ひぐらしのなく頃に解 第13話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[ひぐらしのなく頃に解]
ひぐらしのなく頃に解
第13話「皆殺し編 其の八『終末』」
<あらすじ>
※あらすじ・考察は「月の静寂、星の歌」様の記事を活用させていただいております。
夜10時半を回った。しかし、来てくれるはずの大石はまだ姿を見せない。夕食を済ませた圭一たちは、見張りの警官の交替の際に促されたこともあって、一緒に住む沙都子だけ梨花の傍に残して、自宅へ帰る。
沙都子は、また明日みんな来てくれると励ますが、その明日が来るのかどうか梨花にはそれが勝負だった。沙都子が神社にいつもの三倍のトラップを仕掛けてある、と言う言葉に梨花は何が起こるか分からない不確実性こそが、今の自分にとって希望であることを再認識する。
私服のまま床についた時、羽入はこっそりと梨花に話しかける。もうすぐ時間だ、と。それはいつも変わらなかった梨花が殺されると言う未来。でも、梨花は最後まで抗うことを決める。今日自分が殺される未来にだけは抗ってみせる、と。
その時、開かれるドア。警官が身構えるより早くテイザーガン(射出式スタンガン)で彼らを無力化すると、一気に二人が眠る部屋まで作業着の男たちが入る。しかし、そこは無人。窓から伸びるのは梯子。
すぐに後を追おうとする作業着の男だったが、そこには沙都子のトラップがあった。途端、縄は切れて下に落下する。
沙都子のトラップはまだ終わらない。癇癪玉を用いた偽装発砲音など次々と山狗たちはトラップに引っ掛かって行く。
梨花は、園崎家の地下へ逃げることを進言するが、途中で転んでしまう。迫る作業着の男。沙都子が持っていた小さな袋―――何か粉上のものが入っていたそれが炸裂して、悶絶している間に逃げる。
そっと確認した梨花には、その作業着が山狗のものだと判断がついた。
黒幕が鷹野。
これまでの世界では絶対に気づかなかった真実。これを次の世界へ繋げるために、梨花は改めて死ねないと強く思う。
しかし、大人数の山狗たちに迫られる梨花と沙都子。梨花は選択を迫られていた。沙都子を助けるために犠牲になるか、沙都子を犠牲にして記憶を引き継ぐために一秒でも長く生きるか。
否、そんなことは選択肢すら梨花にはなかった。沙都子を犠牲にするなどあり得ない。一番近い男がテイザーガンを梨花に向けた瞬間、闇夜から姿を現したのはバットを持った圭一だった......。
続きは、OPENからどうぞ。
※管理人は、原作未プレイ・PS2未プレイ・第一期閲覧済みの状態で本記事(主に考察)を書いています。
<あらすじ(続き)>
圭一がバットで倒し、レナが鉈で男を伏せる。魅音と詩音も当て身とスタンガンで山狗たちを伏せてしまう。さらに詩音は、圭一やレナが倒した男にもスタンガンを当てる。
予想外の援軍。レナが気づいた視線で、四人はそれぞれ武器になるものを持って集合していたのだ。
五人は園崎家めがけてかけ出す。目の前には白いワゴン車。違法だが、手に入れば運転できると言う魅音。もし、ここで手に入れることができれば園崎家までの道が一気に開ける。六人はそれぞれ散開する。
相手の狙いである梨花が囮になり、レナがなぎ倒し、そのレナの背後を圭一が護る。沙都子が得意のトラップで相手の動きを封じれば、その間に詩音はスタンガンで気絶させる。梨花の上空からは木に登っていた魅音が飛び降り、強烈な蹴りで相手を叩き伏せる。
