夢使い #05
夢使い 第5話「家族模様」
最近、どうしてこのアニメが深夜枠なのか、と言う理由が少し分かってきました。それくらい、作画や展開とは裏腹に色々と考えさせられる作品です。
ちなみに、5000Hit達成しました。これも皆様のおかげですm(_ _)m これを記念して、と言うわけではありませんが、そろそろテンプレートを変えようかなぁ、とも考えてます。別にリニューアルするわけではなく、ただテンプレートを変えるだけ( ̄∇ ̄;)
それでは、続きはNEXTからどうぞ。
Aパート
きわめて一般的な、親と一人娘の3人家族と言う家庭。仏壇には亡くなった祖母の遺影。極普通の夕食の団欒の中で、父親は違和感を感じ取る。
父親は人づてに夢使いの噂を聞き、塔子たちに依頼をする。どうにも腰の重い塔子に代わり、燐子がその家に向かい、直接調査することに。まぁ、「百聞は一見にしかず」と言うのは、ある意味理にかなった言葉ですね。
特におかしな部分が見られない家。しかし、夕食時になった時、そこはいっぺん。燐子は遺影に取り込まれてしまう。
そこにいたのは、死んだはずの依頼人一家の祖母(依頼人の父親にとっては、実の母)。少し話をしたところで、燐子は強制的に遺影から排出。そこで見た家族は、まるで操り人形のようにすら見える異様な光景だった。
Bパート
事件解決のために動き出す夢使いたち。逸早く動くべきと言う燐子とは対照的に、慎重を決め込む塔子(事前に一に周辺の聞き込みを頼んでおり、その結果から行動としているだけ)。
業を煮やした燐子は、一人再び悪夢化した家の中へ。前回(4話)だとだいぶ燐子の言葉が正当に聞こえたのですが、今回は真逆。その行動力は凄いとは思うけれど、あまり一人よがりで突っ走る猪突猛進って言うのは、どうなのだろう? まぁ、燐子はまだ小学生ですが。
一から、祖母がまだ生きている真実を知った塔子は夢床へ篭り、事の真相を見る。
その頃、暴走を始めた夢と戦闘を開始していた燐子。そこへ塔子と一が駆けつけ、お決まりのパターンへ。まぁ、事件解決するわけです。必殺技と化したドリームサイクロンもありますよ。そろそろ別の合体技も出ないのかなぁ、と思ってるのですが。
途中、夢の正体が明かされます。それは家族に疎ましく思われ「自分が消えてしまえば」と思う夢と、逆に「自分を疎ましく思う家族さえいなくなれば」と思う夢の混合。おそらく仏壇が前者の象徴だったんでしょう。その裏には後者の象徴(虎とか)が隠されていたと言う。
ありがちな理由ですよね。最近は女性の社会進出促進で家事をしてくれる親(主に祖母)を便利に思っている親もいるようですが、少し前までは良く見られていた光景でしょう。そう言ったところがリアルなだけに、余計考えさせられますよね、こう言うテーマは。
ラストは事件解決後、一家の家には何故か祖母だけ……と言う、どうとでも取れるラストでしたが。
それで、冒頭に書いたように最近、キャラや技、展開としては子供ウケする要素がありながらどうしてこのアニメが深夜枠なのか、と言うのが理解できてきました。要は、子供に観せるには内容が難しく、間違えて捉えてしまうとかなり影響がある、と言うことですね。
前回もそうでしたが、最後の選択がかなり人間の心情としてリアルに描かれているのが、最大の要因でしょう。今回のラストだって、捉え方次第では祖母が自分以外の全ての家族を排除し自分が過ごし易い環境を作った、とも捉えられる(と言うか私にはそれ以外に観えなかった)。前回のラストも、最後は夢と共に生きることで外からは半ば廃人のように見える選択を選んでいます。これらは人間の心情としては理解出来る部分が多く、非常にリアルな心象描写ではあるのですが、リアル過ぎる故にあまり低年齢層が観るべきものではありませんね。なぜなら、子供はその選択をそのまま正しいと受け取ってしまう可能性が高いから。おそらくこの作品では最後の選択の善悪を、視聴者がそれぞれの捉え方で判断するべき作品であり、ただ観て面白かったとかつまらなかったとか、そう言う単純な感想だけで良い作品ではないような気がします。
と言うことで、作画の見た目や技とは裏腹にかなりリアルでディープなアニメだなぁ、と実感してます(まぁ、アフタヌーンで掲載されていたくらいですから、そうなんでしょうけど)。毎回考えさせられるアニメなので、好みは個人差が分かれるでしょうが、私は好きな方ですね、こう言うの。次回はいったい何を考えさせられるのでしょうね?
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