ひぐらしのなく頃に解 第14話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[ひぐらしのなく頃に解]
ひぐらしのなく頃に解
第14話「祭囃し編 其の壱『三四』」
<あらすじ>
※あらすじ・考察は「月の静寂、星の歌」様の記事を活用させていただいております。
見上げた初老の男性―――高野一二三(たかの・ひふみ)が幼い日の三四に語るのは、人間の大脳に影響を与える寄生虫の存在。だが、それは戦後禁忌とされてきたもの。大脳を支配し影響を与える寄生虫の存在は、同時に人間の思考を操ってしまうことになり、伝染病のように捕えられてしまい弾圧を正当化し肯定させてしまう危険性を秘めるから。
それでも必ず生きているうちに仮説を証明したいと語る一二三。生きているうちに立てられた仮説が認められるのは稀。それでも、研究が正当な評価を得れば身体は朽ち果てても、この名と研究はいつまでも生き続ける。
それはある意味、不老不死を超越した神になる、と言うこと―――。
神になる、そう言った一二三の言葉を幼き日の三四はどう受け止めたのだろうか?
雷鳴轟く日、三四は恵理子の発案による脱走を実行に移していた。しかし、「空の家」と言う施設を厳しく監視する男たちの足音は着実に忍び寄っていた...。
三四がこんなところにいる。それは全て、心臓発作を起こした運転手の操るバスに彼女の両親が乗っていたことに起因する。即死の母と違い、何とか命を永らえた三四―――否、美代子の父親は、戦争で親類はみんな死んでしまっているから自ら亡きあとは恩師である高野一二三先生を頼れ、と残し手術室に運ばれる。
児童課にいた美代子。これだけで父の手術の結果など言うまでもない。父が頼れと言った高野一二三と言う存在は、児童課の職員にはどうしようもない。親類でなければならなかった。しかし、彼女に親類はいない。
美代子は「空の家」と言う孤児院に預けられた。それが地獄の始まりであった......。
続きは、OPENからどうぞ。
※管理人は、原作未プレイ・PS2未プレイ・第一期閲覧済みの状態で本記事(主に考察)を書いています。
<あらすじ(続き)>
些細なことで課せられる罰。ごめんなさいと何度も泣き叫ぶ声が木霊する。溢したスープさえ床を這いつくばらされて強制的にすすらされる。
そんなところから脱出しようと言いだしたのは、美代子のルームメイトの一人・恵理子だった。恵理子は知っていた。完全にカギで封鎖されたこの施設で、鶏小屋のカギと裏口のカギが同じであることを。
バラバラに逃げれば、捕まるのは最悪でも一人だと言う。一人で行えば100%捕まるが、二人なら50%、四人なら25%。もちろん、絶対に捕まるわけではないが、絶対に捕まらない保証もない。賭ける人数が増えれば増えるほど勝率が上がる賭け。美代子はこの賭けに乗った。
だが、美代子には運がなかった。25%に引っ掛かった。彼女を追いかける孤児院の職員たち。子供にはあまりに大きな壁に見える段差。追い詰められた美代子は迫った職員の親指を噛み千切った。しかし、目の前には鬼の形相で迫る職員が―――。
成長した三四の前には大金の詰まったアタッシュケースが。一二三の研究の後継者として三四を認め、その研究に助力を惜しまないと言う男性は、何かあったら頼るように、と三四に申し出る。
料亭で披露された論文。彼らの反応も三四に好意的だった。形だけのトップを置いて、実質的な指導は三四が出来るように手配すると言う男たち。さらに三四には、三佐と言う階級が与えられると言う。
後日、例の人事によって入江京介と言う医局の片隅に追いやられていた経験豊富な医師が紹介された。さらに、三四の監査役兼ボディガードとして富竹と小此木と言う男たちも紹介される。実質的な部下だ。全ては三四の思うがままに物事が進んでいた......。
何とか職員を振り切った美代子だったが、両足の靴は脱げて痛めてしまっている。土砂降りの豪雨は容赦なく幼い美代子の体温を奪う。朦朧とした意識の中で観たかつての夢。だが、それさえ職員たちの追いかける声で現実に引き戻された。
それでも捕まるまいと歩き続けた美代子は、大きな木の下に辿り着くと雷鳴轟く天に向かって叫ぶ。どうして自分だけがこんな目に遭わなければならないのか。父は言っていた。良いことと悪いこと、人生には二つあるけれどどちらも決して長続きはしない。なら、この地獄はもう終わってくれるのか? 神様は終わりにしてくれるのか?
