コードギアス 反逆のルルーシュR2 第6話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[コードギアス 反逆のルルーシュ]
「太平洋強襲作戦」
エリア11の新総督ナナリー=ヴィ=ブリタニアの存在に驚愕するルルーシュ。その場をロロのギアスでやり過ごしたルルーシュは、騎士団をひきつれてブリタニア本国から赴任するナナリーの艦艇に洋上での奇襲を仕掛ける。
しかし、ナナリーの想いは―――。
<あらすじ>
スザクの計略によって罠にかけられたルルーシュ。ナナリーに嘘を吐くことは出来ないが、ナナリーを認めれば記憶が戻ったことを知られてしまう。その狭間の中でロロのギアスによって5秒だけ空白の時間を得たルルーシュ。
兄として精一杯の気持ちと自分に合わせて欲しい旨を5秒で伝えたルルーシュは、空白時間を終えたスザクの前でナナリーを知らないルルーシュ=ランペルージを演じた。
ナナリーが皇族に復帰し新総督になった衝撃こそあったがナナリーの居場所を突き止める手間が省けたルルーシュは、ナナリー奪還作戦としてナナリーがブリタニア本国からエリア11に赴任するタイミングを狙って移送艦艇を襲撃する。
フロートユニットが高性能機を中心に配備の進むブリタニアの前に崩れかけた騎士団だったが、逃げ込んでいた中華連邦から出撃してきたラクシャータによって紅蓮弐式が可翔式に強化されたことで戦況は互角となった。
一方、外部の敵を騎士団に任せてナナリーのいる旗艦に潜入したルルーシュ。ゼロとしてナナリーの前に立ったが、ナナリーの口から出て来た言葉と想いは......。
感想・考察はOPENからどうぞ。
<感想・考察>
全体的に想定通りに進んだ30分。アバンのロロの介入が少し意外だった程度でしょうか? もちろんそれでも他の同期アニメや昨今のアニメを振り返れば十分過ぎるほど展開は早いんですけどね。製作側も8月の北京五輪などでの放送の影響なども視野に入れてハイペース展開を取っているのかもしれません。
さすがにR2まで一期のようなラストだったり、スペシャル放送扱いだったりするわけにはいかないとw
軍事技術-止まらない技術革新-
一期ラストからR2までのスパンは1年。それを長いと取るか短いと取るかは人それぞれですが、個人的にかなり技術革新が速いと言うか、凄まじいスピードで展開しているように感じますね。
○フロートユニット
一期の段階でどこまで普及していたものかは知りませんが、少なくともアヴァロンのような実験艦やガウェインのような試作機、ランスロットのような高性能機への後付け程度だったかと思いますが、ブリタニアではすでに先行試作型とは言え量産機への装着、(皇族クラス限定でしょうが)移送艦艇への配備が始まっています。
相変わらず原理はいまいち理解していませんけれど、ヴィンセントの場合はロイドがコスト無視で優位性を推し進めたか、ランスロットなどのものよりも性能を若干落としてコスト低下をしたかのどちらか。移送艦艇は皇族クラスならコスト度外視でしょうから問題ありません。
黒の騎士団製のフロートユニットこと飛翔滑走翼は、ロイドに先を取られたラクシャータが意地で開発したのだと睨んでいますw いや、それ以前にガウェインを鹵獲しているのでそのデータをラクシャータが解析し、小型化を進めたのかもしれません(フロートユニットのユニット展開がブリタニアでは一対翼のランスロット型であるのに対し、騎士団(紅蓮)では複対翼のガウェイン型であることからも、そう言う推察は出来る)。
意外に空中戦も燃えましたけど、やっぱりナイトメアフレームはランドスピナーを利用した地上戦の方が独特な感じがあって熱いのではないかなぁ、と個人的には思います。人型での空中戦って割と他のアニメ(例えばガンダムとかマクロスとか)でも普通にやっていることだし、演出的にR2のものがそれらと比較して飛び抜けているとは私は思っていないので。
○ハドロン砲
こちらもロイドが1年をかけて技術を成熟させ(裏にはハドロン砲の収束を可能にしたラクシャータへの意地もあったでしょう。どっちにせよこの1年でブラックリベリオン時の技術的差を埋めつつ、お互いさらに得意分野(ロイドならおそらくコアルミナスコーンと呼ばれるエネルギーシールド分野やユグドラシルドライブと言った駆動系分野、ラクシャータならゲフィオンディスターバーの小型・低コスト化、輻射波動の射的・威力強化など)を進めている感じが強い。
ハドロン砲に関してはもはやガウェインのお株ではなくなり、結構普及している。ヴァリスとのドッキングが不可欠とはいえ、後付けでランスロットが使えるくらいですから。
似て非なるモノとして輻射波動があるでしょう。演出は似ているでしょうけど、根本的な原理は違う。こちらもゲフィオンディスターバーの応用なのか、それともガウェインのハドロン砲データを流用したのかは不明ですが、ハドロン砲並の長射程砲撃が可能になりました。
