ヘヴィーオブジェクト 第19話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[ヘヴィーオブジェクト]
『札束の散らばる炭鉱 カムチャッカ半島夜間奇襲電撃戦 III』
≪あらすじ≫
雪上での戦いを有利に進めるウイングバランサーに、徐々に追い込まれていくベイビーマグナム。海上で囮として待機しているはずの第24機動整備大隊との連絡はつかず、インディゴプラズマの救援は望めないまま、戦局は厳しさを増していく。一方、炭鉱内のクウェンサーたちは、今回の作戦の裏側にある目論見に気付き、行動を開始しようとする。そこに襲い掛かったのは、スパイとしてもぐりこんでいたナッツレイのパワードスーツ。逃げながら反撃のすきをうかがっていたクウェンサーは、ついに炭鉱の奥に目的のものを探し当て、鋼の巨人に立ち向かう――!
(公式HP STORY より抜粋)
≪感想≫
◆サスペンス力が足りない? -盛り上がりに欠ける要因は何か-
今回もそのまんまの意味で予定調和で終わった。裏切り者・ナッツレイの存在、督戦の黒軍服のお堅いシャルロットの影響、今まではいなかった「仲間」のメリットとデメリット、作戦司令部にまで入り込んでいる報道etc... 今までとは違う部分が多くあったはずなのに、気が付けばいつもとあまり変わらない終わり方。
マンネリ化していると言われればそれまでだが、どうにも盛り上がりに欠けている感じが否めない。序盤にあったようなドキドキ感――サスペンスとしての力が落ちている気がする。まぁ、それこそ「マンネリ化」なのだろうが。
例えば普通に観れば今回だってサスペンスとしての要素は少なくなかったはずだ。負傷したシャルロットを抱えながら、パワードスーツを装着した敵から逃げないといけないクウェンサーや、特化型と世代先行で敵の方が優位な中で戦い続けるミリンダ。なのに、どうにもこうにもドキドクワクワクしないのだ。
それはたぶん切迫感が足りないんだろうな、と。追われている恐怖感――つまりサスペンスとしての要素が欠けている。いや要素自体はあるがそれを描写し切れていないというところか。良くも悪くもクウェンサーとヘイヴィアは「追われ慣れ」てしまっている。前回の感想では「リセットされているからこその展開と内容」と指摘したが、肝心のサスペンス部分にそこが反映されていないのではないか。
例えば、主人公であるクウェンサーとヘイヴィアが「追われることに慣れて」いるように見えるのは、彼らが本来絶対兵器であるオブジェクトや機械の巨人であるパワードスーツを前にして感じている恐怖感が全くリセットされておらずこれまでの全てのエピソードの経験値を蓄積しているようにも見えるからだ。
それならそれでいいのだが、そういったものが全て経験値として蓄積されているなら前回の感想でも書いたがシャルロットたちの言動には不一致な部分も見られるし、そういった経験を前提にした新たな障害――今回で言えばナッツレイの裏切りや民間人なんかをもっと有効活用して欲しい。だってあの状況で「実は民間人の死傷者ゼロです」って幾らなんでも都合良すぎ。それをするならもっと伏線というか、そういう描写がないと…。
フラグは回収されていき、どうやら以前捕まったフライド評議員は脱走したようだ。資産が凍結されていても裏のパイプはあるだろうから、今回のインディゴプラズマと第24機動整備大隊と接点を持っていて、彼らの存在がラスボスになりそうな感じか。
この作品の原点はなんだろう。
本来人間では適わない圧倒的な巨大兵器「オブジェクト」に追われる恐怖感と、それに打ち勝ってオブジェクトと生身で智恵と工夫で戦うスリリングな知能戦だと思う。そこがちゃんと出るようになってほしい。
余談だけど、ダイヤモンドを爆薬で吹き飛ばしたらたぶんダイヤモンド粉々に砕けて弾丸の代わりにはならないよね? 私もそんなに詳しくないけど、ダイヤモンドって傷つきにくいってだけで確か砕くだけならハンマーとかであっさり砕けるって聞いたことがあるような……。それとも爆弾の衝撃と爆風程度ではやっぱり砕けないのか……どの道、パワードスーツの装甲の方が堅い気もするが。
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- at 21:08
- [アニメ(放送終了):ヘヴィーオブジェクト]
- TB(5) |
- CO(2)
- [Edit]
というのも「ヘヴィーオブジェクト」というライトノベルはナンバリングが振られていないんです
最初の巻以後は何処から読みはじめても問題ないように意図的に前巻までの蘊蓄の描写をオミットして世界観を初期化していますし
(アニメは刊行順に並べられていますが)原作では1つの巻に小エピソード3つの繋がりで大エピソードといった書かれ方を主流にしていますが実際は小エピソード単位で挿入抽出された、時系列シャッフルが起きている可能性もあります
本来ならアニメ化にあたりオミットされた蘊蓄の描写を補完するなり実際に時系列シャッフルするなりすべきなんでしょうがそのまま処かむしろ情報が削られているので「こいつら昨日あったこともう忘れてる」みたいな連続的に観ると違和感のある描写になってしまっているのかもしれません(実際に喉元過ぎればで忘れている事も多そうですが)
まあ一部読者からも「そろそろ(情報を統合して)二巻を出してほしい」などと言われてたりしますしね(笑)