機動戦士ガンダムOO 第11話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[機動戦士ガンダムOO]
自らの過去と決着をつけるため、スメラギとヴェーダに人革連超兵育成機関への強襲作戦を提案するアレルヤ。過去と自ら向き合う決意をした彼だったが、超兵機関のビルを前に彼は本当に自らの同士を殺す必要があるのかと苦悩する......。
<あらすじ>
人革連によるガンダム鹵獲作戦を何とか乗り切ったCB。ティエリアは全ては作戦指揮担当であるスメラギのせいだと批難する。ロックオンにナドレを晒したのはティエリア自身だと指摘され、そうしなければやられていたと反論をすると、今後はヴェーダの予測を最優先とすると告げてブリッジを出て行く。
一方、アレルヤは自らの同士である超兵計画が現在も続いていることを確信する。ハレルヤに戦争幇助行為でもあり、自分たちの過去を清算するために叩けと言われ、苦悩するアレルヤ。幼い頃、処分された際に生き延びるため殺したくない同士を、脳量子波の増大で生まれた第二人格であるハレルヤにやらせた過去にも決着をつけるため、アレルヤは自分でやると決意する。
スメラギとヴェーダに人革連の超兵機関に対して強襲をかける作戦を提示するアレルヤ。どちらもそれを了承し、ヴェーダからは推奨された。
地球に降下し南アメリカの紛争介入をするエクシアとデュナメスとは別に、キュリオスとヴァーチェはL4にある人革連のコロニーへの攻撃を開始する。コロニー内部での戦闘は条約違反だが、テロ活動を行っているCBにとってそれは今さら。ティエリアは自らの過去を自らの手で決着をつけるアレルヤのやり方こそがガンダムマイスターだとして外部の敵を担当し、アレルヤはGNビームサブマシンガンの代わりにロケットランチャーを両手に内部へと侵入する。
そこで見た変わらぬ超兵機関のビルを前に、アレルヤはトリガーを引くことをためらう。本当に殺さなければならないのか。殺さなくても済む方法があるのではないのか。しかし、そんなアレルヤの自問自答にハレルヤは、アレルヤの優しさは他人に押し付けの、独りよがりの偽善だと切り捨てる。
再びハレルヤがトリガーを引くかに思われた時、アレルヤは自らの手でトリガーを引く......。
感想はOPENからどうぞ。
<感想>
周囲がどんな反応を示すか判りませんが、私はこの11話までの中では1番面白かったと思います。まぁ、沙慈とか、沙慈とか、沙慈とか本当に必要なのかと思える場面もありましたがw でも、メインシーンはアレルヤの葛藤とハレルヤとの対峙が軸にあるので非常に解り易いし、観ていて面白かった。
アレルヤ-自らの手で-
超兵機関出身で、人革連側のデータにも残っていたようですが、おそらく最後に捕まった人が保身のため、捕まる前には消去されたか改ざんされたでしょう。ハレルヤは脳量子波の増大改造中に出来た第二人格。双子説は残念ながら消えましたね。
今回のメインだったわけですが、それに違わぬ葛藤っぷりを見せてくれました。まぁ、観る人によってはビル前でまた葛藤しているアレルヤを「またかよ!」と好ましい展開と捉えない方もいるでしょうが、人の決意なんて一度や二度で鉄壁強固なものになるわけがないので、むしろ実際の現場を目の前にして再びためらってしまう辺り、非常に人間臭くて私は好きです。
アレルヤと言うある種の理想主義者のキャラクターにとって救いだったのは、ハレルヤと言う現実主義者の第二人格がいること。アレルヤの“敵でも救えるなら救いたい”と言う某スーパーコーディほどではないにしろ、それに近い思想に対して、それを他ならぬ自分自身が否定し批難するから、そこまでウザいキャラクターではない(逆にそれがないため、沙慈やマリナの理想論はSEEDシリーズを観て来た私にとってそれの焼き回しなので、少々ウザい)。
