シゴフミ 第6話
森下俊介は閲覧していた掲示板でイジメ被害を訴えていた人物が、同じクラスの菊川公一だと気づく。
うっかり公一にそのことを話してしまった俊介は、彼から救いの手を求められてしまう。
その場面をイジメの主犯格の生徒たちに観られてしまった俊介は、自分がイジメられないためにイジメに加担するしかなくなっていた。
その場に限っては下準備を整えていたことで公一へのイジメを回避させた俊介。俊介はそれが「助け」だと思っていたが、翌日公一は自殺していた。
公一と言うイジメの対象が亡くなった今、その対象は俊介へと向いていく。そして、ついに一歩間違えれば転落死し兼ねない、自分が公一に加担してしまったイジメが自分へと向く。
その時、俊介の眼に一本の落ちたドライバーが映り込む......。
感想はOPENからどうぞ。
<感想>
感想が書き辛い。それくらい、いろいろな問題因子の噛み合ってしまっていたイジメがテーマだったと思う。と言うか、久々に鬱w
森下俊介
彼の誤解は、公一が求めていた救いのレベルを見誤っていたこと。一度のイジメからの助けではなく、根底からの救いを求めていたことを見誤った。まぁ、それはそれで問題が別にあるわけですが。
加えて、公一のところでも書くけれど、イジメられていく現状に対策を打てなかったことが致命的。公一には悪いが、彼の自殺で学校側がピリピリしている現状を逆手に利用すれば、イジメの相談だって学校側は過敏に反応してくれたはず(まぁ、その場合、自分が公一のイジメに加担せざるを得なくなった状況を説明しないといけないリスクは伴いますが)。学校側がもみ消そうとする可能性もありますけど、それなら警察に逃げ込むとか……難しいかもしれないけど、マスコミの関心を逆手にとって情報を売り込むとか。
チクリは悪いとか空気読めないとか、そんな周囲の目を気にしている場合じゃなかったのだと思うのだけれど......。
ドライバーで一突きした俊介。とりあえず動物的に生きることが出来た。フミカは社会的に死んだと言いましたが、私は死んではないと思います。仮死状態に近い。このまま社会的にも死んでいくのか、それともこれから社会的にどう生きていくかは彼次第だと思います。正当防衛が成立するかどうかは判りませんが、どちらにしても俊介が他人から感じる懐疑の念は無限に強まって行くでしょうから、その中でどう社会で生きていくか......。
菊川公一
彼の誤りは、現状の打破に対して他力本願だったこと。匿名の掲示板での告白、たまたまそれを知ったクラスメイトへの救い。それで何が変わると思ったのでしょうか? 本当にそれで救われると?
イジメるヤツよりイジメられるヤツが悪いと言うことは確かにない。確かにイジメるヤツが悪いけど、イジメ続けられているヤツが全く悪くないのかと問われると、ちょっと微妙。公一は言った、勉強も出来るし、バスケ(運動)もやっている、と。それは立派だけど、それとイジメは別問題だと思うし、イジメの解決に他者の介入を待ち続けるだけの態度を取ることはやっぱりダメ。
辛辣な言葉ですが、本当に救いを求めるのなら親なり、学校なり、警察なり、相談施設なり駆け込み相談する場所はあったはず。耐えることが時に美徳として取られる国風ではありますが、耐えるべきところと耐えてはいけないところを見誤ってしまっていた。
彼の遺したシゴフミは、フミカの言うとおり良いも悪いもなくただ正直なものでした。それくらい公一にとって俊介は最後の綱だったのでしょう。それを最後の綱とした公一に問題があるとはいえ、です。
イジメグループ
今の中高生の現状が把握できないので何とも言えませんが、もしかしたらいるかもしれないヤツらですね。他人を蔑み、他人の不幸でしか自分の幸せを感じられない幼稚な欠落者。そして、それをカッコいいと勘違いしている、ただの低精神年齢者。
もしあの三人が逆にイジメられる立場になったのなら、因果応報なお話で終わったのかもしれませんけどね。ただ、多少は理解したでしょう。イジメがいかに相手を追い込む行為か、と言うことが……。
次回「キラメキ」。フミカの過去への清算―――。
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>匿名希望さん
とりあえず書いたことが「酷」なのは重々承知です。記事にも前置きとして「辛辣な言葉ですが~」とそう書いてありましたしね。
ただ助けを求めるとイジメが酷くなる。じゃあ、イジメが酷くなるから助けを求めなければ現状のままかといえばそんなことはないわけで、イジメっていうのは「慣れ」を嫌うものでもあるので、より激しく、より苛烈に、よりひどさを増していく。それはイジメを受けていた菊川公一は当然理解しているはずだったのではないか。
結局、助けを求めようが求めまいがイジメは酷くなるのは明白であってそこで「耐える」ことにじゃあどれほどの意味があったのか、程度の差は多少あれど結局イジメが酷くなるなら他者に助けを求めるというアクションを起こせばまだ好転する可能性があったのではないか、というのがたぶんこれを書いた当時の私の意見だったのだと思います(うろ覚えですが
とはいえ、イジメは「イジメ」と一言でくくられてしまうけれど、中身は結構千差万別なものです。全てのケースで助けを求めることが最良の手段とも限らないこともあるとは思います。
だからこそ「耐えるところと耐えてはいけないところ」はしっかりと見据えないといけないのかな。
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