭は「オレの考えは違った。何人かの選手に“前からいって相手を圧倒しよう”と話したら、賛同してもらった」と証言した。試合後は森本がサポーターにあいさつするチームに加わらずに足早にロッカーに引き揚げるなど、後味の悪い最終戦となった。
06年8月のチーム発足後、通算17勝8分け10敗と勝ち越しながら、アジア以外との対戦は2勝3分け8敗と大きく黒星が先行。水本主将は「この悔しさを次につなげないといけない」と唇をかんだ。屈辱を教訓に変えられるかどうかは、若い選手たちの今後の奮起に懸かっている。
(8月14日 7時01分 更新)
Yahoo!スポーツより
まぁ、U-23の五輪代表なので私と同い年か少し下の選手ばかりで、年齢の変わらない私が言うのもなんかアレですが( ̄∇ ̄;)
>試合前に反町監督から「オランダはうまいから前からボールを取りにいかなくていい」との指示が出たが、選手は無視。
普通にあり得ない。
こう言うところで最近勘違いが起きているような気がしています。別にサッカーに限ったことではなくて。
つまり、自分が正しいと思ったら自分の意見を貫く、みたいな。自分の意見を前にだせなくて、「もっと自分の意見を言いなさい」と自己主張を求められ続けた日本人、それがために正直私のような世代では耳にタコが出来るほど聞いてきました。
でも、これは違うだろ、と。
この戦い、すでに一次リーグ敗退が決まっているとはいえ、仮に負けた場合(と言うか負けたのですが)、誰が責任を取るのか、と言うことです。責任を取るのは当然監督です。実働するのは個々の選手ではありますが、その結果に対して全責任を負うのは監督一人。責任を取るのが監督である以上、監督の指令は絶対でなくてはいけない。
>本田圭は「オレの考えは違った。何人かの選手に“前からいって相手を圧倒しよう”と話したら、賛同してもらった」と証言した。
仮にこう思ったとしても、です。
そもそも本田圭選手の最大の勘違いは、どうしてそう思ったのならその考えを監督ではなく選手―――しかも一部の限定した選手にのみ―――に話したのか、と言うこと。
あなたは監督ですか? 敗戦の責任が取れるのですか?
ただ言いたいことだけ言ってチームを乱しているようにしか見えません。
もちろん、賛同=無視にはならないとは思います。実際に賛同したからと言って、本田圭選手含めそれを実行したとは限らないわけですし。
ただそう言った発言がチームの輪を乱したのは事実でしょう。
監督の意見が違うのだと思えば進言して見れば良い。監督だって人間だし、間違えることはある。理路整然に説明して、それでも監督が頑なに跳ねのけるなら、それは監督に大きな問題があるわけで。
>水本主将は「この悔しさを次につなげないといけない」と唇をかんだ。
次に? いや、今に繋げて今反省して下さい。
最近この手の発言を、特に敗戦時に多く耳にするようになりました。次、次と言いますけど、次があるとは限らないのでは? 次なんてない、背水の陣のような気持ちがもっと必要な気がします。今反省することは間接的に次に繋がることではありますが、失敗や敗戦に対する目線が今この瞬間をしっかりと見てそれを事実として受け止めているのか、未来へと逃げてしまっているのか、では大きく意味が違うと思います。
>オーバーエージ枠
だからこそのオーバーエイジ(OA)枠だと想います。選手との信頼関係ももちろん、そう言った意味でチーム編成含めOA枠を使い切れなかった反町監督にも反省点は山ほどありますが。
OA枠は単に五輪の年齢規制の外にいる優秀な選手を五輪で活躍させるための制度ではなく、23歳以下の集団である五輪代表の精神的支柱の存在として活躍させるための制度でもあると思います。予選から闘ってきたチーム内にいきなりOA枠でそれ以外の世代の選手を入れるのは、入る側も受け入れる側も大変でしょうし、必ずしも好転するばかりではないでしょうが……結果論になってしまいますが、少なくとも今回のチームには必要だったと思います。
とにかく得点力不足とかそう言う云々前に、精神的未熟さを世界の大舞台で露呈してした男子サッカーが残念でなりません。
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