CLANNAD-クラナド- 第13話
世界は無限のハープで出来ている。一つ一つのハープが織り成す音色が絡み合っているからこそ、世界はこんなにも美しい。
美しい琴(こと)の音色。それにあやかったように名付けられた、ひらがな三つで「ことみ」の名。彼女にとって家と両親だけだった世界に変化が訪れる。庭に迷い込んだ一人の少年。その出逢いが、全ての始まり―――。
<あらすじ>
自分のことを知っていたのにどうして教えてくれなかったのかと問う朋也。ことみは、昔逢った男の子が自分のことを忘れてしまったとしても、また友達になってくれたこと、いろいろな友達を紹介してくれたこと、その変わらぬ優しさに解らなくなってしまった、と吐露する。朋也に昔の記憶を取り戻してほしいのか、今のままで良いのか......。
ことみは孤立した子供だった。優秀な学者だった両親に愛情を持って育てられたためか、義務教育の勉強はすでにもうことみにとって退屈なものであり、彼女は小学生にはいつも難しい本を読み、難しいことを考えていたから、友達はいなかった。
彼女にとって世界とは、大好きな父と母とそんな二人と暮らす家だけだった。
そんな彼女に転機が訪れる。ヴァイオリンの練習をしていた時、蝶を追いかけて細い路地にある抜け道から庭に迷い込んで来た少年―――岡崎朋也。小難しいことを考えているため同年代の友達から孤立していたことみだったが、朋也だけは違っていた。
自分の話す難しい話も、理解出来なくても聴いてくれた。一緒に母の作ったアップルパイも食べてくれた。
そんなある日、ことみの誕生日が迫った。ことみは、朋也に誘発されたのか珍しく同年代の子が欲しいものを父親にプレゼント―――クマのぬいぐるみをおねだりした。それは、ことみが両親にした初めてのおねだり。それを聴いた父親はとても喜んでいた。娘が、初めて自分から欲しいものを口にしたのだ。
父親として、このプレゼントは最高のモノにしたかった。しなくてはいけなかった―――。
しかし、ことみの誕生日にまたがって海外出張が決まってしまった。急な講演のためだった。一緒に祝ってくれる、クマのぬいぐるみをプレゼントしてくれる、朋也もいっぱい友達を連れて来てくれると約束してくれたのに!!
「お父さんもお母さんも大っ嫌いっ!!!!」
ことみのこの一言。珍しく自分の感情を露にすることみの姿に困惑する両親。それでも決まってしまった講演をキャンセルするわけにもいかず、二人は旅立ってしまった……二度と帰って来れない旅へ―――。
続きはOPENからどうぞ。
※私は原作ゲーム既プレイ者です。ネタバレは出来るだけ回避していますが、原作既プレイ者としてネタバレにならない程度の補足をあらすじではしていますのでご注意ください。
<あらすじ(続き)>
両親の乗った飛行機は事故で墜落した。しかし、ことみのところに連絡は入らなかった。代わりに、ことみの両親の研究仲間たちが訪ねて来た。
論文の控えがあるかもしれないから。
知らない人を家に入れてはいけないと言う両親との約束を守ってその研究仲間たちを拒むことみ。テレビから流れる両親の死のニュースに涙した。来てくれるはずだった朋也も、なぜか今日に限って来てくれなかった。
自分がわがままを言ったから、神様が両親を奪って行っちゃったんだ。
子供ながらにそう考え、謝りながら家のあちこちを探す。扉を開けば、またあの笑顔で両親が自分を迎えてくれるのではないかと信じて。
何度も何度も神様にお願いする。わがままを言わないから、学校に休まず行くから、たくさん勉強するから―――。
そうして入った最後の部屋。それは入ることを禁じられていた父親の書斎。テーブルの上にあった薄い茶色の封筒。この封筒の中にあるだろう論文のせいで―――。
ことみは論文に火をつけた。燃え盛る論文はカーペットに落ち、燃え広がり……。
ことみがハサミで本の記事を切ってしまうことも、天才と呼ばれるほど勉強していることも、全ては彼女なりの贖罪だった。自分が燃やしてしまった両親の論文の代わりに、両親のことが記載された記事を見つけては収集し、両親の代わりは誰にも―――それは自分にも出来ないと解っていても、たくさん勉強してその少しでも自分が引き継がなければならないと考えていた。
「今日はもう帰って欲しいの」
力ないことみの言葉に、朋也は帰ることしか出来なかった。
翌日、朝のHR前にことみが学校に来ていないこと、海外留学の話を進めていることを知った朋也は授業をサボってことみの家に行く。今日はことみの家の中には入れなかった。声をかけても返事もない。仕方なく中庭で立ち尽くす朋也。
思い出の庭。
かすかに残る自分の記憶を頼りに、気がつけば朋也は上着を脱いで草むしりを始めていた。
それが何になるか解らない、もしかしたら何にもならないのかもしれないけれど、それでも朋也は感じていた。この庭を昔の姿に蘇らせれば―――。
三時間目が自習になったから、とことみの家に来た渚。渚は、ことみが再び学校に来れるようになるのは、世界中で朋也しかいないと断言する。
次の日も朋也は学校をサボって作業に明け暮れた。午後まで作業をして手作業では間に合わないとして、いずれ家を出る時の為にバイトで貯めていた貯金を下ろし、機材を購入し効率アップを図る。
