機動戦士ガンダムOO 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[機動戦士ガンダムOO]
ガンダムによるあらゆる紛争への武力介入を開始する!
この世から紛争をなくすためにはどうしたらいいのか?そんな難解なテーマに対してガンダムと言う媒介を用いて描こうとした最新ガンダムシリーズの1stシーズン。本当にそれが描けたかどうかはともかくとしてwww
そんなガンダムOOの私の評価ですが...
B
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
機動戦士ガンダムOO
放映日:2007年10月~2008年03月(全25話)
私が視聴した放映局:TBS
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:C
評価の難しいところ。あくまで個人的な主観でのみ言わせてもらえば、決して良好ではなかった。変則4クール放映が前提とは言え、一度中断する以上、一定の答えやら何やらが欲しい。では何に対する答えか? それはCBの理念、主人公たちが掲げた紛争根絶に対する答え。結局、紛争を無くすために武力介入することは良かったのか、悪かったのか。もちろん、これに対して善悪をつけるのは極めて難しいけれど、でも何かしら欲しいわけで。
このアニメのテーマが私はイマイチつかみ切れていないからかもしれないが、なかなかにスタッフの方々がこのアニメを通して何を伝えたいのかが不明瞭に見えてしまったのが残念。これも変則4クールの影響でしょうね。
メイン以外のキャラや設定を生かし切れていたかどうかは正直判断が困りますが、最後の方は割と燃えました。主人公側のキャラがお亡くなりになるのが多くてリアルである意味良かったけど、敵側のキャラが異常に生き残っていて萎えた。アレハンドロが前線に出て来て萎えた。
と言う具合に燃えたんだけど、萎えた部分もチラホラと。良くこの状況で燃えたなぁと思いますwww
演出 評価:B
近年主人公クラスのキャラが多いせいで、マルチな視点で物語が描かれる代償に一人当たりの描写時間が短いのが難点なのですが、それをよく感じた。結局刹那は電波(まぁ、最終話で若干まともにイメージが動いたけど)、ロックオンはいきなり復讐狂、アレルヤはいつまでもウジウジで新設定でソーマが知り合いで絶望、ティエリアは結局その素性が解らずじまい。キャラ描写に関してこれで評価しろと言うのが無理。評価出来て刹那の部分とアレルヤの部分くらいでしょうかね。ティエリアもかろうじて及第点か。
それとは対極で割りとMS戦闘に関する演出は良かった。コロコロと状況が変わるせいか、バンクも目立って見られず、ここに関してはSEEDシリーズなんかよりずっと評価出来る。
と言うわけで評価が相殺して普通www
作画 評価:S
ガンダムと言うことで作画は安定。メカ描写も最新技術を用いたのか綺麗で、特にGN粒子の描写は綺麗でした。TRANS-AMも良かった。特に言うことはないかな、と思うくらい普通に良い。
CAST 評価:A
文句なし。個人的にトリニティチームのCASTは正直どうかと思ったけれど、ね。トリニティに関しては適材適所とはちょっと言いづらいかな。
OP/ED/BGM 評価:B
OP・ED共に聞き慣れればどうと言うことはない。ガンダムのOP・EDとして考えると若干違和感がないわけではないが、それもまぁ新しい試みとして受け止められるレベルだから私は気にしません。全体的には、普通なレベル。BGMに関して言えば、ガンダムと言う冠を考えれば、少々厳しいけれどもう少し上の音源を求めたいかも。
総合 評価:B
結局、私の中での感覚はCLANNADと一緒です。つまり、CLANNADの正当な評価を行う上でアフターストーリーが欠かせないことと同じように、OOを正当に評価をする上でもおそらく第二期が欠かせない。変則4クールと言う部分のデメリットを身を以て感じた半年となってしまいました。
個人的にはガンダムも好きだし、キャラも好きなOO。あとはシナリオでしょうかね。設定を活かしてほしいですね、二期では。この設定をしたのはこう言う意味だったのか!と言う驚きがあることを切に期待していたいと思います。
ただ、OO上で評価したいのはNTやSEEDと言った、生身のパイロットに対する特殊技能を持ちいなかったことでしょうか? ティエリアは若干違いますが、メインは刹那なので。ただ、そのせいで機体の性能頼りと言う批判も多々見受けましたけどね。でも、それが特殊能力を使わない描写の副作用だったら私は十分目を瞑れるレベルです。
何はともあれ二期次第。一期を取り戻せるだけの出来になることを期待します。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 ロックオン=ストラトス
兄貴。現行マイスターの中では唯一死亡確定と言うこともありますが、本当に熱いキャラでした。正に兄貴と呼ぶに値する人物でした。
2位 刹那=F=セイエイ
真面目な話でも、ネタ的でも、とにかく私は好きなキャラでした。電波だったり、技量不足を指摘されたりとあまり周囲の評価は良くないみたいですけどね。成長過程とかリアルな人間って具合でした。
3位 フェルト=グレイス
最終話付近にきて私の中で株が上がった。まぁ、その前にトレミーが戦闘になった時でも気丈だった部分など目に留まる部分はありましたけど。2ndシーズンでは4年が経過して立派なレディ。ヒロインに躍り出てくれればうれしいですが。
ベストエピソード
第25話(最終話)「刹那」
何だかんだで燃えた。SEEDなんかよりもずっと燃えた展開でした。味方が死にまくったのに、敵があの状況で生存しまくっている具合は正直どうかと思いますが。
どうも
>OOを正当に評価をする上でもおそらく第二期が欠かせない
まったくその通りだと思います。これがあるから評価しづらいのかもしれません。
過去作品などにとらわれず、自分の思ったままに評価したいと考えていますが、大変わかりやすかったので、月詠さんのレビューも参考にさせていただきますね^^