まおゆう魔王勇者 総評 一軍にも匹敵する強大な戦闘能力を持つ勇者は、人間の敵として立ちはだかる魔族の長である魔王討伐の為、単身で魔界の奥深くへと乗り込む。しかし、魔王の城に到達した勇者の前に姿を現した魔王は、美しい人間の女性の姿だった。戸惑いつつも果敢に戦いを挑もうとする勇者だったが、魔王はそれを受け流すかのように、とある説明を始める。どちらがこの戦争に勝利したとしても、その先に平和は訪れないのだ...
まおゆう魔王勇者 第12話(終)『「待たせたな、わたしの勇者」「寝坊しすぎだ、おれの魔王」』≪あらすじ≫歴代魔王の意識に乗っ取られた魔王の前に現れた勇者。彼の心からの叫びに、魔王は……。一方、中央からの軍勢を何とか押しとどめていた南部三国だったが、一部の傭兵団が一枚岩に成りきれない上層部を見限って、独断で南部三国側へ侵攻を開始してしまう。女騎士は、「これを本物の戦争にしてはいけない」と少数を率いて、部隊...
まおゆう魔王勇者 第11話『壊したり殺したりするばっかりで、何にも作ってないから』≪あらすじ≫教会を後ろ盾として抱え込んだ中央諸国が、現行金貨を廃止し新しい貨幣として新金貨の鋳造と生産に乗り出し、現行金貨から新金貨への移行のレートによって儲けようと画策している。そんな噂を聞きつけた青年商人は、自ら南部三国へ趣く。会談に応じたのは、かつて魔王から教育を施され、今は冬の国の財務長に就任した商人子弟。青年商...
まおゆう魔王勇者 第10話『あの人がおいた布石が、いよいよ意味を持ってくるのか』≪あらすじ≫紅の学士に扮したメイド姉の演説によって、南部三国は農奴解放へと舵を切ることになるが、それは「中央」と呼ぶ大陸中央部の諸国たちは反発。富、知識、権力などあらゆるものを独占する中央の教会に対して、勇者の発案で湖畔修道会を独立させ民にそれぞれ望む宗教を選ばせることで、それらを拡散し流通させようとするが、なかなか上手く...
まおゆう魔王勇者 第7話『すぐに戻れる、すぐにまた会えるさ』≪あらすじ≫極光島奪還成功によって、若き冬寂王の手によって国は少しずつ笑顔が絶えない良い国へと変わりつつあった。それからの月日、勇者も村に留まる時間も増えて魔王も穏やか、女騎士も頻繁に訪ねるようになって紅の学士の館も賑やかになっていた。しかし、頻繁に起き始める地震。起こる間隔が短くなってきたことで、魔王にはその原因に何か思い当たる節があるよ...
まおゆう魔王勇者 第6話『「お帰りなさい、勇者!」「ああ、爺さん………ただいまだ!」』≪あらすじ≫冬寂王の名のもとに第二次極光島奪還作戦が立案される。女騎士が臨時将軍として参戦する本隊に、ようやく紅の学士を名乗った魔王が到着。その生態特性ゆえにどうしても海戦では不利な人間側に対し魔王は、とある秘策を携えてきた。それは極光島周囲の流氷同士をつなぎ合せて、極光島と本島を陸続きにしてしまうこと。この地域での陸...
まおゆう魔王勇者 第5話『「魔王っていいにおいだな」「勇者の腕の中はほっとする」』≪あらすじ≫人間陣営は、先の戦いで魔族に奪われた極光島の奪還作戦を実行。二百もの船が用意されたものの、勢いだけの無能指揮官ではその「二百」と地理的な意味を理解出来ず、あっさりと敗北し、おめおめと逃げ帰ることに。一方、魔王の剣「黒騎士」として動く勇者も、先の戦いで人間が勝利し勝ち取った開門都市での人間の横暴を目の当たりに...
まおゆう魔王勇者 第4話『そんなことになったら勇者に噛みついてやる!』≪あらすじ≫勇者が、魔王から授かった黒甲冑を纏い、自分を追って魔界に行ったとされる女魔法使いを追って半年近くが経った。秋になったというのに、いまだに勇者が帰ってくる気配はなく、時折何らかの手段で送られてくる手紙のみのやり取りに、魔王のヤキモキとモヤモヤ感は留まるところを知らない。しかし、そうした一方で戦争を終結させた先の世界を観るた...
まおゆう魔王勇者 第3話『いままでどこほっつき歩いていたのよ!』≪あらすじ≫“秘密兵器”を持って魔王と勇者がやってきたのは、少し離れた北の街の修道院。魔王は自らを「紅の学士」を名乗ると、勇者は自らを「白の剣士」と名乗ったが、修道院の指導者は白の剣士が勇者であると看破する。それもそのはず。その女性は、かつての勇者パーティの一人・女騎士だったのだ。突如、一人で魔王の城に乗り込んだ勇者を批難する女騎士と彼女に...
まおゆう魔王勇者 第2話『わたしたちをニンゲンにしてください』≪あらすじ≫もはや戦争によって経済を回すことで成り立ってしまったこの世界で、新しい未来を共に見るべく契約を交わした勇者と魔王。二人は魔王の居城から転移すると、片田舎の開拓村へと足を運ぶ。まず魔王が新しい未来を得るために取りかかろうとしたのは、食糧問題。現状は戦争があるからこそ、農耕に適さないような場所にも食糧が「戦争援助・支援」という名目...