アレルヤの闇、嫌なことを担当してきたハレルヤ。第二人格ってのは大抵そんなものですが(某雷帝みたいに)、そこに最後は頼らないこそ彼はガンダムマイスターたるような気がしました……いつものように根拠はありませんw ただ直感的に。
まぁ、でも最後はトリガーを引いたショックで気でも失ったのか、あまりのショックで入れ替わったのかハレルヤが操縦してましたが、そのハレルヤが泣いていた、と言うのがさらに印象的。まぁ、正確には表面にはハレルヤが出ているけれど、引き下がったアレルヤの悲しみに呼応して泣いている、と言うべきでしょうけど。
余談ですが、クリスティナだったり、スメラギだったり、実はガンダムマイスターの中だと一番女性と接してフラグ立ててるのは多分アレルヤだと確定www
あと、キュリオスの変形形態の動きがかなり良く描かれているのでキュリオスもなかなか良いのでは?と思うようになってきましたが。もちろん、現時点で一番なのはヴァーチェです。ナドレ? 何ですか、そのジェネシックっぽい髪を持つヤツはwww
ティエリア-完璧主義者の見せた二つの顔-
まぁ、冒頭から順に。彼がスメラギを批難したのは、ロックオンが言ったとおり、八つ当たりです。本人にその気はないかもしれませんが。
まず第一に、ロックオンが指摘したようにナドレを敵に晒したのは他ならぬティエリアだと言うこと。ああしなければやられていた、とはティエリアの談だが、それならば敵に秘密を見せぬよう自爆すれば済むのでは?と思う。太陽炉とガンダム1機を失うことになるが、太陽炉喪失よりも秘密が露呈するよりはマシと言って以前刹那のエクシアを背後から撃つと宣言したのは他ならぬティエリアだったわけです。まぁ、それは刹那がガンダムマイスターとしてあまりにお粗末だから、と言う言い訳出来ますが...
第二に、そもそも鹵獲されかけたのはティエリアがヴァーチェの機体特性を見落として突撃したせいであると言うこと。
これがあるので、上記の言い訳は通用しないわけです。自機の機体特性を見落として突撃するなど、(例えキュリオスが鹵獲されかけていたとしても)あってはならぬこと。そもそも大火力・重装甲のヴァーチェは敵と距離を置いて射撃戦に持ち込むこそ真価を発揮する条件で、まして敵のワイヤーが届く近距離で敵と遭遇するなどもってのほか。
さらにヴァーチェの破壊力なら近づき敵を排除しつつ、一撃で決めず数発戦艦に通常状態のGNバズーカをたたき込めば事足りたはず。それを一撃必殺で消そうとするから、四肢の自由を奪われるハメになるわけで、機体特性を見落としていた彼がガンダムマイスターとして完璧ではないのは明白。
よって、ティエリアファンには申し訳ないですが、ロックオンが指摘した通り「八つ当たり」なわけです。
ただ、それとは裏腹に人革連強襲に関して彼はアレルヤの背中を押すように外部の敵を担当しています。それはおそらくヴェーダ推奨ミッションでヴェーダが適切配置としてキュリオスが内部、ヴァーチェが外部と判断したことや、内部のことは出身者であるアレルヤが適任と判断したこともあるでしょうが、ガンダムマイスターについて言及しアレルヤの行動こそがガンダムマイスターとして正しいと認めた。
ティエリアが他人の行動を少なからず認めたのは初めてか、かなり久しぶりじゃないでしょうか? アレルヤ、刹那、スメラギ、ちょっとだけロックオンと割と他者の批難しかしてこなかったティエリアだからこそ、逆にアレルヤの行動を認め、それこそがガンダムマイスターとしてふさわしいと言うシーンはなかなか印象的でした。
ティエリア-ヴェーダと繋がる者-
さて、それはともかくとして、今回のお話で前回考察したように「ティエリア=アーデは、ヴェーダと生体リンクをしている人造生命体」と言う可能性はさらに固まってきた感じがしています(前回の考察はこちらから。ガンダムOO第10話(追記の「ティエリア=アーデ-完璧主義者の失態-」の項参照))。
まぁ、一応前回までの論拠を箇条書きで並べておくと、
・戦闘中の一人称の混乱(ヴェーダからデータを落として人格形成してる?)
