DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 第25話(最終話)
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[DARKER THAN BLACK -黒の契約者-]
DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 第25話(最終話)「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か?」
<あらすじ>
数多くの犠牲の果てにアンバーと再会したヘイ。インから、そしてマオから聞いたアンバーの想いに、今となってはヘイの心の中に復讐の気持ちは消えていた。
限りなくヘルズゲートの中核近くまで辿り着いていたヘイたちは、そこでアンバーに真相を聞かされる。
―――ヘイの妹であるコードネーム“パイ”が組織の本当の目的に、最初に気づいたこと。
―――パイはヘイを巻き込みたくなかったから、ヘイにだけは絶対に言わなかったこと。
―――それは、ヘイが今も昔も契約者ではなく人間だからと言うこと。
―――それでもヘイは、パイを受け入れるために人を殺し続けていること。
―――ヘイが使っている力、それは本来パイの力。
―――何故なら電流は、パイが持っていた能力の一部に過ぎないから。
―――パイは今も、ヘイがパイは死んだと思った時からヘイの中にいるのだ。
ヘイが訪ねたかったことを全て告げたアンバー。そこで、アンバーは砕いてEPRメンバーに渡したはずなのに、元の姿に戻っている流星の欠片を片手にヘイに選択を迫る。
―――ヘイを除く数千人の契約者やドールを犠牲にして人間を生かすか。
―――はたまた、南米の再現で日本全てをp犠牲にして契約者の存在を未来永劫守るか。
アンバーに迫られた選択。前者は何もしなくても組織によって実現してしまう。しかし、後者はパイの力を受け継ぐヘイの力が流星の欠片で増幅される必要がある。つまり、ヘイが力を解放しなければ行えない。
選択権はヘイに委ねられた。それに対し、ヘイはこの街に住む者たちが犠牲になると言うのなら、力を使うことは出来ないと拒む。しかし、それでは契約者もドールも消えていなくなってしまう。
その時、アンバーは流星の欠片をヘイに押しつけ......。
感想はOPNEからどうぞ。
<あらすじ(続き)>
ヘイが辿り着いたのは、全てが消えた世界。ただ、夜空には昔の本物の星が戻っていた。だが、東京は消えた。ヘイが暮らしていた街も、そこにいた人間たちも、契約者たちも…。
こんな世界望んでいなかったと泣きじゃくるヘイ。彼の前に現れたのは、妹のパイだった。ヘイが、黒の死神として人を殺し続けていることが辛いのだと指摘するパイ。しかし、ヘイはパイの言葉を否定する。そんなことはない、と。
その時、ヘイは胸倉を掴まれる。そこにいたのはホァン。
「まったくふざけやがって!無理していきがってんじゃねーよ!」
「ホァン!?」
「オマエのそのどっちつかずの態度に俺がどれだけ振り回されたか、分かってるのか!?」
ホァンだけじゃない。マオも、ノーベンバー11も、舞も、リックも、ハヴォックも…。ヘイがこれまで関わって、そしてこれまでのその命を落とした契約者や人間たちが彼の前に現れる。
「だがそれがヘイの面白いところでもある!」
「マオ!」
「だがまさか、その存在もどっちつかずだったとは思わなかった。通りで契約者らしくないと思ったがね」
「分かったか? ただの人間のお前が契約者のふりなんかするから、話がややこしくなるんだ! どっちか一方が無理なら両方取れ!」
「契約者らしく、人間らしく」
「それよ!」
その言葉にハッとするヘイ。
どちらの道も選べないのなら、どちらの道も選ぶ第三の道を選べ。
そして、ヘイはその道を進むことを決意する。
その想いにそれで良いのかと尋ねるのは、アンバーだった。その姿は、ヘイが知っている大人の女性のものへと戻っていた。その道は、ヘイがしたくない人を殺すと言う行為を続けていかなければならないと言うこと。組織もきっとヘイを見逃さないだろう。彼らとの戦いはさらに激しくなる。
それでもヘイはその道を選ぶ。
「本当はキミが彼を手放したくなかったんじゃないのか?」 と言うノーベンバー11の問いに、ヘイはアンバーへの想いを語ろうとするがそれはアンバーのキスで防がれてしまう。それ以上、聞きたくない、と。
「さようなら、シン。さようなら、皆。さようならアンバー」
自分を支えてくれた仲間へ最後の別れの言葉。それを告げた瞬間、ヘイは闇の中へと堕ちていく。その闇の奔流の中で、ヘイはインの言葉に導かれ現実世界へと回帰する。そして、知る。これまで見せられてきたのは、アンバーの最期の力による、ヘイの望まぬ世界の在り方なのだと。
自分の取るべき道を明確に確認したヘイは、その場を離れる。
最終段階に入ったサターンリング。ついに発射されると言う時、電力が全て落ちる。さらに、サターンリング内に現れたBK-201の電流を伴う特殊粒子砲によって、反ゲート物質が全て変異。これにより、契約者を消滅させるための作戦は失敗に終わった。
失敗したエリック西島を始末する宝来。その姿に、異を唱える未咲。宝来とその組織が、契約者の大量殺人を目論んだとして、必ずその存在を付きとめると言う未咲は、宝来との会話を全てICレコーダーで収めていた。
未咲を始末しようとする宝来だったが、ぶち抜かれた天井から伸びたワイヤーによって防がれる。
黒い死神、BK-201
一瞬で間合いを詰められた宝来も応戦するが、それを巧みにかわして宝来を地面に叩きつけるヘイ。そのまま電流を流そうとするが、それは未咲に止められる。
その場から去ろうとするヘイを銃で止まれと指示する未咲。それでも止まらない未咲は、己の推理を口にする。
「待って、李君!」
その言葉に、脚を止めるヘイ。仮面をつけていたが、それでも未咲にはきっとBK-201の正体が今なら解ったのだろう。
だが、ヘイの口からは無情の言葉だけが放たれる。
「李と言う男はもういない」
それだけ言い残して、その場からヘイは立ち去った。
世界に日常が戻った。
未咲は今日も公安外事四課の課長として部下と共に契約者を追う。皮肉にも、宝来が指摘した通り、契約者による犯罪は増加する一方だ。
