CLANNAD-クラナド- 第2話
CLANNAD-クラナド- 第2話「最初の一歩」
現実ではない世界―――そう、仮に幻想の世界とでも呼称しようか。その世界を見つめた『僕』は、その世界にたった一人でいる『少女』を見つめる。何も生まれず、何も死なない世界。その世界で彼女はガラクタをくみ上げて身体を作った。そして、『僕』は……。
<あらすじ>
演劇部の再建をしてみると言う渚に、朋也は部員になるつもりはないが手伝ってみようと決める。そう思いながら珍しく朝から登校していると、背後からエンジン音が。
突っ込んできたのは、杏だった。しかも、禁止されているバイク通学。「気を付けてよ!」と文句を言われ唖然としている朋也を置いて、杏は何事もなかったように登校してしまう。
それを観ていたのはこれまた珍しく朝から登校していた陽平。陽平は、朝っぱらから智代のところへ行くと昨日の借りを返すとばかりに突っ込むが、あっさり返り討ちw 528Hitをかまし、さらに陽平をダストシュートに落とす妙技を見せる。
「オマエたちを観ていると、どこか懐かしい」
同性からの人気も高く、朋也たちとはまるで別の世界にいるはずの智代のその発言はいったい何を意味するのか......。
幽霊少女の話を聞いた朋也は、そのままぶらり図書室へ。カギの空いている図書室へ入るとそこには、裸足の少女が座っていた。散乱しているのは、どれも高度でとても高校生が読むようなレベルの本じゃない。それを専門に勉強している大学院生が読むような本に目を通していた少女は何かに気づいたのか、ハサミを取り上げページを切り取ろうとする。
それを止めた朋也は、なぜかお弁当のたまご焼きを一切れもらうことに。少女に早く教室に戻るよう忠告する朋也に、少女―――全教科で全国模試上位10人に常に入るほどの天才で、学校側から体育など出席が必須の科目以外の授業に出ることを免除された一ノ瀬ことみ(いちのせ・ことみ)は、「またね」と言葉を交わすのだった......。
感想はOPENからどうぞ。
※私は原作ゲーム既プレイ者です。ネタバレは出来るだけ回避していますが、原作既プレイ者としてネタバレにならない程度の補足をあらすじではしていますのでご注意ください
<あらすじ(続き)>
演劇部の部室で部員集めのためのポスター作りに入る朋也と渚。渚は一昔前に流行した「だんご大家族」が大のお気に入りで、ポスターにもそれを描き込む。しかも、大量に。朋也は、あくまで自分は手伝いだけだから、と渚の好きなようにさせる。
自作のポスターを貼っている途中、朋也は空き教室で一人彫刻刀片手に木で何かを作っている少女を見つける。だが、彫刻刀は刃がこぼれてるし、少女自身の使い方も非常に危ない。いつかあれでは自分の手を削ってしまう、と思った矢先、彫刻刀が少女の指をかすめる。
見るに見かねた朋也は、少女に近づくと少女が作っているものにうっとりしている間に彫刻刀を取り上げてしまう。制服の裾から見えるのは包帯。痛みをこらえているのだろう、とお手やハイタッチで当人にそれを自覚させようとするが、それでも少女は彫る意思を失わない。どうしても見捨てておけなかった朋也は、しかたなく少女から取り上げた彫刻刀を没収することにした。
最後のポスターを張り終えた時、たまたま陽平と出くわしてしまった朋也。
「お前、部活やってる連中なんて吐き気がするほど嫌いって思ってたんだけどね」
否定しようがない事実。だが、最悪なことにそれを渚に聞かれてしまった。朋也の口からは何でもないと、我ながら苦しまぎれの言い訳しか出てこなかった...。
帰りがけ、だんご家族を買おうと思ったがさすがに流行は過ぎ去っていて、そんな商品はもうどこの店頭にも並んでいない。渚を励まそうと、大量のだんごを買い込んでそれに一つ一つ目だけ書き込んでいく朋也。
そこを訪ねて来たのは父の直幸。いや、朋也からすれば父の「はず」の直幸だった。
手伝おうとする直幸に、朋也は他人行儀な直幸の態度に激怒し、だんごを持って家を飛び出す。
走った先はやはり古河パン屋の前にある公園だった。そこで渚に目を書き込んだだんごをプレゼントする朋也は、自分と陽平がスポーツ推薦入学だったが入学直後にそれぞれの理由があって辞めたのだと教える。
渚はいつも励まされて協力してもらってばかりでは悪いと思ったのだろう。朋也に明日の放課後、バスケをしようと言ってくる。有無を言わさぬ笑顔だったが、朋也は「やろう」とは絶対に言わなかった。否、言えなかった。
何故なら、彼は―――。
翌日
土曜日で朝から陽平の部屋でサボっていた朋也。暗くなっていき、雷まで鳴っている空を気にしていると、ついに雨まで降ってきた。まさか、とは思ったがそれでも朋也は念のため、学校へ向かう。
グラウンドのバスケットコート。
そこにボールを抱えた渚の姿があった。約束なんかしなかったのに!
