CLANNAD-クラナド- 第16話
バスケ部と勝負をして、ハンディなんて関係ないことを証明することになった演劇部。乗り気でなかった朋也も、陽平の妹・芽衣も観戦するまでいると言い出しており、一応兄の面目もあるだろうと重い腰をあげた。
杏を助っ人にした構成でバスケ部と戦う朋也たち。当然、合唱部も観戦している。
最初は1年生相手だったため、もともと運動神経の良い陽平と杏、そして春原同様バスケ部特待生で入学していた朋也の才能と経験で完全に圧倒。
そして、遂にバスケ部のレギュラー組がコートにその姿を現す……。
<あらすじ>
陽平の妹・芽衣の手際の良い片付けに感嘆し、陽平の妹であることを不憫に嘆く朋也は割とまじめに「妹になってくれ!」と言ってしまうほど、芽衣と陽平の優劣は本当に兄妹かと誰もが疑いたくなるほど、かなりかけ離れていた。
カオスな兄の部屋をあっという間に片付けた彼女だが、男子寮に泊めることは出来ないため、しばらく古河家でお世話になることになった芽衣。秋生も早苗も、風子の時と同じように快く受け入れてくれた。
翌朝。
いつものように遅刻しても関係ないように予鈴ギリギリで登校してきた朋也。たくさんの桜の樹が植えられた並木道の坂に差し掛かったところで、朋也はそれを見上げる智代と出逢う。生徒会長を目指す智代とどこか一線を引こうとしている朋也に対して、彼女は関係なくその手を取った。
「私の見ている前で、遅刻など許さん」
そう言われて教室まで引っ張って行かれた朋也。その様子を見ていた杏は、朋也に渚やことみに加えてさらに女が付きまとっていると焦りを感じていた......。
続きはOPENからどうぞ。
※私は原作ゲーム既プレイ者です。ネタバレは出来るだけ回避していますが、原作既プレイ者としてネタバレにならない程度の補足をあらすじではしていますのでご注意ください。
<あらすじ(続き)>
朋也の傍に現れた新たな女の影に焦った杏は、朋也に昼食を椋と一緒に食べる約束を取り付ける。しかし、その昼休みにわざわざ1学年上の教室に姿を見せた智代の姿に一層焦る杏は、半ば強引に智代を言いくるめて朋也を椋の待つ場所まで拉致って行く。
そんな二人を見送った智代は、陽平から朋也に気があるのか?と問われた時、初めて自分が岡崎朋也と言う異性に何らかの気をかけていたことに気づく......。
杏に強引に連れて来られた場所で、一緒に藤林姉妹とお昼を取る朋也。杏の意味深な発言と、椋の赤面に朋也は意図が掴めず、怪訝な表情を浮かべることしか出来なかった。
そして、試合当日。
事前にバスケ部に茶かされた杏は想像以上にやる気満々だった。ちゃんとコートの外には合唱部の三人も試合観戦に来ていた。
最初は1年生との試合。まだ初夏。推薦入学者や経験者も多いとはいえ、数か月前まで中学生だった連中相手に、元々スポーツ推薦入学となるほど運動神経の良い陽平と、天性の運動神経の良さを持つ杏、何よりバスケットボールでのスポーツ推薦でこの学園に入学していた朋也の経験と才能を以てすれば、大した相手ではなかった。
(必ずレギュラーが出て来る)
見越していた朋也の思惑通り、点差が開いたところでレギュラー組が1年生と交代でコートに入った。連日猛練習を積むバスケ部の、しかもレギュラー組相手ではさすがに杏たちでも元々の運動神経だけでは太刀打ち出来なかった。まして、元よりスポーツなど体育の時間以外、碌にやっていない三人のスタミナ面での問題は顕著。
残り時間20秒。
逆転された朋也たちの最後となるであろう攻撃。点差は1点。バスケットボールならば1本決めれば逆転となる点差。スタミナ切れの陽平から返って来たボール。上がらない右腕を無視して強引にシュート体勢に入った朋也だったが、ディフェンスに弾かれて体勢を大きく崩してしまう。
―――無駄だった
―――相手は毎日練習を積んでいる
―――対して自分は惰眠を貪った二年間
―――勝てるはずがない。
―――こんな試合、するんじゃなか―――
「岡崎さん!! シュートです!!!」
倒れゆく中で届いた渚の声。咄嗟に反応して、右腕が上がらない分を左肩でカバーして撃った最後のシュート。大きな弧を描いたボールはボードに当たり、リングに当たり、そして―――
ゴールネットを揺らす―――
最後に決まった朋也のシュートが決勝点となって試合は1点差で演劇部の勝利となった。「まだやれるんじゃないか?」と促すバスケ部のレギュラーに苦笑を浮かべて、騒ぎを聞きつけた体育教師から逃げだす朋也。
芽衣はテスト休みが終わるため、早急に実家に送還されることになった。駅で彼女を見送った三人は、この一件で顧問の問題が解決することを願いながら、陽平の部屋で祝勝会の準備をしている杏たちの下へ向かうのだった。
<感想>
評価が難しいところ。良く言えば、(先々の展開や残存メインヒロイン3人のルートのことなどを踏まえれば)この程度が無難と言える。悪く言えば、言うまでもなく内容が薄っぺらい。