途中で杏たちに出逢った朋也。彼女たちはヴァイオリンをことみにプレゼントしようとしたが、接触事故で破損してしまっていた。直すよりも買った方が安いと言われても、ことみにはこのヴァイオリンでなければならないと言う杏たちを連れて、何軒も楽器屋を回る朋也たち。ようやく修理のため預かってくれる楽器屋を見つけたが、ことみの誕生日には間に合いそうもなかった。
未だ姿を見せないことみ。朋也は渚たち三人を返すと再び作業を再開する。
仮に庭が再び元通りになっても、全てが元通りになるわけではない。もしこれをやってもことみが姿を見せてくれなかったら、立ち直ってくれなかったら―――その時、本当に自分は耐えられるのだろうか。
そう不安に思う朋也の前には、帰ったはずの渚たちがいた。
(今の俺にはみんながいる)
そう不安を打ち消し、作業に没頭する朋也たち。その様子を、一瞬だけことみが観ていてくれたように感じながら―――。
<感想>
京アニのアニメを見て初めて殺意が湧いたかもしれない。まぁ、こんなことを書くと原作信者とか原作厨とか言われるのだろうがwww
まぁ、以下は一視聴者の一意見です。別に今回の改変を「最高!」と捉えても良いと思います。そこは発信された情報(アニメ)を受け取る側がどう受け取ったか、の問題ですから、それは個人の自由。だから、この意見を他の方に押し付けることは当然しません。
私の独り言。
でも、その独り言に反論・批判などもあるでしょう。以下が私の一意見であることを尊重した上での反論・批判であれば喜んで受け入れますので、コメントにどうぞ。
ちなみに原作付きアニメは必ずしも原作に100%準拠する必要はないと私も考えてはいますが……まぁことみ編は目を瞑っていて下さいw CLANNADでも特にシナリオ的に思い入れのあるシナリオなので、その感動がガリガリ削られまくっていることにそろそろ限界www
問題はラストシーンで、朋也を渚たちが手伝ったこと。原作だと朋也は一人で作業をしています。まぁ、傍から見ればアニメの方が綺麗な友情物語ではあるのですが、首を捻らざるを得ない。
確かに先々のことみ編の展開を考えれば不安に想う朋也の周囲には友達がいてみんなで頑張ろうと言う友情物語も良いのだけど、もっと広い視野で先のことを見据えれば、ここは原作通り朋也が一人で不安に対して一歩前に進む方が良かった。広義に捉えれば、友情物語は風子編で十分やっているわけで(藤林姉妹は絡みませんが)、それを直後のことみ編でもやる必要性はそこまで感じない。
不安を抱きながら作業する朋也がそれでも不安を必死に打ち消しながら作業に没頭し、喪った記憶を一つ一つ掘り返していく作業がことみ編では重要なだけに、渚たちが絡んで余計なことになっていないかと不安で、この改変はことみや朋也だけでなく渚たち当人にとってもマイナスではないのかと思う。
実際、次回予告を見ると翌日以降の作業は朋也一人でしているみたいですし、それならそれで「え? じゃあ前日(今回)の渚たちの手伝いは気まぐれですか?」と言うことになって、逆に渚たち三人の友情を薄くしてしまっているように、私は感じてしまった。
仮にもし、次回もずっと渚たちが手伝い続けているのであれば、それは「ヴァイオリンを修理に出した渚たちが、他に出来る自分たちの精一杯」と言うことで一つの改変として納得も出来る。まぁ、次回を見なければ断言はできないが次回予告を見る限りだと朋也一人なわけで、その辺が改編としては中途半端に見えてしまう。 もし手伝おうとして朋也に断られたのだとしてもやっぱり展開としては中途半端。
先を知る者からすると、くどいようだがことみ編はどうしても朋也の記憶の回帰(つまり過去を思い出すこと)が重要な意味を持つため、朋也以外のキャラは正直入る余地がない。庭の復元も、昔を知る朋也だから出来るのであって、渚たちには出来ない。
それが悪いわけじゃなくて、渚たちが言っていたようにそれは「今、自分たちに出来ることをする」と言うことだから当然なのだと思う。昔を知る朋也が自分に出来ること=庭の復元、高校からの付き合いである渚たちに出来ること=高校時代の思い出の一つであるヴァイオリンのプレゼント、となるわけで担当する部分が根本的に違う。
それなのに、どう言うわけか渚たちを朋也がしている庭に復元に絡ませるから、朋也も渚たちもイメージが薄っぺらい。不安を覚えながらそれでも一人で黙々と作業をする朋也は、一人でも頑張るからこそ、一人の不安で押しつぶされてふさぎこんだことみとの対比になるわけだし。
何と言うか、このわずか数分分の改編を最後まで引っ張ってことみ編は泣けない気がする。本当は号泣するシナリオなのだが……。
現状としては次回予告に映って無かっただけで、渚たちがずっと手伝っていることに期待。それならそれで納得して泣けそう(ぇ
ことみ・朋也
ことみの回想はだいぶ簡略化w おいおい、と思う。正直30分丸々ことみの回想でも十分だと思えるだけに。しかし、それは尺の都合なのでしょうから、目を瞑っています。まぁ、とりあえず比較的重要な部分は語られたかな、と思うし、原作に少しでもアニメ版が触れれば次週朋也側からの回想があると思うので双方で巧く補完しあえば十分かと。
ことみの謎行動や天才っぷりの理由も多少これで一本に繋がったかと思います。全ては贖罪。まぁ、跡を継ぎたいと言う気持ちもあるのでしょうが。
