ひぐらしのなく頃に解 第24話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[ひぐらしのなく頃に解]
第24話(最終話)「祭囃し編 其の拾壱『オシマイ』」
欠けてしまった一対のカード故に、世界には歪みが生じ、誰かの幸せの為に誰かが犠牲になっていく。
それが世界の摂理であったとしても、それでも古手梨花は―――
<あらすじ>
※あらすじ・考察は「月の静寂、星の歌」様の記事を活用させていただいております。
興宮へと向かう赤坂たちの前には武装した山狗が立ちはだかる。対戦車用のミサイルを保有する彼らに突っ込む赤坂。
そのタイミングで、遠く離れた丘から引き金が引かれる。葛西による長距離スナイプ。
ミサイルを持った山狗の肩を撃ち抜いた隙に、封鎖線を突破する赤坂と富竹。二人が乗る車は園崎家御用達の防弾仕様車で、普通の拳銃では傷一つつかない。後を追おうとする山狗だったが、葛西の狙撃で車のタイヤを撃ち抜かれてしまい、追う術を失ってしまっていた。
興宮に辿り着いた富竹は赤坂に周囲の護衛を任せて“東京”へと連絡を入れる。三四の暴走を伝え、“番犬”の緊急出動を強く要請した富竹。一方、赤坂は梨花が待つ雛見沢に戻ると言い出す。それに対し、富竹もやり残したことがあると言って......。
続きは、OPENからどうぞ。
※管理人は、原作未プレイ・PS2未プレイ・第一期閲覧済みの状態で本記事(主に考察)を書いています。
<あらすじ(続き)>
敵の大将の姿を見ておきたいとして三四と共に山を進む彼らの前に、梨花たちが姿を現す。
ほぼ同じ頃、事前に周辺で待機していたのか、山狗が作戦展開中の山に到着した番犬部隊。ここを潮時と見た小此木は山狗に対し、番犬部隊への投降を許可した。さらに、小此木には“東京”の野村から後片付けをするよう、命が下った。
山狗は野村と繋がっていた。郭公と言うコードネームは、他ならぬ野村のもの。そして、1発だけ弾丸の入った銃を小此木は三四に渡す。それで自害しろ、そうすれば“東京”のクライアントも丸く収まる、と。
小此木の下から逃げだした三四。
生きたい。人として生きて良いよ、って認めて欲しかった。
ただ、それだけを求めたはずの三四。彼女の前に羽入が姿を見せる。人の罪を人は赦すことは出来ない。だからこそ、自分が三四の罪を赦そう、と。
その時、羽入たちのところに駆けつけたのは部活メンバーだった。腹いせに魅音を撃つと言う三四。魅音は仲間を守れるのなら撃たれても良い、と一歩前に出る。しかし、放たれた弾丸は誰にも当たることはなかった。
梨花はハッキリと告げる。
私たちはババ抜きではなくジジ抜きをするのだ、と。欠けた一枚のカードを押し付け合うゲームではなく、欠けたカードが揃えば敗者が出ないゲームをやっているのだ、と。
梨花は誰よりも敗者の存在を求めない。認めない。それこそが、悠久の時を旅してきた古手梨花の追い求めたたった一つの奇跡に他ならない。
そう、この世界に敗者はいない。
それは例え黒幕であった三四であっても―――
三四を連行しようとする番犬部隊の前には富竹が姿を現した。彼は、三四が雛見沢症候群を発症しているとして、“東京”に連行するよう命令を受けた番犬にただちに入江診療所での治療をさせるよう命令を出す。
自らを救いに来た富竹に、三四はただただ泣きじゃくるだけだった......。
今日は綿流しのお祭りの日。平和に過ぎていくお祭りは、いよいよ夜が明ける。
時は経ち、ある日の朝。
早くしないと遅刻すると言う沙都子の声で目を覚ました梨花。隣には羽入が一緒に寝ている。立ち上がった梨花は日めくりカレンダーをめくる。
『1983年7月1日金曜日』
とうとう、彼女たちは誰ひとりの犠牲も出さず、1983年6月の壁を超えた―――。
それはどんな世界か。
鷹野三四がまだ田無美代子だった頃。彼女は友人の家に遊びに行こうとして家を出た瞬間、とある女性に出逢う。背の高い、スレンダーな腰にまで届きそうなロングヘアーの女性。その女性に、美代子は友人が留守であること、美代子の両親がデパートに行くことを告げる。
そして、美代子は友人の家に行くことではなく、両親のところへ戻ることを選んだ。
美代子は後悔しないと言う。お父さんとお母さんが一緒なら―――
三人でデパートへ出かけた田無家。一方、その頃別のバスでは運転手が左胸を押さえて苦しみだして―――。
夕方、デパートから美代子は帰ってきた。もちろん、両親と一緒に。19本集まっていたお子様ランチの旗は遂に20本に達した。20本貯まったら幸せになれると願をかけていた美代子だったが、特別何も起きていない。母親から歯を磨いて寝るよう促された美代子は、20本の旗を入れた缶を戸棚にしまう。
そう、何も起きなかった。特別今までと変化はない。それに美代子が気づいていないだけで、確かに彼女に幸せは訪れていた。鷹野三四にならない、大好きなお父さんとお母さんと変わらぬ日常を暮らしていく、と言う幸せが。
それを見届けた女性―――古手梨花が大人になったような女性は踵を返して立ち去っていった……。
<感想>
最終話自体の感想としては、あっさりだったな、と言うのが本音です。銃を突きつけられるシーンがおそらく最後の盛り上がりなのでしょうが……。
羽入は神様モードってことで良いんですかね? でも、別段これと言って何かしたようにはw 弾丸がそれたのが神通力だったら別ですが…。
山狗の装備はヘボい。園崎家の車が防弾仕様だったのに、山狗のはそうじゃない。その辺りがちょっと疑問。まぁ、しょせんは防諜部隊だから、戦闘を想定した装備は配備されていなかった、ってことですか? 普通に拳銃とかライフルとか持ってますがw