現時点で両者の共通点は防御不能と言ったところでしょうか。輻射波動はMVSなど高エネルギー状態にあるであろう物体で防がれている前例があるので、ランスロットなどのシールドで多少防げるかもしれません。ハドロン砲はそもそも防御するような展開がない(防御方法はこの場合も光学シールドでしょうが、そもそもランスロットらブリタニア側に敵対する騎士団には光学シールドを積む機体がない)。
○ナイトメアフレーム
黒の騎士団側は紅蓮のパワーアップのみ。空中でのドッキングはなかなかに意外でしたが、24話で紅蓮弐式が破壊された右腕部を他機のものと即興で移植出来たことを考えれば、理論的に無理ではないのだと思います……もっとも脱出装置に不具合が生じるような機体にそのようなことをするのは、状況が状況とは言えチャレンジャーだなw
個人的に問題と言うか、疑問なのはブリタニア側。ランスロットは疑問ではないですけどね。ちなみに今回ランスロットが展開したコアルミナスコーン(ブレイズルミナス)は広範囲展開型の光学シールドなのだと思います。今回のような突撃方法は本来の使用法ではないでしょうw 本来は、上記で挙げたような機体全体を包むような広範囲攻撃やハドロン砲と言った強力な攻撃に対する防御手段なのでしょう。ゲフィオンディスターバーへの対策はしてあるようですが、その辺りはイタチごっこでそれを無効化してディスターバーを有効にするものをラクシャータが開発しそうですがw
疑問は、ナイトオブラウンズ。ジノのトリスタン、アーニャのモルドレッド。これらの機体の供給元が個人的に気になります。スザクはランスロットと言う高性能機と特殊な功績でナイトオブラウンズになりましたけど……他の面々はどうなんでしょうか。最新兵器を最近受領した、と考えるのが妥当でしょうけどね。モルドレットは何となくロイド製のように感じますが、トリスタンは(顔とか)独特すぎますからねw
契約者-同志-
V.V.とシャルル(皇帝)は兄弟でした。それがどこまで本当なのか(血縁なのかと言う意味で)はまだまだ疑問でしょうが、仮に血の繋がった兄弟だと仮定すれば、V.V.は元人間。C.C.もそう呼ばれる以前の名前があり、もともとの人間だった頃の時代があったことが一期で想定されているので、整合が取れます。
おそらく何らかの理由でV.V.は“神”によって不老不死とギアス能力を付与する力を与えられた。若い頃に神から力を与えられた云わばため、今の容姿のまま。そして、何よりそれはV.V.の望んだことではなかったのでしょう。
神から望まぬ力を与えられた代償として、年を重ねることを失い、それは不気味さを生み、おそらく皇族としての立場も失ったはず(シャルルの兄弟と言う事はおそらくV.V.は皇族の血筋の人間)。その復讐のため、自分に力を与えた“神”を殺すことを考えた。そのことを知ったシャルルはギアスの契約を受け入れた。だから最初の同志。
神を殺すための神殿のような武器―――シャルルがスザクに見せたあの場所はやはり神を殺すための儀式を可能とする場所なのでしょう。そうなると立場的に同朋であるC.C.を追い求める最大の理由はもしかしたらその儀式の生贄としてC.C.が必要なのかもしれません。
シャルルは思いのほか兄弟の絆を大切にするのかもしれません。自分の子供たちに兄弟と実力による皇帝の座を争わせているシャルルですが、『力こそ全ての精神≠兄弟の絆』だと思いますから決して矛盾はしていない。あくまで争わせているだけで、自分以外の兄弟を皆殺しにすることを要求しているわけではない(手段として兄弟の側が手っ取り早い方法としてそれを選ぶことはあるでしょう。ただシャルルはそんな方法しか取れないならそのような皇帝候補は自滅すると踏んでいるような気がします。実際私はそんな候補はトップに行く前に自滅するか、周囲から集中攻撃を受けて終わる気がしますし)。
「月の静寂、星の詩」のなっきーさんが考察しているように、兄妹の絆や愛を大切にするからこそナナリーにとって残酷な事実であるゼロ=ルルーシュ=テロリストの首謀者が自分の兄である事実やギアス能力を明かさない優しさ、またルルーシュを殺さず活かしたのもC.C.捕獲と言う名目こそあれ、ナナリーのためだけにゼロとして自分の前に立ち向かい暴走ともとれる行動さえするルルーシュに共感した部分が少なからずシャルルにはあったのだと思います。
おそらくルルーシュにとってのナナリーが、シャルルにとってのV.V.なのだと思います。だからこそ、孤独にすると言う王の力を受け入れ、神を殺すと言うV.V.との誓いを果たす。もしかしたら、その誓いを果たすためだけに彼はブリタニア皇帝になったのかもしれません。そう思えてしまうほどの展開です。