そう思いながらも駆け寄る朋也に、渚はバスケ部の人のシュートを見せて欲しいと頼む。朋也はボールを受け取ると、シュート体勢に入る…がそこまでだった。
右腕が肩より上に上がらない
「右腕が上がらないんだ…。中学3年の時に親父と喧嘩して、右肩を痛めたんだ。肩から上に上がらない…。もうバスケはできないんだよ…俺は」
それは朋也が、中学3年の時に直幸との喧嘩で負った傷。スポーツ推薦で進学校に入れるほどの実力と熱意を持っていた部活を、奪われた瞬間であり、朋也が落ちこぼれていく原因。
朋也は渚に言った。次に楽しいことを見つければ良いだろう、と。だが、誰よりそれを見つけられず、そして不良のレッテルを貼られたのはほかならぬ朋也だったのかもしれない。
渚はそこでようやく気付いた。
自分が、朋也の触れてはいけない過去に触れてしまったのだ、と。
協力してもらって、励ましてもらって、その恩を返そうとして自分が古傷に塩を塗り込むような真似をしてしまったことを。
謝ろうとする渚。
しかし、長期休学で留年するほど体力に乏しい上、雨に打たれて体温を奪われていた渚にはもう自分で立つことはおろか、意識を保つことさえできる体力が残っていなかった......。
<感想>
前半コメディ、後半シリアスな展開。面白いと思う反面、シリアスな部分だと情報の欠如が…。でも、各Blog様を見て回って、さほど雨の中渚のところに行かなかった朋也に対しての酷評が見受けないところを見ると、視聴者の方々はちゃんとした形で情報を受け取っているようですし、これはこれでいいのかな。
岡崎朋也
今回で解ったと思いますが、彼は決して不良ではないのです。渚を助けようとしたり、ことみの行為(ハサミでのページ切り取り)を正論で止めようとしたり、謎の木彫りの少女の身の安全を考えたり…。でも、その歯車が狂った事件があった。
それが、今回明らかになった部活と右肩のけが。朋也に関しては良く描かれていたと思います。
ただ最後のバスケの約束ですが、私もうろ覚えなのですが、たしか朋也はハッキリ断ったか、遠まわしにでも断った気がするんですよ。それでも渚は「待ってますから」とか何とか頑固なことを言って...それであの場面に至る。
アニメだと、朋也が約束を破ったような雰囲気になっているのは朋也が可哀想かな、と。ただ、もしスタッフが渚の頑固過ぎる性格を緩和するためにこう言う展開にしたと言うのなら、まぁ納得は出来ますが(確かにゲームの展開だと2話にしてメインヒロインの好感度が落ちる可能性も…)。
でも、朋也の直幸への怒りや部活への想い、右肩のことを語るところはやっぱり良いですね。確かに直幸へは怒っていますが、それは彼に父親として関心があるからこそ。本当に無関心になったら怒ることさえしませんからね。そう言うところを想うと…(つД`)
藤林杏
こちらも割合、2話だけだとキャラとして不評が集まっていそう。まぁ、ツンデレキャラみたいなものだと思っていてください。今はツンみたいな感じなだけ。伊達に人気キャラではないので、そのうち良いシーンがあると思います。
個人的にはバイネタがあったのは嬉しい。原作だともう少しやり取りがあるんですけど、尺を考えればこの辺が妥当でしょう。あっただけでも原作ファンとしては嬉しいところ。ちなみに今週の辞書は「国語辞典」でしたw
坂上智代
まさかの超Hit、そしてダストシュート。なんか智代がギャグキャラ扱いになっている気がww
一ノ瀬ことみ・木彫り少女
初登場。ぶっちゃけ、これだけじゃアニメ初見の方には何が何だかさっぱりだと思います。まぁ、後々に期待して頂ければ、と。木彫り少女は各メディアですでに名前は明らかになっていますが、一応まだ本編で言われていないので伏せておきます。
あとは直幸に関する描写がしっかりできれば、と思うのですが、それは終盤でやってくれると信じています。
幻想世界の導入は今回みたいに冒頭だと良い感じかも。下手な混乱はないですし。
あと、EDがアレの理由も少し原作未プレイ者の方にも解っていただけたかな、と。
次回、『涙のあとにもう一度』。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
・http://01aturas.blog98.fc2.com/blog-entry-198.html
・http://aaillnv.blog16.fc2.com/blog-entry-850.html
・http://abaton14.blog79.fc2.com/blog-entry-449.html
・http://angelnotes.blog46.fc2.com/blog-entry-1213.html