Cパートが意味不明なのですが、将来成長した梨花が過去に介入する、と言うことでですかね? でも、羽入ならいざ知らず、梨花にはそんな力はなかったような……。
鷹野三四と言う歪みを生まないための行為ですから、そうなると、少なからずあの容姿もあって梨花に関わっているのは間違いないのですが。将来的に成長して羽入のような力を得た梨花によってたまたま介入された世界の一つ、ってことですかね。解りませんwww
それにしても梨花、背は高くなるけれど、本人が前々回で期待していた胸の大きさは…σ(^◇^;)
部活メンバー
圭一・レナ
皆殺し編での活躍が嘘のような後半の空気化は正直、どちらのキャラも好きな私にとって泣ける展開でしたw 基本的に梨花をはじめ部活メンバーの視点や過去から物語が描かれるだけに、最後の編で彼らが活躍しないのはちょっと消化不足。
魅音・詩音・沙都子
上記二人以上に後半一気に空気になりつつあった三人。まぁ、詩音は前回や悟史絡みでは出張るので実はそうでもなかったり。第一期から見ていると、詩音はそれほど部活メンバーと言うわけではなくて、途中移籍入団のような感じもあるので。
梨花・羽入
実質主人公だった梨花。皆殺し編では主役・圭一だったとはいえ、戦う意思の強さを取り戻したわけですが、やはりラストにかけて空気化は否めないw 第二期から登場の羽入が、もしかしたら一番平均的に活躍を続けたのかもしれない。
大人たち
赤坂・大石・葛西
とにかく活躍していった方々。大石は皆殺し編から圭一たちとの関係が改善されたのでそうでもありませんが、赤坂と葛西は唐突な感じは受けましたね。赤坂は一応皆殺し編に出てはいますが……。
まぁ、それらを含めても十分過ぎる活躍でカッコよかった大人たち、と言った感じです。
欲を言えば、それ以上にこれまで悲劇に見舞われながらも、乗り越えようとしてきた部活メンバーの活躍を願いたかったわけですが。
入江
シリアスとコメディを常に半々持ち続けた奇特キャラ。自分のテリトリーにして敵の総本部である診療所に突入してから侵入者排除用毒ガスの存在に気づくとか、もう笑うしかありませんw
三四・富竹
三四は結局助かったのでしょうか? 富竹の存在が精神的に安定剤の役割を果たしてくれそうなので、それに入江による投薬があれば…って感じでしょうか? 最大の黒幕(もちろん、最後にはその三四さえ利用されていたわけですが、梨花たちの視点からするとそこまでは関係ないし)でありながら、その壮絶な過去を事前に見せられたので、勧善懲悪にならなかった気はする。
富竹がそのためのカードになったのは彼女にとって皮肉だったかもしれません。ほぼ全ての編で殺され時報とまで呼ばれた彼が生きていれば、彼女は幸せだったんでしょうから。
最終回を迎えて、総合評価ですが良作だと思いました。ただ、スリリングさだと一期が勝っていて(まぁ、向こうには救いはほぼ皆無ですが)、二期も面白かったのは皆殺し編+その後数話って感じで、クライマックスになるにつれてあっさりした展開になる様子は、だいぶ製作側としても尺がないところをやりくりしているのだな、と原作未プレイでも解ってしまう有様w
笑えない報道機関の愚行のせいで、13話以降録画出来なかった困難もありましたが、それでも何とか最終話までこぎつけた感じです。その辺も考慮すれば、二期は一期以上にスタッフさんは頑張ったのだと思います。その辺は正当に評価しても良い。原作をプレイした方がどう思っているかは知りませんが、実際皆殺し編+三四の過去くらいまではガチで面白かったし。
三期の噂も本当か嘘か流れていますが……どうなんですかね?
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
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- [アニメ(放送終了):ひぐらしのなく頃にシリーズ]
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今回でとうとうひぐらしも終わっちゃいましたね。
手斧事件の影響で放送が危ぶまれた時期もありましたけど、これが鬼隠しや綿流しの時だったらどうなっていたことか・・・。
ただ、私も今回の最終回に関してはあまり納得がいっていません。
梨花を始めとした部活メンバーも後半のやり取りで特に大した活躍をするわけでもなく、やや空気化しているのがかなり痛いな、と。
やはり、みんなが個々に協力し合って一世一代の頑張りとやらを見せてくれないとやっと物語が終わったとないう率直な感想にたどり着けないと思うんです。そのあたりの描写が結構抜けている。
しかしこういう背景には尺の都合とは別に報道関係の規制が良からぬ方向で働いていたのかもしれませんね。
私自身も原作を知らないので何とも言えませんけど、素人目線でも「あぁ、改悪されてるなぁ」というのが一目で分かったぐらいですし。
というかおっさん軍団達がやけに目立ちすぎですね。最後はトミーに美味しいところを全部持っていかれた、そんな気がします。
ちなみに三期の噂は本当みたいです。
詳しくは以下のURLを参照して下さい。
http://blog.animate.tv/higurashi/index.php?itemid=4175
あとついでとばかりにゼロの使い魔第3期制作も決定したみたいですよ。
まあ個人的には一期だけで十分というのが本音なわけなんですけど。
もうアニメ化する原作タイトルの数が少なくなってきたのでしょうかね?