一応、朋也の弁護をしておくと、朋也はことみの誕生日をドタキャンしたのではありません。行きたくても行けなかったのです。それは小さいながら男の子の女の子に対する見栄とプライドから来るもの。その伏線はちゃんと本編内にありますので探してみてください。探さなくてもたぶん次週明らかになりますw
ちなみに誕生日の日に一応行ってはいるんですけどねwww まぁ、その辺も次週でしょう。
渚
本当に余計なことをw 素直に帰っておけば(ry 黙って朋也を男として立てて上げればいいものを。
まぁ、その辺は渚と言うよりストーリー改変の方が問題なのですが。あのラストシーンで終わったため不完全燃焼です。殺意を抱いたままEDとか迎えてますからねwww
次回、『Theory of Everything』。早ければ次回決着。でもそれだとそれでさらに泣けない気がするw
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
赤字はTBが弾かれてしまっているBlog様です。現在、アメブロはことごとく弾かれておりますので、TB返しが出来ない可能性がありますがご容赦下さい。
・http://01aturas.blog98.fc2.com/blog-entry-284.html
・http://aaillnv.blog16.fc2.com/blog-entry-916.html
・http://abaton14.blog79.fc2.com/blog-entry-556.html
・http://ameblo.jp/azeaniblog/entry-10065119202.html
・http://ameblo.jp/norarin-house/entry-10065136158.html
・http://animumeso.blog101.fc2.com/blog-entry-510.html
・http://aniotalife.blog99.fc2.com/blog-entry-445.html
・http://blog29taka.blog107.fc2.com/blog-entry-188.html
・http://blogdaichan.blog76.fc2.com/blog-entry-632.html
・http://blogs.yahoo.co.jp/geallza/53277504.html
・http://blog.crosschannel.jp/Entry/985/
・http://blog.goo.ne.jp/jin-d/e/721e42f1f5e945afc54ea6ef3d7d7e15
・http://blog.goo.ne.jp/ka-bu-ki-chi/e/5f57b674a8f179e5b6f6aa28d86e147a
・http://blog.goo.ne.jp/sakino-k/e/952a9d6ede3020d299f898dc4b355950
・http://blog.goo.ne.jp/sweet-lovely/e/1b34fb7b1df630b85224c20a34897a73
・http://blog.livedoor.jp/calypso_telltale/archives/51089726.html
・http://blog.livedoor.jp/darth_mayuge/archives/50988031.html
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/50933601.html
・http://blog.livedoor.jp/makotome301/archives/51215116.html
・http://blog.livedoor.jp/monsirochoucho/archives/51285219.html
・http://blog.livedoor.jp/paprika200502/archives/51319767.html
・http://blog.livedoor.jp/ruafnspuios/archives/483432.html#trackback
・http://blog.livedoor.jp/tanapon0083/archives/51383728.html
・http://blue7862q76r7167.blog73.fc2.com/blog-entry-2007.html
・http://chunou2.blog97.fc2.com/blog-entry-206.html
・http://danceofeternity.blog76.fc2.com/blog-entry-845.html
・http://dfpmblog.blog53.fc2.com/blog-entry-798.html
・http://fujiiisana.blog68.fc2.com/blog-entry-782.html
・http://girlishflower.blog20.fc2.com/blog-entry-1292.html
・http://haccix8xbee.blog117.fc2.com/blog-entry-323.html
・http://happyuki-blog.at.webry.info/200801/article_22.html