・http://aniima.blog62.fc2.com/blog-entry-826.html
・http://aniotalife.blog99.fc2.com/blog-entry-324.html
・http://benix.blog93.fc2.com/blog-entry-272.html
・http://blog.crosschannel.jp/Entry/826/
・http://blog.goo.ne.jp/ka-bu-ki-chi/e/7521e561fc739e13b435d1ef19e6c33e
・http://blog.goo.ne.jp/sweet-lovely/e/7ab56167844bc28bac81764cbf6a27de
・http://blog.livedoor.jp/darth_mayuge/archives/50948579.html
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/50846797.html
・http://blog.livedoor.jp/paprika200502/archives/51233778.html
・http://danceofeternity.blog76.fc2.com/blog-entry-689.html
・http://freeagent.blog34.fc2.com/blog-entry-572.html
・http://fujiiisana.blog68.fc2.com/blog-entry-641.html
・http://hakuroupunk.blog56.fc2.com/blog-entry-857.html
・http://happyuki-blog.at.webry.info/200710/article_28.html
・http://hiroy.blog49.fc2.com/blog-entry-669.html
・http://ivory.ap.teacup.com/nagaharuhenyo2/864.html
・http://jigo.blog102.fc2.com/blog-entry-273.html
・http://kagamipani.blog95.fc2.com/blog-entry-283.html
・http://kazekura.seesaa.net/article/60237382.html
・http://kouyanoblog.blog61.fc2.com/blog-entry-466.html
・http://lessiy.jugem.jp/?eid=822
・http://maguni.com/diary.cgi?no=258
・http://mekatama.blog21.fc2.com/blog-entry-884.html
・http://mutekidesutekina.blog52.fc2.com/blog-entry-413.html
・http://okimamoton.sblo.jp/article/5848897.html
・http://ochatsu.blog36.fc2.com/blog-entry-729.html
・http://omochiyasan.blog69.fc2.com/blog-entry-816.html
・http://plaza.rakuten.co.jp/accessairphoto/diary/200710120001/
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・http://takoyaki-tako-tako.de-blog.jp/takotako/2007/10/post_120c.html
・http://tamayuru.blog21.fc2.com/blog-entry-806.html
・http://www.todasoft.net/blog/archives/2007/10/clannad_2.html
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バイネタや辞書など細かい小ネタがこのキツイ話数の中、きっちり入っているのは鍵っ子としては嬉しいです(`・ω・´)
それと智代がいい加減人外キャラになってきましたねw
空中コンボとかどこの格ゲーキャラだよと(ノ∀`)
これでも女の子らしいんだぞ!