結局のところ、原作の存在を抜きにしても、私を含め最後は個人的に出来の良かったと思える序盤の風子ルートと中盤以降の他ルートの対比による最終的な「アニメ版京アニ製CLANNAD」の評価になってしまう気がするので、それを考えると、正直この薄っぺら感は、あまり良い改変ではなかったと言わざるを得ない。
まずは芽衣の登場意義だろうか。わずか1話で離脱。まぁ、脇役だから仕方ないですし、私だって陽平ルートのような大活躍を期待していたわけではありませんが、芽衣の存在と朋也がやる気を出すところに繋げるのは少々強引だし、朋也の気持ちが後ろ向きな気がする。繋げるならば普通に、芽衣がサッカーを失った兄が学園生活を充実しているかどうか、で繋げる方が原作通りだし、自然だったように思える。
そして、陽平。シナリオの都合上仕方がないが、だいぶ彼の存在が薄く描かれてしまった勘は否めない(もちろん、ギャグ要素抜きで、の話。ギャグ要素での存在意義は十分描かれているので(ぉ))。原作と同じような厚みや、複雑な胸の内を再現なんて別にしなくて良いけれど、結局バスケ勝負のきっかけとしてサッカー部のことを切り出しただけで、出したまんまオチなしって感じになってしまっている。
とは言いつつ、やっぱり良く纏めたと感心する部分も当然ある。
智代と杏の絡みなんて正しくソレだろう。智代と桜並木を描写しておくことで、後々の布石をしっかりと刻んでおきつつ、さり気無く智代の意識を朋也に向かせている。当然、原作では恋愛ルートなわけだが、杏に拉致られた朋也を見送って行く中でそれを敢えて明示せずに、「そうかもしれないし、違うかもしれない」程度の暗示にとどめることで、恋愛じゃなくても違和感がないように物語を進めたと思う。
同時に杏に対しても、このタイミングでいきなり焦りを感じて朋也と椋の関係を急かすのだと「渚やことみってずっと前からいたじゃん」ってことになってしまって不自然さが出る部分を、杏との面識が皆無だった智代と朋也の絡みを巧く利用することで、関係を急かすことに対しての不自然さを緩和したと思う。
まぁ、この辺の場面場面による改変の具合と言うか程度は30分の中で当然出て来るのは仕方のないことではあるんですけどね。特に陽平ルートとか、普通にメインルートではないわけだし、ことみの時ほど憤慨する気もサラサラないですが、それだったら別に無くても良くなかったか?ってことにだけはならないでほしい。
どうせ、柊勝平と言うキャラを当初から削っていた(OPに出てないしそうだと思う)わけだし、尺の都合があるのならいっそのこと芽衣の絡む話は別に無くても良いと思う。その分、必然的に絡まなければならない陽平を厚く描くとか、もっと他の尺の使い方があったはず。無論、この先に春原芽衣と言うキャラクターが事前に登場して朋也たちと絡んでいなければどうしてもマズイ、物語上成立しないと言うのなら話は別ですが。
以上、原作既プレイ者の独り言でした。実際、原作付きアニメの真の評価って言うのは、原作を知らない人のモノだと思います。原作を知らない人が、原作に近い、あるいは似た感動や感想を持ってくれているのなら、その改変やアニメ化は十分アリだと思いますから。その辺、いろいろなBlog様(特に原作を知らない方)を見て回らせて頂いております。
余談。
朋也と杏。言うまでもなく息がピッタリw そして朋也に気があるのかと智代に尋ねられて赤面して答えに詰まるところとか、普通に可愛い。まぁ、結局は妹との関係が先に立たないと仕方がないキャラなのですが。
芽衣。マジで土偶を買ってきてた( ̄∇ ̄;) あとは朋也を夕飯に呼びに来たところとか、面白いし、可愛い。え? 白い魔王? いやいや、ここではあえてそう言うことはネタにしない方向で頑張ってます(爆
智代。ようやく絡んで来て、ルートにも軽く入ったっぽい。杏ルートに比べれば、まだ内容的に望みがある展開かもしれないとちょい期待。原作屈指の人気ヒロインを京アニが、この残り話数でどう料理するのか、お手並み拝見といきますか。
あと、無駄に猫が可愛いwww あー、本当ならこの猫も某キャラ内において物凄く重要なカギとなるキャラ(猫)なのだが……たぶん描かれないなぁ、この調子だとσ(^◇^;)
次回、『不在の空間』。
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芽衣ちゃんの登場。
春原の妹というポジションはすごくいいと思うんですよね。バスケまでに繋げるのが、若干薄っぺらく感じたのは気のせいでしょうか?成り行きにしては違和感が…でも朋也・杏・春原のバスケの連係プレーはよかったです。
>え? 白い魔王? いやいや、ここではあえてそう言うことはネタにしない方向で頑張ってます(爆
(笑)各地でネタになっていますよね。わたしは思いつかなかったのですがw
ちなみにCLANNDって何クールなんでしょうか?