その合間を縫って、未咲は李のいたアパートを見つけ出し、尋ねていた。どこか見覚えのあるアパート―――それは未咲が一度は、部下と共に聞き込みに来たアパートだったが、未咲がそれを明確に思い出せたかは定かではない。
無人で何もない部屋を見回す未咲。李は、アパートを管理する老夫婦の夫人によれば、本国へ強制送還されたと言う。そんな中、未咲は窓からヘイらしき人物を見つけて急いで追いかける。
彼女は確認したかったのだろう。
人間である自分が、
そして、契約者である彼が、
どちらかを犠牲にするのではなく、
お互い共に歩む道を一緒に選べたのかどうかを―――
だが、未咲はそれらしい人物を見失う。同時に入る電話。急いで現場に向かわなければならない。未咲は後ろ髪惹かれる想いで、その場を後にする。
どこか、ここではないどこか。
マオだったと思われる猫を抱き抱える小さな手。
未咲が走り去った橋の下でインの姿をした観測霊が、静かにその姿を消した......。
<感想>
遂にDTBも最終回です。
まぁ、何と言ってもホァンとマオが最後の最後まで活躍してくれた姿には感動しました・゚・(ノд`)・゚・ 特にホァンはねぇ。志保子の一件以降、熱いキャラにクラスチェンジしてくれちゃったもんだから、余計に…。マオも、相変わらずって感じだったし。
個人的においしいところはコイツらが全部持っていった感じだ。でも、それも好き(ぉ
ヘイが選んだ未来は、どちらも失わないと言うこと。
まぁ、どっちか選べと言われても困るでしょうね。完全な契約者なら、合理的に自分が生き延びられる方を選ぶんだろうけど、ヘイは違う。何と言うか、契約者の皮をかぶった人間と言うか、契約者の力だけを持つ人間と言うか、綯い交ぜの存在ですからね。
何より、喪うには愛着を持ち過ぎた。前々回の未咲との「この街は好き?」と言うやり取りは、最後はここに繋がる伏線だったわけですし、おそらくこれまでヘイがこの街で絡んできたエピソードと言うのも、最終的にここに繋がるはず。
どちらも取る、と言う未来。欲張りな分、その先にある未来はサブタイの通り、黒よりもなお暗い暗闇の道でしょうけど、個人的に良かった選択肢かな、と思う。初期は契約者が非道の存在として描かれてきて人間と契約者が勧善懲悪を成していましたが、少しずつそれが崩れて、最後はそれが成り立たなくなった(それはヘイたちと私たち視聴者の中で、と言うこと
ですが)。少しずつの変化が、最終回にしっかり反映されているのは観てて心地よい。
未咲がBK-201の正体に気づいていたのは、ちょっと意外だった。そう言った素振りがなかったわけじゃない(洋服の買い物、ビルでの遭遇、デート)が、それらがあまりにあっさりと描かれていたので、気づいてないんだと思ってた。もしくは、まだ確信からでないのだと。
まぁ、未咲も半分当たって欲しくないと思っていったのかもしれませんが、あれだけはっきり言われちゃうと、たぶん気づいていたんでしょうね。もう少し明確なきっかけが判れば、とも思いましたが、聡明な未咲のことですから私なんかが気づかない細かいヒントから総合してその答えに辿り着いたのでしょう。
結局、西島や宝来とは最後まで意見が合わず、そして折れなかった未咲。そこに、ノーベンバー11との時間をかけた邂逅、そして後から気付いたとしてもヘイと言う契約者との邂逅がちゃんとベースにあるからこそ、彼女があの選択をしたことにも納得が出来る。
今期の最終回の中では、一番良かった最終回かも(まだ瀬戸の花嫁とか観てないけど)。作品としては確実にクレイモアに匹敵する出来。最終回が良かった部分ではクレイモアよりも、おそらく一般的な見解として受け入れられているように感じている。
このシナリオと作画とキャラクター、そして世界観ならぜひ第二期を希望したい。質を保つためならこの際OVAでも構わない。それくらいの出来だった。まさか、コードギアスの後番組がこんな神クラスのアニメになるなんて思わなかった。
でも、マオもホァンもいない第二期は寂しいな…(´・ω・`)ショボーン DVD26話にはマオとホァンの(一時)復活を期待します。
とりあえず、DVD用26話が残っているでしょうが、スタッフの皆様方お疲れ様でした。そしてコメント&TBを下さった方々、私の記事を読んで下さった方々、ありがとうございましたm(_ _)m
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
・http://01aturas.blog98.fc2.com/blog-entry-181.html
・http://aniima.blog62.fc2.com/blog-entry-800.html
・http://blog.kansai.com/aimugi/746
・http://blog.livedoor.jp/darth_mayuge/archives/50942182.html
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/50840824.html
・http://blog.livedoor.jp/radical_weapon/archives/51066188.html
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・http://kazekura.seesaa.net/article/57876632.html
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・http://subcul.jugem.jp/?eid=581
・http://takoyaki-tako-tako.de-blog.jp/takotako/2007/09/post_7026.html
・http://tilmitt.blog67.fc2.com/blog-entry-605.html
・http://www.mypress.jp/v2_writers/kasumidoki/story/?story_id=1660515
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