おとめ妖怪ざくろ 総評 文明開化をした日本。西洋文化が次々と取り入れられてく中で、日本では妖の力を持つ者たち『妖人』と人間の共存の道を模索し、妖人絡みの事件を解決するための軍直轄機関『妖人省』が設立されることになった。そこへ軍から出向を命じられたのは三人の青年将校たち。最年少尉官で少尉となった童顔の丸竜、常にクールで長身美形な利劔、そして西洋のお伽噺の中に出て来るような金髪碧眼の美青年ながら妖人が...
おとめ妖怪 ざくろ 第13話(最終話)『おわり、燦々と』 ≪あらすじ≫乱杭による謀反で火に包まれる神がかりの里。突羽根の遺体を護るべく里に急転した沢鷹だが、そこにはほとんどの里の住人を絡め取り、生気を吸い取って力を強大化させていた。西王母桃を目の敵にして襲いかかる乱杭。何とかして西王母桃を護ろうとする景だったが、一緒に巻き取られてしまう。二人一緒に締め上げられる現状に、景は自分の想いを西王母桃に伝える。...
おとめ妖怪 ざくろ 第12話『きき、焦々と』≪あらすじ≫阿吽様の力によって神がかりの里へと転移してもらった利劔たち。だが、一緒に転移してもらったはずの景の姿だけ見えない。その景は、一人神がかりの里の中の里長の館へ転移していた。そこで彼は聴き知らぬ声に導かれ、沢鷹・西王母桃の母である突羽根の変わり果てた姿を発見する。一方、利劔たちは沢鷹と西王母桃の婚姻の儀に乱入。意識を絶たれたままの西王母桃は動けない。薄...
おとめ妖怪 ざくろ 第11話『ふれて、殻々と』≪あらすじ≫花楯中尉という偽りの名を使って西王母桃に接近したのは、彼女の異父兄・沢鷹(おもだか)であった。沢鷹は、西王母桃の膨大な妖力を利用しようと目論んでいるのであった。一方、半妖たちの実態を知った西王母桃は、逃げ惑う中で隠し扉の奥へと通じ、そこで母・突羽根と再会するが、返事の無い彼女と触れ合って西王母桃は、自分の出生の秘密を知る。その頃、神がかりの里へど...
おとめ妖怪 ざくろ 第10話『かげ、追々と』≪あらすじ≫夏祭りに全員で出かけることになったざくろたち。新しく出来た迷路を楽しむ面々の中で、景とざくろは二人っきりになる。景は自分の中に抱く気持ちに少しずつ確信を得、いよいよざくろに「僕はきっと君のことを――」と告白しようとしたが、ざくろは湧き上がる熱い想いに耐えきれずに告白を全て聞くことなく逃げ出してしまう。しかし、その時を狙ってざくろは誘拐されてしまう。連...
おとめ妖怪 ざくろ 第9話『さち、恋々と』≪あらすじ≫今、市井の女性たちの間で恋の悩みを聞き届けてもらうと言う“こっくりさん”が流行っていると言う。だが、最近そのこっくりさんが、顕現化。悪さはしていないものの、将来何かあってからでは遅いから、と花楯中尉から妖人省に調査依頼が入る。調査の結果、その正体は女性たちの「好きな相手の、好きな相手を知りたい」と言う願いの結晶のようなものであることが明らかになった。...
おとめ妖怪 ざくろ 第8話『あめ、徒々と』≪あらすじ≫それぞれ別の用事で、一人で外出していた景と薄蛍は街中で鉢合わせて一緒に帰ることになった。しかし、その帰路の途中、何者かによって眠らされ、拉致されてしまった。二人を救い出そうとするが、西王母桃の参加を櫛松は拒み、西王母桃が勝手に動き出さないように幽閉する。だが、深夜こっそり幽閉を解いた利剱は西王母桃と共に二人の救出へ向かう。そこに居たのは、二人を拉致...
おとめ妖怪 ざくろ 第7話『うち、猫々と』≪あらすじ≫突然、妖人省を訪ねて来たのはタエと言う、総角家に仕える女性だった。散々家に顔を見せることを拒んできた景だったが、致し方なく一度実家に顔を見せることに。景は、帰宅に際してざくろに頼み込んで彼女にもついてきてもらう。西洋風の家に、洋服、洋食、そして妖人嫌いの景の父親と言うざくろにとっては最悪のフィールドではあるが、景の顔を立てるように振る舞う。そんな折...
おとめ妖怪 ざくろ 第6話『ゆきて、事々と』≪あらすじ≫女郎蜘蛛の一件で、丸竜は自分の力の無さを悔いる。自分を責める丸竜に、鬼灯と雪洞は自分たちの過去の話をする。彼女たちが、櫛松の下に来る前には、一人の親切な女性から洞窟に匿われて生きていた―――。一方、女郎蜘蛛の一言にずっと引っかかっている西王母桃。櫛松に問い詰めても答えない。そんな彼女はますます自分を追い詰めていくが―――≪感想≫西王母桃の秘密によって加速...
おとめ妖怪 ざくろ 第5話『わな、粘々と』≪あらすじ≫政府主催の夜会において、謎の失踪事件が相次いでいた。ことの調査と警護に妖人省も当たることとなり、ざくろたちも普段とは打って変わって洋装にて夜会へと赴く。花楯中尉も出席し、ざくろは中尉とのダンスを楽しむ一方で、それを景は面白くない眼差しで見つめる。ダンスが終わってざくろが一人きりになると、上級士官がざくろに歩み寄って半妖の立場を利用してざくろを追い詰...