・http://hirowara.blog66.fc2.com/blog-entry-40.html
・http://hiroy.blog49.fc2.com/blog-entry-826.html
・http://islets.blog66.fc2.com/blog-entry-19.html
・http://jigo.blog102.fc2.com/blog-entry-386.html
・http://kagamipani.blog95.fc2.com/blog-entry-470.html
・http://kazekura.seesaa.net/article/77698219.html
・http://kiyotaka1494.blog36.fc2.com/blog-entry-158.html
・http://kumix.arekao.jp/entry-e509c5f677fe0ad31ad6e50353537d9c.html
・http://kurikou.blog87.fc2.com/blog-entry-850.html
・http://lapis16.blog82.fc2.com/blog-entry-673.html
・http://lessiy.jugem.jp/?eid=903
・http://lhkblg.blog120.fc2.com/blog-entry-77.html
・http://maguni.com/diary.cgi?no=327
・http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-1725.html
・http://nijiironote.blog122.fc2.com/blog-entry-91.html
・http://ochatsu.blog36.fc2.com/blog-entry-820.html
・http://okimamoton.sblo.jp/article/9370042.html
・http://omochiyasan.blog69.fc2.com/blog-entry-917.html
・http://plaza.rakuten.co.jp/accessairphoto/diary/200801110001/
・http://plaza.rakuten.co.jp/akosantoutiyori5/diary/200801120001/
・http://plaza.rakuten.co.jp/aoi78/diary/200801110000/
・http://plaza.rakuten.co.jp/blackwidow/diary/200801110000/
・http://plaza.rakuten.co.jp/kiko000/diary/200801110000/
・http://plaza.rakuten.co.jp/sealsoldier/diary/200801110001/
・http://princessnote.blog39.fc2.com/blog-entry-690.html
・http://pub.ne.jp/izayoi69/?entry_id=1144451
・http://s2f.blog51.fc2.com/blog-entry-372.html
・http://swordian.blog72.fc2.com/blog-entry-1083.html
・http://tamayuru.blog21.fc2.com/blog-entry-914.html
・http://tenmasanblog.blog112.fc2.com/blog-entry-135.html
・http://tousakarinn.blog100.fc2.com/blog-entry-316.html
・http://tsukihika.blog121.fc2.com/blog-entry-154.html
・http://tubasaaria.blog29.fc2.com/blog-entry-915.html
・http://uraotaku.blog119.fc2.com/blog-entry-245.html
・http://variegato.blog34.fc2.com/blog-entry-1077.html
・http://www.mypress.jp/v2_writers/firstsnow/story/?story_id=1695454
・http://www.todasoft.net/blog/archives/2008/01/clannad_13.html
・http://yumene.blog52.fc2.com/blog-entry-249.html
もしよろしければ、拍手ボタンをポチッと押して下さいm(_ _)m 管理人のモチベーションが上がります(ぉ
なるほど、最後の場面は手が加わっていたのですね。
全然知らないから、それよりもオーバーニーソで膝付いて庭作業はまずいだろとかそんなくだらないことばかり気になってましたw
ことみ編は結構自分の予想と違う展開で面白いです。家庭環境でも最初は勉強を押しつけてる悪い親なのだろうと思ってたら真逆の暖かい親でしたしね...。
ではでは