もし、それが出来ないと言うのなら―――
「それもできないって言うなら、こんな人生いらないッ! 私を殺して!」
雷鳴轟く中に響き渡る美代子の言葉。まるでその言葉に呼応するかのように光った稲妻は、真っ直ぐと美代子目掛けて―――
夢はそこで醒めた。
そう、全ては夢。時系列が混乱していたのは夢だから…。仮眠を終えて、司令車から降りた三四は雛見沢村を見下ろす。自分と一二三が神となるために、これから祟りを下す村の平穏な姿に三四は高らかと笑い声をあげた......。
<感想>
某動画サイトで観ました。でも、観るまでに結構時間かかっちゃうんですよねorz
三四の過去、と言うことですかね。こう言う切り口はひぐらしでは初めてなので新鮮。前期並みの恐怖が帰ってきて懐かしい感じもしますけど( ̄∇ ̄;) 幼少時の鷹野三四が預けられていた孤児院(?)の状況と、三四が脱走した時の追いかけ方と言うかあの辺の描写は凄い。久々に観ててドキドキした(もちろん恐怖と緊迫感で)。
以下、私的考察を含みます。いろいろと真実が明らかになって行く「ひぐらし解」では、そろそろ考察だけを別コーナー化するのが難しくなってきた( ̄∇ ̄;)
鷹野三四(美代子)
まだ過去は全て出て来たわけではなさそうですが、三四の性格があんな風になってしまった一端を観た気がします。ただ、まだ過去の情報が足りないですけど(特に美代子が一二三に引き取られた後は、幸福そうだったのでそこから再度反転して今に至るところが)。
ただ、そんな中で印象的だったのは三四や一二三が「神様」と言う単語を使っていたところ。前回のレナとのやり取りを思い出すと、どう見てもオヤシロ様に繋がりそうですσ(^◇^;) 皆殺し編で見せた三四の神になると言う強固な意志。それは誰よりも一二三の神様になると言う発言が三四にも神になりたい、と言う想いを助長させたような気がします。まして、あんな地獄を経験した後では…。
そう言った意味で雛見沢と言うのは三四にとってベストな場所だったんですね。オヤシロ様と言う神様がいて、オヤシロ様に見立てられた風土病がある。そしてその風土病は誰よりも一二三の研究を継承した三四が知っていたわけですから、それを利用すれば彼女は一二三の言葉を実現できるわけですし。
そして雷。今、三四が生きていると言うことは、三四はこう捉えたんじゃないかって思います。
彼女は神(雷)にこの地獄に見合う幸福がないのならここで殺せ、と言っていた。でも、彼女に迫った雷は彼女を殺さなかった。それはつまり、この地獄に見合う幸福がこの先にある、と神が認めたのだ、と。
時系列的に一二三に出逢う前の三四。一二三の「神様になる」と言う言葉を受け継いだ(?)三四の根底にあるのは、ここだと思います。
個人的に、もしかしたら脱走時の三四はハメられたのではないかな、とも。事前に逃げる方向が指示されていたのなら特に…。バラバラに逃げると言うだけなら、偶然三四がその道を選んだだけなんだろうけど、どうしてもひぐらしだとその辺を勘繰ってしまうσ(^◇^;)
脱走
これが非常に面白い。参加する人数(賭ける人数)が増えれば増えるほど、一人辺りの勝率が高くなる。参加すればするほど、勝ちに近づく。
どこかで似たような…と思ったら、皆殺し編の圭一たちにそっくりだと私は思ったんですよね。圭一たちは一人一人が参加し、参加する人数を、バックボーンを増やして最後に勝った(まぁ、“最期”は三四に負けたわけですが)。
この辺の対比じゃないけど、存在に類似がひぐらしらしい細かいながら面白いと感じさせる配慮だと思いました。
その他
富竹と小此木は監査役兼ボディガードってことか。どっちかと言うと富竹が外部からの監査役で、小此木がボディガード役って感じだけど(本編を見る限り)。
OPも微妙に変更。っていうか、羽入が怖いんですけど(((( ;゚Д゚))))ガクガクブルブル そう言えばOPの最後に梨花が手招いていたのは羽入だったんですね。てっきり視聴者を手招いているのかと思っていましたが…。もしかして、両方?
<MVC>
イリー
いや、若くてもあんま変わらないな、イリーと思いまして(ぇ MVCと言うより久々のイリーが良かったと言うか。でも最初から形だけ所長か( ̄∇ ̄;)
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
・http://aaillnv.blog16.fc2.com/blog-entry-849.html
・http://angelnotes.blog46.fc2.com/blog-entry-1209.html
・http://benix.blog93.fc2.com/blog-entry-266.html
・http://blog.livedoor.jp/darth_mayuge/archives/50947299.html
・http://blog.livedoor.jp/kabekabe123/archives/51088016.html
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/50845631.html
・http://blog.livedoor.jp/natsu_ki00/archives/50720111.html
・http://blog.livedoor.jp/puzzlize/archives/51094513.html
・http://fwp5sxrt.blog101.fc2.com/blog-entry-340.html
・http://gennsouryouiki2nd.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_515a.html
・http://happy2material.blog41.fc2.com/blog-entry-991.html
・http://happyuki-blog.at.webry.info/200710/article_20.html
・http://honwoyominagara.seesaa.net/article/60042575.html
・http://jigo.blog102.fc2.com/blog-entry-271.html
・http://kumix.arekao.jp/entry-c9bc0c706db4a60507dfc22b011a57a7.html#EntryExtend
・http://kouyanoblog.blog61.fc2.com/blog-entry-459.html
・http://lessiy.jugem.jp/?eid=820
・http://maguni.com/diary.cgi?no=256
・http://omochiyasan.blog69.fc2.com/blog-entry-813.html
・http://plaza.rakuten.co.jp/accessairphoto/diary/200710090003/
・http://plaza.rakuten.co.jp/syofactory/diary/200710090001/
・http://seraraku.blog58.fc2.com/blog-entry-1318.html
・http://subcul.jugem.jp/?eid=609
・http://tamayuru.blog21.fc2.com/blog-entry-804.html
・http://www.mypress.jp/v2_writers/kasumidoki/story/?story_id=1664868
・http://www.todasoft.net/blog/archives/2007/10/_14_7.html
次回、『祭囃し編 其の弐『蠢き』』
もしよろしければ、拍手ボタンをポチッと押して下さいm(_ _)m 管理人のモチベーションが上がります(ぉ
- at 20:01
- [アニメ(放送終了):ひぐらしのなく頃にシリーズ]
- TB(19) |
- CO(0)
- [Edit]
Comment
Comment_form