ただし、少しばかりの疑問が実はあります。PS2版(PSP版)のLOSTCOLORSをプレイした方は判るでしょうが、V.V.が数百年前には存在していたのではないかと暗示する描写が実はあります。もちろん原作アニメとゲームの間に明確で確実な繋がりはないでしょうから、ゲームのみのオリジナル設定と言う可能性が高いです。
ただ、先行量産型のヴィンセントやその武装に繋がるランスロット・クラブと言うゲームオリジナルの機体、ヴィレッタの体育教師設定、ロロの存在とギアスなど繋がっている部分も数多くあるだけにほんの少しだけ―――喉にちょっと小骨が刺さった程度の違和感はまだ拭えてませんが。
ナナリー-その想い-
ゼロ(ルルーシュ)よりスザクを選んだラスト。まぁ、正体を知らないのだから当然と言えば当然です。ルルーシュはその辺が欠落している可能性はありますけどねw
それでも目が見えない分、足音やオーラに敏感なナナリー。もしかしたら、あの一回の謁見で、少なくともあと数回直接同じ空間にいることがあれば、気づく気がします。気づいた後が大変そうですけどね、いろいろと。こちらも「月の静寂、星の詩」のなっきーさんが考察されていますが、ナナリーが真実を知るとルルーシュに対して出頭やら何やらを求めそう。ユフィはゼロの正体を知った上での特区ニッポンだったわけですが、ナナリーには特区ニッポンをユフィが構想した前提の一つであるゼロの正体が欠けているだけにルルーシュにとってはユフィ以上に厄介。
もちろん、自分がそうすることでナナリーの住む世界が100%幸せで安全になるのであれば、ルルーシュならばその道を選びそうなものですが。
ナナリーが皇族として出て来た以上、感覚の近いユフィの意思を継ぐであろうことは想定出来ました。おまけに傍にはスザクがいるわけですから、言い方は悪いですがナナリー程度ならばスザクでもどうとでも言い包められそう(もちろん、根底には先に挙げたようにナナリーがブリタニア皇族でありながら力ではなく平和的な道を模索するユフィの感覚に近い感覚を持つからこそですが)。
まぁ、ただスザクは相変わらず鬼畜だと言うことですけどね。ルルーシュがナナリーを否定すればナナリーを傷つけ、肯定すればおそらくルルーシュは今度こそ処刑(皇帝のギアスが同一人物に複数回使用可能ならば違う可能性もなくはないでしょうが)でナナリーが悲しむのは目に見えているわけですから。
それでもスザクはナナリーを守ろうとしたじゃないか!と思うかもしれません。確かにそうなのですが、スザクにとって必要なのは本当にナナリーなのだろうか?と言うことです。スザクの目標はナイトオブワンになって領土としてエリア11をもらい、自ら統治をすることでブリタニア国内でありながら日本として再興させること。
そう、あくまでスザクがナイトオブワンになることが目的であり、ナナリーによる統治を求めているわけではない。スザクにとってナナリーはおそらく自分の権力を高めるための道具でしかない。皇族であるナナリーを味方につけることで皇族への力を強めたり、権力を結び付けようとしたりする。
正直、今のスザクがルルーシュとその兄妹であるナナリーにどう言った感情を抱いているのかがまだつかみ切れていません。もしかしたら、そこがこの物語の一つのカギなのかもしれません。その内ナナリーがゼロの正体を知って、スザクがルルーシュの記憶を戻ったことを知ってルルーシュのピンチの時に背後からナナリーがスザクを撃ってルルーシュのピンチを救うくらいの驚愕展開があることを自分は望みます(ぉ
ロロ-偽りの弟、でも-
ルルーシュがどうロロを言いくるめているのかが正直かなり気になります。今回のアバンから騎士団の作戦実行(ロロにはルルーシュが学園にいるように見せかけると言う重要な役目がある)に至る経緯がある以上、当然ロロならルルーシュが何のために動いているのか判るはず(電話で大声で「ナナリー」とか「愛してる」とか言っていたわけだし、偽りの弟であることを自覚=ルルーシュには本来兄妹が別にいる可能性が高いことも知っているはず)。
それでもロロを手駒として納めておくには兄弟としての絆を強めて維持しておく必要があったはずだと思うのです。まだ危ういロロの心情をルルーシュが察知していないわけがなく、ここで表向きナナリー一直線になればロロからの反撃を受けかねないことくらい解っているはずでしょうし。
次回予告を見る限り、その辺りをもしかしたら次回やるのかもしれません(ルルとロロで見つめ合ってましたし)。
ちなみにロロのギアスには5秒前後の時間制限があるようです。ただ、ぶっちゃけた話、それがどこまでのウィークポイントなのかが私には判断し兼ねます。これまでの展開から察すれば連続使用も数秒のインターバル(もしかしたら使用した時間分のインターバルが必要とか?)で可能にしているわけですし、もちろんスザクを目の前にしたあの場では連続使用は難しいかもしれませんが、そこまで強烈な弱点ではない。