・ソーマの特殊性を感知(超兵のように脳を改造している?)
・眼の発光現象(ヴェーダとのリンク時を示している?)
以上。今回さらに加わったものとしては、
・ヴェーダ最優先思考(ヴェーダと繋がっているから、ヴェーダを最も信用?)
・スメラギとアレルヤの会話を閲覧(ヴェーダからの情報提供を受けている?)
です。
ヴェーダの決定を最優先にしているのは今さらですね。前からこうでした。ただ、そうなるとヴェーダが選出した他のガンダムマイスターを安易に殺そうとするのは、いかがなものか、とも思いますが(汗 これに関しては、「自分が一番ヴェーダを巧く扱えるんだ!」……じゃなくて、「自分がヴェーダの一番なんだ」と言うことからくる他のマイスターに対する嫉妬とかwww
スメラギとアレルヤの会話を閲覧していたのは、彼がヴェーダと思われるルームに入っていた時です。瞳の発光現象と同時に、二人の会話を感じていたことから、やはりヴェーダから直接情報をダウンロードしているのではないかと推察されます。
ちなみにヴェーダがスメラギとアレルヤの会話を録画していたのは、防犯カメラとかではないでしょうか? さすがに船内に敵の侵入を許すことはないでしょうが、そういった場合を想定してトレミーにもそういった設備はあって、それらとヴェーダがリンクしている可能性は高いでしょうから。
これまでティエリアには何か他のガンダムマイスター以上の権限のようなものを感じ取っていましたが、もしかしたら他のマイスターには出来ない、ヴェーダとリンクしてヴェーダの情報を閲覧できると言う優越感が、ティエリアにそうさせているのかもしれません。
余談
スメラギ
スメラギとアレルヤの会話は個人的に良かったと思うんです。ギャルゲーならきっとフラグが(w 20歳になったアレルヤとのやり取りは巧いと思いました。前回のことで少なからずティエリアの批難が的を射ていた部分もあって、スメラギ自身大人として切り替えはしているものの、どこか引っ掛かっている部分もあるでしょうから、前回から続く戦いで心に痛みを持つ者同士のやり取り、って感じで光っていたと想います。
セルゲイ
相変わらずカッコ良過ぎですよ。本当にこう言う方がガンダムと言う作品にいるだけでだいぶ違うと思います。SEEDシリーズだと大人は居ても、渋く光るいぶし銀のような大人はいなかったですから。Vで最後に特攻したリーンホースのゴメス艦長や爺ちゃんたちみたいな、光る大人になって欲しい。
絹江
イオリアの追跡調査をしているユニオンの保安担当を追うとはなかなか。とは言え、まだまだCBやイオリアに辿り着くのは先になりそう。
沙慈
もうね、コイツ本当に必(ry
次回、『教義の果てに』。刹那、帰郷。
今週の待ち受けはハレルヤ。
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さて、
>沙慈とか、沙慈とか、沙慈とか本当に必要なのかと思える場面もありましたがw
「沙慈」と「ルイス」の関係の描写、
「おぢさん」の勝手な感想ながら、
どうも中東に比べての比較的平和な国の出来事としての、ひとコマとして描いてのかな?
とも考えています。
まぁ、サンラライズのやることですから、
この後、「ルイス」がテロかなにかしらの原因で退場するんじゃないですかねっ?
それで、「沙慈」が世界で起きている事は、
人事ではないと云う事を感じ、
何処かの組織に入るって感じはどうですかねっ?
ちなみに「おぢさん」は、「ルイス」が好きなので、退場して貰っては困るのですが、
外道のサンライズですから・・・。
では、