Another 総評 父親の海外転勤の都合で、残りの中学生活一年間を「夜見山市」と言う母方の実家で過ごすことになった榊原恒一(さかきばら・こういち)。四月からはその地区にある夜見山北中学に通うことになっていたが、気胸を患い一カ月入院することに。入院中、訪ねて来たのはこれから彼のクラスメイトになる三年三組の代表三人赤沢・風見・桜木だった。だがその三人はどこかおどおどしており、何かを探るように恒一を見ている。...
Another 第12話(終)『Stand by oneself -死者-』≪あらすじ≫連鎖的に起こる合宿所での暴走。鳴を“死者”と決めつけ人が傷つき死ぬ中で、鳴はその義眼で見た“死者”を死に還すべく独り階段を上る。後を追う恒一の前に姿を見せたのは、勅使河原が「殺してしまったかも」と気に病んでいた風見だった。その風見は、恒一が“死者”だと決めつけてその手に武器を取る。何とか説得しようとする恒一だが、すでに風見は人の言葉に耳を傾けない...
Another 第11話『Makeup -惨劇-』≪あらすじ≫赤沢泉美の謝罪要求と和久井の救急搬送で一気に殺伐とした空気に包まれた夏合宿。恒一が鳴からその眼によって感じ取る“死の色”を感じ取る死者の正体を聴く直前、鳴の部屋に勅使河原が駆け込んでくる。「俺、やっちまったかもしれない」そう呟く彼は、「最近様子がおかしかったから問い詰めた」という風見のことを話し出した。幼馴染の勅使河原は昔の記憶が風見にあるかどうかで“死者”か...
『Another』考察この記事は、本編本筋の「死者について」の考察以外の考察です。別段、この内容を考察しなくても問題ないだろうけれど……と言う内容を取り扱って考察しています。まぁ、気になった方は追記からどうぞ。「死者について」の考察はしていないのでたぶんネタバレ等はないと思いますが、原作未読なのでその辺りの匙加減が筆者は分からないので、その辺をご了承いただいた上で閲覧はお願い致します。...
Another 第10話『Glass eye -漆黒-』≪あらすじ≫八月八日。いよいよ始まる三組だけの夏合宿。綾野一家の最期、小椋の兄の事の顛末を聞いた生徒たちは、逃げ場はないのだと悟り、また参拝をした年に“現象”が止まったという噂も広まり、予想以上の人数が合宿に参加することに。当然、その場には恒一や鳴たちの姿もあり、勅使河原たちも。副担任からの代行となった三神だけでは不安もあるのか、司書であるはずの千曳も同行してくれて...
Another 第9話『Body paint -連鎖-』≪あらすじ≫隣町の狭波町で起きてしまった級友・中尾の事故死。夜見山市外で起こった事故に一同は動揺を隠せなかったが、葬儀の帰り道に千曳は知り合いの刑事に訊いたとして、恒一と鳴に「(中尾の)脳挫傷と脳ヘルニアの進行具合が事故と合致しない」「彼は恒一たちと隣町に行く日、階段から転びその時に頭を打っていた可能性が高い」と言うことを伝える。結果的に夜見山市内に死の原因が蔓延...
Another 第8話『Hair stand -紺碧-』 ≪あらすじ≫夏休み。合宿前の時間を利用して恒一たちは、十五年前の“現象”を止めたと口にした松永(まつなが)というOBに逢いに行く計画を立てる。松永は、すでに夜見山を離れ隣町である狭波町のリゾートホテルで働いていると言うことで、夏休みを利用し対策係である赤沢・中尾・杉浦に、勅使河原と望月、そして恒一と松永の同級生である怜子を加えて逢いに行くことに。松永が不在だったため...
Another 第7話『Sphere joint -変調-』 ≪あらすじ≫七月十三日。何時死ぬか分からない恐怖に耐えきれず、真っ先に狂乱状態に陥ったのは担任の久保寺だった。自らが担任する三組のクラスメイト達の前で、その手に握った包丁を首に刺して自殺してしまった。その場から逃げだす副担任の三神とは裏腹に教室で迅速な対応を取ったのは、死の直前に久保寺から「後はお願いします」と意味深な言葉を伝えられていた千曳だった。悲劇は止ま...
Another 第6話『Face to face -二人-』 ≪あらすじ≫5月1日。転校生が3組に入ることになり、クラス会議が開かれ、眼帯の少女・見崎鳴(みさき・めい)が本年度の“居ない者”に決まった。拒否権もあったが、鳴はそれを受諾したのだった――そんな鳴と同じく“居ない者”として扱われることになった転校生・榊原恒一(さかきばら・こういち)。鳴から3組の呪いについて詳しく聞いていた恒一だったが、鳴の母・霧果(きりか)が姿を見せた...
Another 第5話『Build limbs -拡散-』 ≪あらすじ≫恒一が仲良くしていたナース・水野早苗(みずの・さなえ)がエレベーターの落下事故で死亡した。 桜木母子に続く第三の不審な事故死に学校の空気もざわつき始める。美術を担当している三神が体調不良なのか美術の授業は自習に。心ここにあらずな恒一は、美術室を抜け出し第二図書館を訪れ、そこで母・リツコの映る卒業アルバムを発見する。その場に現れた司書・千曳(ちびき)は...