ギアスにはルルーシュのギアス暴走、マオの無差別聴集など本人が望んでいなかったり、気づいていなかったりする部分が多いので、単にロロが気づいていないだけのような気がします。たとえばロロが使うことのなかったような状況―――対空相手、対水中相手など特定状況下が弱点とか、マオ同様制限の少ない能力だけに暴走状態時の反動が凄いことかそう言うことがありそうです。
次回『棄てられた仮面』。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
赤字はTBが現在弾かれてしまっているBlog様です。また、この記事のTBは、アメブロはことごとく弾かれておりますので、TB返しが出来ない可能性がありますがご容赦下さい。
・http://ameblo.jp/azeaniblog/entry-10095836175.html
・http://anime-suki.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/r2turn06_8f9d.html
・http://blog29taka.blog107.fc2.com/blog-entry-304.html
・http://blog.goo.ne.jp/ka-bu-ki-chi/e/36c547dd20f8d399ace3c20d1e3cc615
・http://blog.livedoor.jp/calypso_telltale/archives/51141492.html
・http://blog.livedoor.jp/darth_mayuge/archives/51036010.html
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/51020169.html
・http://blog.livedoor.jp/natsu_ki00/archives/50990229.html
・http://blog.livedoor.jp/slam34843/archives/51169165.html
・http://chunou2.blog97.fc2.com/blog-entry-342.html
・http://engage10.exblog.jp/7923693
・http://greensnake.blog70.fc2.com/blog-entry-65.html
・http://happy2material.blog41.fc2.com/blog-entry-1175.html
・http://harutoki2.blog18.fc2.com/blog-entry-671.html
・http://hollatal33.blog90.fc2.com/blog-entry-35.html
・http://kouyanoblog.blog61.fc2.com/blog-entry-1041.html
・http://lessiy.jugem.jp/?eid=1116
・http://loliluna.blog53.fc2.com/blog-entry-543.html
・http://mutekidesutekina.blog52.fc2.com/blog-entry-658.html
・http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-2175.html
・http://soranonikki1122333.blog79.fc2.com/blog-entry-306.html
・http://pagyuu.jugem.jp/?eid=416
・http://plaza.rakuten.co.jp/sealsoldier/diary/200805110005/
・http://rd-style.moe-nifty.com/taku/2008/05/r2_07bd.html
・http://syujiro2gouten.blog70.fc2.com/blog-entry-1433.html
もしよろしければ、拍手ボタンをポチッと押して下さいm(_ _)m 管理人のモチベーションが上がります(ぉ
- at 15:24
- [特集:コードギアス 反逆のルルーシュ]
- TB(26) |
- CO(4)
- [Edit]
そりゃね?俺だって真面目にストーリーとか展開とか設定とか裏舞台とか推測していて楽しかった時期があったさ
世 界 は 天 子 様 の 為 に 存 在 し て い る ん だ っ て な ! !
この事実に比べたらルルーシュがナナリー萌えで暴走して思考が空転しようが紅蓮可翔式の活躍だとか、そんなもん愚にもつかん。
さあ!天子様を崇めようではありませんか!反論は聞かん!天子様かわゆいよ天子様!
(*´д`*)