[新]ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note- 第1話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Fate/stay night]
『バビロンと刑死者と王の記憶』
≪あらすじ≫
冬木で行われた第四次聖杯戦争に参加し生き残った少年、ウェイバー・ベルベット。
聖杯戦争から3年後、彼は自身の師ケイネス・エルメロイ・アーチボルトの義妹、ライネス・エルメロイ・アーチゾルテから突然の招待を受ける。
多数の借金をしてまでエルメロイ教室を買い取ったウェイバーに興味を持ったライネスは、彼にその理由を問い詰めるのだった。
ウェイバーが渋々と語り出したのは、聖杯戦争後にバビロンを訪れた際の一幕。
イスカンダルの最期を看取ったとも言われるその街で事件に巻き込まれた彼は、思いがけず級友メルヴィン・ウェインズとの再会を果たす。
(公式HP あらすじ 1話より抜粋)
≪感想≫
際限なく広がり続けるFateシリーズの一つ。パラレルワールド扱いも多いが、本作はstay nightと全く同じ世界らしい。原作は三田誠さんがTYPE-MOONと制作している同名作品で、単行本のほかKADOKAWAから現在文庫本としても発売されており、昨年末の年末特番では0話が放映されている(機会があれば0話の感想もその内)。
原作は文庫本になっている部分だけ既読。なのでこのエピソードが新規なのか、原作のものなのかすら分からないのだけれど、まぁそんなことはこの際どうでも良いのだろう。
ウェイバー・ベルベットが、ロード・エルメロイII世になるまでの経緯を示した物語。その間に彼が何か決意したとかそういうものではなく、彼がメルヴィンと再会した時にはもうすでに彼の心は決まっていた。そんな感じだった。第四次聖杯戦争を通して彼なりに想うところ、目指すべきところ、そのためにしなくてはならないこと。そういったものがある。もちろん、時に迷うこともあれば、泣くこともあるのかもしれないが――。
そういう意味では、彼は本作のタイトルにその名を冠してこそいるものの、「主人公」足り得ないのかもしれない。いや、それは言い過ぎなのかもしれないし、私はそういう要素を必ずしも必要とは感じないけれど、多くの人がアニメにおける主人公の要素って「成長」ではないだろうか。物語を通して一回りも二回りも成長する姿。
けれど、そういう視点で見た時にウェイバー・ベルベットは――ロード・エルメロイII世は一定の成長を終えてしまっているからね。もちろん、さらなる成長や変化といったものはあるのかもしれないが。
ただそれはエンターテイメントとして見た時に主人公を強くイメージさせる要素の一つが、ロード・エルメロイII世に希薄だと言うだけだ。むしろ、ウェイバー・ベルベットが成長を遂げたその「背中」からは見るべきこと、学ぶべきことが多くあるのかもしれない。ライネスの突きつける難問を受け止めてなお前に進もうとする彼の意志の強さ、第四次聖杯戦争を経たことによる固定観念にとらわれない柔軟さ。他にもきっといろいろあるだろう。
成長したウェイバー・ベルベットが、ロード・エルメロイII世としてどんな「背中」を私たちに魅せてくれるのか、楽しみにしよう。
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- [アニメ(放送中):ロード・エルメロイII世の事件簿]
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NoTitle
それを掘り下げた形ですね