DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 総評

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※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。

DARKER THAN BLACK -黒の契約者-
放映日：2007年04月～2007年09月（全25話※DVD最終巻に26話収録予定）　
私が視聴した放映局：TBS

総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。

シナリオ構成 評価:S
伏線の張り方と回収の仕方が絶妙だった。前後編で構成された各シナリオの一部の結末がしっかりと最終回に反映される（舞の再登場、ヘイや未咲など主要メンバーの言動など）部分は、お手本と言うか理想形。


演出 評価:S
能力と言う存在しえないものを扱う演出だったけれど、そこは設定上に契約者の合理性を作ったこともあって巧く人間と契約者の違い、そしてそれが時間をかけることで縮まっていく部分を描いていけたのだと思う。
戦闘シーンの短さは個人的に残念だが、リアリティを追求すれば戦闘なんて自分の必殺の一撃をいかに相手より早く決められるかで決するわけだから、短いと言うのはリアルな展開なのだと思う。
この手のアニメは、主人公は解り易い剣やら銃やらを持つケースが多いけれど、ヘイはワイヤーと言う珍しく、且つ彼の能力を考えれば効率的な武器で戦ってくれたところは好感度が高い。


作画 評価:S
崩れたところなんてなかったと思う。クレイモアと違って、背景画よりもキャラ画の質が高かった（尤も、クレイモアの場合後半クレアが覚醒しかけたため、妖魔に近い崩れた表情が多かったのでそう見えただけかもしれないが）。


CAST 評価:S
当初はどうかと思ったキャスティングだったけれど、いざ終わってみるとこの方々でないと考えられなくなっている配役だったと思う。レギュラーキャストの配役は見事だったと思う。


OP/ED/BGM 評価:S
OP・EDともに高質で、良かった。なのはStSが豪華過ぎて影が薄かったが、決して負けてなかったと思う。
BGMは特に使い方が上手で良かった。


総合 評価:SS
冒頭でもあげましたが、コードギアスの後番組だった本作。一体、誰が最後にはコードギアスに匹敵しそうなほどのアニメになると予測しただろうか。ちなみに私は無理でしたね。まさか、ここまで化けるアニメだとは…。
とにかく造りが丁寧だったことは好感度が高い。作画に限らず、シナリオもそうだし、演出もそう。特に伏線の展開と回収は、しっかりと出来ているのでかなり良い。

近年、原作付きアニメが多くなってきている中で、オリジナルアニメ。かなり製作サイドは冒険だった部分もあるでしょうけど、コードギアスの後番に入れただけあって出来はかなり高い。
また、原作付きアニメと違って原作と言う縛りもない分、良かったと思う。

これくらいの質の高いオリジナルアニメがもっと増えてくれれば、と思うんですけどね…。

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おまけ
ベストキャラTOP3
1位 黒（ヘイ）/李
主人公がベストキャラトップなのはかなり久しぶり（￣∇￣；）　最後の最後まで謎だったヘイの存在も、人間にしながら妹の力を使える、と言う異端な存在だったと言う展開も意外だったわけだし。
2位 猫（マオ）
猫ですよw　やっぱ彼にはいろいろ敵わないな、と思う部分がある。基本的にシリアスしか出来ないであろう主要メンバーの中で唯一ギャグやコメディもこなせるマルチなキャラクターとして大活躍してくれたと思う。それだけにあの展開は…･ﾟ･(ノд｀)･ﾟ･
3位 黄（ホァン）
志保子のエピソード以来、グッと印象が変わったホァン。中盤までだったら彼がベストキャラ入りすることはなかったでしょうけど、志保子との一件、最後の命がけの囮役、そしてヘイの背中を後押しした喝…どれも良過ぎ･ﾟ･(ノд｀)･ﾟ･

ベストエピソード
第25話「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か？」
やっぱりこのアニメだけは最終回を外すことは出来ないと思う。他にも李と未咲の出逢いとかデートとかいろいろ挙げたい話はあるんだけど、アンバーが見せた未来と流星の欠片による力で、みんなの意見を聞いたあのシーンは良かった。