PSE法改正へ
秋の臨時国会で遂に改正されることとなった悪法名高いPSE法こと電気用品安全法。今日改正が成立したのかどうかはちょい曖昧ですが、改正の見通しは立っているようでとりあえず一安心。
改正で、PSEマークが始まる以前の商品でもPSEマーク有りと安全性に差がないことが明らかにされたため、PSEマーク無しでも売れるのだとか。こう言うことは法律を提出する前に事前調査するもんじゃないのか?と思うんですがね。
この法律が最初に問題になった際は、リサイクル店からの反発はもちろんイギリスでも「“worst law ever”かつてない最悪の法律」と報道されるなど、かなり物議を醸した。もちろん、私は反対でした。
何が反対って、私が中古品(リサイクル品)を多用していることもありますが、何より時代と逆行した法律だったから。
確かに家電の安全は大切なものだけど、だからと言ってリサイクル品をゴミとするのはいかがなものか。それは資源が枯渇しつつある地球において、資源を大切に使って行こうと言う人類のこれからの歩みとは真逆の行為。リサイクル店なんて、有限の資源を巧く使っていける道の一つなのに…。
後にビンテージモノ、音楽関係用品等々二転三転していく経産省は、ついに1年程度で法を改正。
そもそも、家電はもちろんCD、DVD、オーディオ機器、PCパーツ、ゲーム、さらには衣類、家具、雑貨と中古販売の幅はかなり前から広がっていて消費者の間ではだいぶ浸透している(それでも中古品に手を出さない人もいるのだが)。その状態でPSE法なんてものが施行されれば中古品販売業者と消費者の混乱を招くことは目に見えていたにも関わらず、広報を怠るなど怠慢も良いところ。
いかに、経産省の官僚たちが世間を知らずで見切り発車でこの法案を作ったかが伺える。
そして、そんな怠慢が発揮されるかどうかが試されるのが経産省が導入を予定しているSRマーク制度。SRとは、確かソーシャルリユースだったかな、と思いますが、つまり「この店は経産省のガイドラインに沿った店で、安全です」と証明するもの。
確かにその考え方は決して悪くない。ちゃんと機能すれば、の話ではあるが、何かを売る以上売り手に一定の責任を課すのは、私は正しいと思う。買う側は、特に家電などその場でちゃんと機能するか試せないものに関しては店と店側の商品表示に頼るしかないわけですから。
問題はちゃんと機能するかどうか。PSE法の前例がありますし、一部の業者の中では申請費や申請にかかる時間、具体的な申請内容や申請を出してくれる店の種類などがまだまだ不透明だと不信感を露にしているようです。確かに、それが具体的でないまま、来年四月からの導入を目指す経産省は焦り過ぎかもしれません。PSE法の二の舞になる可能性を考えてないんでしょうか?
何はともあれ、もう少しPSE法から始まった今回の騒動は見守っていく必要がありそうです。
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