ここ数か月で思うこと
- ジャンル:[ニュース]
- テーマ:[ゲーム、アニメ、その他]
結論から先に言えば、
特権的社会における一般常識の欠如
です。
まぁ、何を難しい言葉で、と思うかもしれませんが、要はアニメの打ち切りの話です(ぇ ただ、それだけじゃなくてそれを含めて思うこと、と言うことです。
気になる方は続きからどうぞ。
まず、きっかけになったのはやはり「こどものじかん」と言うアニメがテレビ埼玉で打ち切りになった一件です。「ひぐらし解」に続いての打ち切り。しかも、一度は放送を決めながら、製作サイドに通告なしで打ち切りにした可能性が非常に高い(「こどものじかん」公式Blog)
「月の静寂、星の歌」様でも言われているように、一方的な放送中止と言う契約を反故し視聴者を裏切り、何より本当にその判断が正しいのか疑わしいような結論で打ち切っていくようなことが一部テレビ局でこの短期間に見られ始めたことは、強く危惧すべき事態だと思います。それは、私がアニメを良く観るから危惧しているわけではありません。電波を使って、不特定多数の人間に情報を発信出来る放送局の横暴が危険なのです。
もし、このような事態が横行するようになったら、放送局が喜びそうな番組しか作れなくなる。そこで表現の自由云々とかたっ苦しいことは言いません。ただ、視聴者の望むモノが作れなくなるのは製作サイドとしては辛いことではないか、と思うのです。
と言いつつ、横行することはよほどのことがない限り、起こらないと思っています。なぜなら、放送局はスポンサーの存在が欠かせない(特に民放は)。それじゃあ、スポンサーは無条件に放送局につくかと言うと、おそらくそんなことはない。
スポンサーが出資するのは、出資することで見返りがあるから。アニメの場合は、見返りとしてDVDやCDなど関連グッズの売り上げなどがある。そこまで見通しての出資のはず。
じゃあ、そう言ったものを購入するのはだれかと言えば視聴者なわけです。結果として、放送局は間接的に視聴者の望むものを放映出来なければスポンサーはつかないわけで。
そうなると、少なからず放送休止や打ち切りなんてそうそう出来ないはずですし。
そうはいっても、少しこれらの対策を製作サイドもした方が良いのも事実。例えば、放送休止や打ち切りの際に、それが不当だった場合に損害賠償が発生するなど…。
ちなみに普通に考えて、今回の一件、製作サイドに何の連絡も無しにいきなり打ち切りと言うのはあり得ないでしょう。一般社会なら損害賠償が請求されたって文句は言えない。おそらく、この業界では契約の中にそう言った時に損害賠償が発生しないなどの条文があるものと思われますが...。
まぁ、アニメの話はこれくらいにしてタイトル通り、ここ数か月で思うこと、と言うわけ。
最初は何だったでしょうか?
年金を横領した社会保険庁職員や市町村公務員たち
政治とカネの問題の国会議員たち
朝青龍問題や時津風部屋の死亡事故そのものや対応する親方たち
そして、事件に過剰反応するテレビ局
とにかくここ数か月で発生した、一般人からは目を疑いたくなるような事実ばかり明らかになる事件、事故。
ここで共通するのは、冒頭であげたように「特権的社会における一般常識の欠如」です。
官僚や公務員、国会議員は言うに及ばず。さらに伝統的と言えば聞こえはいいが実際は閉鎖的な角界、そして現代においてもまだまだメインメディアであるテレビによる情報発信を一手に担う特権的な放送業界。
どれも特権的な部分を持つ世界で、そこにいる人たちの常識感覚は私たちとはどうも違うのだと、思った。
各メディアで言われたように「○○界の常識は、世間の非常識」の文句は正に的を射ていると思います。
もちろん、どの業界にだって一般社会では知られていない掟や風習はあるものです。でも、それがあまりに一般常識からかけ離れていると言うのは問題であり、いかにその業界が優遇されてきたか、と言うことを物語る。
だから、そろそろ事件になっていないような業界でも一般常識からあまりにかけ離れた仕来たりやら特権的意識は止めにしませんか? と言いたい。
これはむしろチャンスだと思います。公務員や国会議員だけでなく、角界や放送業界など事件や事故でもない限りは明るみにならないであろうことでその世界の一部が垣間見えたわけで、逆に改善し業界をよりよくするチャンスだと思うのです。
このチャンスを活かすも殺すも、その業界にいる方々次第だと私は思いますよ...。
<参照リンク>
『月の静寂、星の歌』様
今度は 『こどものじかん』 、乱発される放送打ち切り…とか、 「自白するな」 弁護士が脅迫容疑で逮捕…とか、雑記とか
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