夢使い #04
夢使い 第4話「土曜星あらわる」
今回は、ちょっと内容的に視聴者への問いかけの意味が含まれていたように感じられる夢使いです。色々と手順を端折っているような気もしますが、内容が内容だけに30分で収めるならこれで妥当なところかなぁ、とは思いますけれど。
では、続きはNEXTからどうぞ。
Aパート
塔子と違って(?)ちゃんと小学生として日常に溶け込んでいる燐子……。若干溶け込んでいない気もしますけど、それはあの姉あってこの妹ありってところですかね( ̄∇ ̄;)
今回は依頼と言うよりもお手伝い。九州にいる新人夢使い“茶川三時花(さがわさとか)”が、一度は解決寸前まで導いた悪夢。それは、今は亡き恋人の悪夢で、それを生み出した青年はそれを捨てられず、再度悪夢化。その現象をどうすまいか、と塔子に頼んできた、と言うわけで。三時花が「塔子様」と呼んでいること、三時花の過去を知っていることから塔子が夢使いとしての手ほどきを、三時花にしたんですかね。
いつも通り悪夢退治を訴える燐子と「あの夢は彼が生み出した純粋なもので倒すべきではない」と言う三時花。夢使いの間で対立が生まれてしまったため、一旦引くことに。
宿泊先の旅館で、三時花の過去を聞かされる燐子。それでも、それはそれだと言う。
その頃、悪夢は徐々にその想いで暴走を始めて……
Bパート
暴走を始めた悪夢。もう止めなければ、被害は周囲に拡大してしまう、と悪夢退治に乗り出す燐子。
未だに迷いの振り切れない塔子は三時花に、左目を覗かせて夢を垣間見せる。そこに映るのは、自分の隣に移るかつての恋人。常にともにある。その想いを胸に三時花、そして塔子も悪夢退治へと乗り出す。
ここからは、お決まりの退治戦。ドリームサイクロン、必殺技化してますね。いや、それは良いんですけど、(もしあるなら)他の技も見てみたいと思いますね。そう言えば、燐子は「おもちゃ」でしたが、三時花の武器は「お菓子」でした。なんか、お菓子が武器になるって現実味が無い……まぁ、夢使いですからそれはそれで良いのかも。
無事悪夢退治をした3人。燐子は、悪夢を封じ込めようとするが、かたくなに拒む青年。そして「夢を見るのは自由」と言う三時花に押し切られ、今回は悪夢と共に過ごすか、それとも放棄するかを青年の選択に委ねる。
結果、青年は恋人との夢の中で生きることを選ぶ。その結果に満足する三時花と納得出来ない燐子、そして「私は夢を見ることすら出来ない」と嘆く塔子。まだ4話ですが、少しずつ物語の歯車は動き出している感じですね。
さて、今回は視聴者への問いかけに近いモノでしたね。夢を思い出に変えて前に進むべきか、夢と共にその場にとどまるか。まぁ、夢を思い出に変えられたからと言って前に進めるとも限らないし、夢と共にあるからと言ってその場にとどまるとも限らないのですが……。
私は、一般的に言えば三時花なのですが、仮に私が夢使いの立場だったら私の意見は燐子に近いです。確かに夢を見るのはその人の自由で、それは事実なのだけれど……でも、一度はその想いによって悪夢化し暴走を引き起こすほどの夢は、夢使いとして放っておくべきものではないと思うのです。もし、夢の悪夢化が周囲に危害を加えないのならそれでも良いけれど、彼の夢はすでに一度暴走し被害を与えている。一度は壊され萎んだ夢ですが、また肥大化して暴走するとも限らない。それをわざわざ見過ごす、と言うのはどうなのだろう? 知ってて見過ごして……もしまた暴走して周囲に被害が出たら、彼女たちはそれで責任が取れるのだろうか(そもそも彼女たちは彼女たち自身の使命感で悪夢退治をしているので、「責任」と言う言葉は適切ではないかもしれませんが)。退治する力を持つ者として、時に非情にならなくてはならない時があるのではないか、私はそう思うんです。
ただ、これは私が「夢使い=夢を管理するモノ」と言う警察に近い意味合いで語っているのであって、もし夢使いと言うモノがただ悪夢化した夢の事後処理をするだけの……う~ん、清掃業者に近いモノだとするなら、こう言う説明だと論理的ではないのですが。
あと、三時花なのですが、彼女はあれで夢使いとして正しいのかなぁ、って。彼女も夢と言う想いの中で、失った彼氏と共にいるみたいなのですが、それって最悪なケース、その彼女の夢が悪夢化する可能性だってあるはず。そう言う人間が、仮にも悪夢を退治する夢使いであるべきなのか。彼女は「夢を見るのは自由」「その夢は純真なもの」と言うことを言っていますが、それは悪夢化した夢全てに言えること。悪夢化して暴走するほどまで強く想い続けた結果が、アレなのですから。だとすると、彼女の思考って夢使いとしては不十分どころか真逆なんじゃないのかなぁ、って思うんですよね。
今回は、だいぶ長々と書きましたが、上のような私の中で納得出来ない部分があるだけに、次回以降どうなっていくのかが楽しみです。
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