白いワゴン車まであと少し。一気に攻め立てようとした時、乾いた発砲音。倒れたのは最前線に立っていた圭一だった。口からの吐血。深く内臓を損傷していることは明白だった。自分を置いて逃げろ、と言う圭一。取り乱す魅音に代わって、レナが圭一の気持ちを代弁する。ここでみんなで捕まって殺されることを圭一は望まない、と。
駆け出す五人。その中で魅音は、自分が囮になると言い出す。手の甲に付着した圭一の血を撫で、遠ざかる四人に小さく手を振る。
走りっぱなしだった四人は太い木の幹で休憩をしているが、そこに人影が。いたのは魅音…しかし、もう息はなかった。真っ赤に染まった背中。それを観て、レナは詩音に二人を任せて今度は自分が残ることを決意する。
鷹野と対峙するレナ。神なると言う鷹野に対し、レナはなれないと小馬鹿にする。なぜなら、この村にはオヤシロ様と言う存在がすでに“いる”のだから…。
レナの言葉への反論を失ったのか、鷹野は暴力に身を任せ引き金を引く。
発砲音を聞いて泣きだし、もう殺してと言う沙都子に喝を入れる詩音。しかし、その間に追いつかれてしまう。沙都子だけは殺さないでと言う詩音も、その沙都子も鷹野に殺されていく。梨花は眠らされそうになると、生きたまま自分の腹を裂くように言う。意識があるまま腹を裂かれる痛みより、梨花にはみんなが繋いでくれた時間を延ばし、この記憶を引き継ぐ道を選ぶ。
ワゴン車で運ばれて行く中で、羽入はその姿を現す。古手神社に寝かされた梨花の手をそっと握る羽入。自分もまた、みんなと楽しく過ごす未来に行きたかった、と。もし、梨花がこのことを忘れても自分が必ず教えるから、と。
泣きだす羽入の手に、別の手が重なる。そこにいたのは圭一、レナ、魅音、詩音、沙都子。最後までみんなが一緒だった。梨花は笑いながら自分の腹を裂く鷹野を最後の一瞬まで睨みつける。みんなの存在を想いながら…。
どことも知れぬ空間に浮かぶ自分。そしてみんな。そこには羽入もいる。一人一人が羽入に手を伸ばす。未来を得るには、羽入の力が必要だ。それをみんなが感じていた。おずおずと手を伸ばす羽入。みんなの手が重なる。
再び巻き戻される時間。だが、梨花にとってこれほど希望に満ちた巻き戻しもなかっただろう…。
そして、梨花たちの死んだ世界では、鷹野による計画が実行に移されていた。高笑いをする鷹野の声が雛見沢に響き渡る......。
<感想>
タイトル通りと言うか、でもそのタイトルにはちゃんと意味があって(皆が殺される、と言う言葉通りの意味ではなく)、多くの方がこの編に期待していた理由を実感した感じです。
前原圭一
バット片手に頭への攻撃ってオイオイ( ̄∇ ̄;) まぁ、それはともかくとして撃たれても、まっ先に仲間に逃げろと言える辺りがカッコイイ主役だと思いましたね。だって圭一って普通に考えれば中学生くらいでしょう? それで、なかなかあのセリフは出てこないですし。
竜宮レナ
圭一以上に、強いのがレナ。鉈とか云々じゃなくて、銃を向けてる鷹野を小馬鹿に出来るところが。しかも、「ごっこ」と鷹野のしていることを否定。しかも、聴いていて的を射ていると思えるだけに凄い。
園崎魅音
圭一が倒れたシーンの魅音やその後のシーンを見る限り、やっぱり魅音は圭一が好きなんだなぁ、と思った。もうちょい、活躍してくれればと思わないでもないが、相手が相手だしね。次の編での活躍を期待(私が観れるかどうかは判りませんが)
園崎詩音
スタンガンを使わせたら右に出るものはいない(w 圭一とレナが倒した男にもスタンガンを当てるなど周到さと言うか念入りっぷりは、詩音故と言う部分を感じる。
北条沙都子
トラップマスター顕在。いろいろ凄いけど、ブロッコリーとカリフラワーの問題ってなに(w 解らないのか? そう言えば以前にもカボチャ云々の話もあったし、もしかして沙都子って野菜嫌い?
古手梨花
意識があるまま裂かれる道を選んだ梨花。記憶云々の描写は正直意味不明だったのですが、それは「月の静寂、星の歌」様の記事で解説されていますので、こちらからどうぞ。
そう言った道を選べる強さを持てた梨花が観れたのが救い。次ではこの記憶を引き継いで頑張って欲しい。
羽入
彼女が非力な存在と言うけど、ぶっちゃけそんなことないだろ、とか思うのは私だけではないはず。透明になれるなら物理的攻撃は受け付けないわけで、全域を探索すれば鷹野や山狗の配置を知ったり、攻撃のタイミングだって知れたはず。それが梨花に伝われば、この結末も変わったかもしれない。
要は力非ずではないのです。自分が持っている力を活かすか、活かさないか。それは意識一つで変わると言うこと。
それでも、羽入が梨花にあてた言葉は本当に彼女が梨花を想っているのだと感じさせてくれた。
<MVC>
竜宮レナ
鷹野とのやり取りは凄いと感心した。まぁ、それが少ししか時間稼ぎにならなかったのは残念だけど。
次回
テレビ埼玉が遂に放送休止となりました。怒りや呆れについて別途で記事は書きました(こちら)。もともと私は、テレビ埼玉しかひぐらしを観る方法がないのでこの休止は事実上、私にひぐらしの記事を書くな、と言うことです(汗
よって、次回以降ひぐらし解の記事は未定ですのでご了承下さいm(_ _)m
まぁ、某動画サイトで観る、と言うことも考えてはいますけどね。それでも、それはサンテレビを始めひぐらしを放映してくれている放送局がひぐらしをこれからも放映してくれることが前提でしょうし。公式だと休止の文字もちらほらとみられるし...。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
・http://angelnotes.blog46.fc2.com/blog-entry-1197.html
・http://benix.blog93.fc2.com/blog-entry-258.html
・http://blog.goo.ne.jp/sweet-lovely/e/2734c6fb28898f5cbd830f9bf346783d
・http://blog.livedoor.jp/darth_mayuge/archives/50944079.html
・http://blog.livedoor.jp/kabekabe123/archives/51084458.html
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/50842530.html
・http://blog.livedoor.jp/natsu_ki00/archives/50710564.html
・http://blog.livedoor.jp/paprika200502/archives/51222737.html
・http://blog.livedoor.jp/puzzlize/archives/51085343.html
・http://blog.livedoor.jp/radical_weapon/archives/51074502.html
・http://fwp5sxrt.blog101.fc2.com/blog-entry-325.html
・http://gennsouryouiki2nd.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_a4ea.html
・http://happy2material.blog41.fc2.com/blog-entry-980.html
・http://happyuki-blog.at.webry.info/200710/article_2.html
・http://honwoyominagara.seesaa.net/article/58645255.html
・http://hqtargz.blog106.fc2.com/blog-entry-237.html
・http://jigo.blog102.fc2.com/blog-entry-258.html
・http://kouyanoblog.blog61.fc2.com/blog-entry-443.html
・http://lessiy.jugem.jp/?eid=815
・http://maguni.com/diary.cgi?no=252
・http://maruton.blog55.fc2.com/blog-entry-1555.html
・http://omochiyasan.blog69.fc2.com/blog-entry-805.html
・http://plaza.rakuten.co.jp/accessairphoto/diary/200710020003/
・http://plaza.rakuten.co.jp/syofactory/diary/200710020000/
・http://seraraku.blog58.fc2.com/blog-entry-1290.html
・http://subcul.jugem.jp/?eid=590
・http://takoyaki-tako-tako.de-blog.jp/takotako/2007/10/post_9910.html
・http://tamayuru.blog21.fc2.com/blog-entry-797.html
・http://www.todasoft.net/blog/archives/2007/10/_13_10.html
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- [アニメ(放送終了):ひぐらしのなく頃にシリーズ]
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ネタバレと関係ないところを…
>ブロッコリーとカリフラワーの問題ってなに(w
>~もしかして沙都子って野菜嫌い?
先のお話と関係ありませんので書いてしまいますが、全く以て仰る通りでございます(笑)。
沙都子は野菜全般が嫌いで、カボチャは大嫌いです。ブロッコリーとカリフラワーの区別はいつまで経ってもできないままで、圭一が沙都子をからかう格好の材料になっています(笑)。
※実は悟史も同じ区別ができなかったこともあり、遺伝的な赤緑色弱ではないか、という説もあります。
>羽入
>要は力非ずではないのです。
これは同感です。
『○○できたのではないか?』 という批判が全て妥当かは、それこそ羽入自身にしかわからない面もあります。ですが、梨花の死が半確定の未来=予定調和であるとするなら、放置=負けなのは明らかなわけで…。
それにしてもテレ玉の放送中止は残念で、あまりの無理解に失望しました。
しかも、ここまでテーマが一貫している作品を 『社会通念上好ましくない』 なんて理由で休止すること自体、作品を、ではなく世間の(無理解な)批判の方を判断材料にしていることの証明ですし…。