Steins;Gate 第21話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Steins;Gate]
『因果律のメルト』
≪あらすじ≫
IBN5100を取り戻した倫太郎。あとはSERNのデータベースにクラッキングし、最初のDメールを消すだけ。しかし、それはつまり牧瀬紅莉栖を殺すことに等しい。
その事実に気付いた倫太郎は、クラッキングを急遽中止にし、この世界線のまままゆりを救う道を模索する。しかし、どう足掻いてもこの世界線でまゆりが死ぬ未来は変えられない。悩むままタイムリープで戻ってきた倫太郎に、紅莉栖は「何があったのか説明しろ」と問い詰められ、全てを説明する。
自分が死ぬという説明に動揺を隠せない紅莉栖。一方、倫太郎はまゆりを追ってコミケに向かうが――
≪感想≫
◆悩み続ける倫太郎-答えは出ず-
丸々30分、倫太郎の悩みに割いた一話。物語として大きな進展が無い今回、それでも30分をかけたところには大きな意味があったのだろう。
まゆりか、紅莉栖か。
今まで以上に問われる選択することの重みと責任。どちらかを選べば、どちらかは死ぬ。人の生死の選択を迫られる倫太郎には全くと言っていいほど余裕がなかった。
紅莉栖にも相談出来ず、たった一人で――それこそ、最初にまゆりの死に直面した時のように――この問題に立ち向かわなくてはいけなかった。
彼が紅莉栖に言えなかったのには、いろいろな理由があると思う。もし、紅莉栖に相談して彼女が「まゆりを助けなさい」と背中を押されればそうできるだろうし、彼女が「死にたくない」と言えば倫太郎は何度でもタイムリープして何か方法はないかと模索するだろう。
でも、それはどちらを選ぶかという選択を自分ではなく紅莉栖に押し付けていることになる。だから倫太郎はきっと紅莉栖に相談出来なかったのではないだろうか。どちらを選ぶにせよ、この選択は誰でもなく倫太郎が自分の意思で決めなくてはいけない。そう、彼自身が直感で感じているような気がする。
あとは、日本には「言霊」という考え方もある。倫太郎にも、「口にしたら実現してしまう気がする」と考えがあって単純に口に出来なかったのではないか、とも考えている。口にして、言葉に出してしまえばそれが本当になってしまう気がするからこそ、相談もできなかったのではないかと思える。
倫太郎の「選べない」という苦悩を表現するという意味で、変化のない30分であったが、大きな意味を持つ30分だと言えるのではないだろうか。
倫太郎も、まゆりも、紅莉栖も、自分よりもラボの仲間たちを大切に思える人たちだ。倫太郎は今回、自分が車に撥ねられてでもまゆりを救おうとし、まゆりは身を呈して倫太郎を守ろうとし、紅莉栖は「死ぬ」と告げられて本当は自分が泣きたいだろうにそれでも倫太郎とまゆりのことを案じ続けた。
残り二人を救うためなら、この三人のうち誰もが「自分が欠ける」と言い出す気がする。そんな彼らには救いがあるのか。それとも、倫太郎は誰か一人を選ばざるを得ないのか。紅莉栖には結局打ち明けたが、紅莉栖に何か秘策は残っているのか。次回以降がとても気になるところである。
◆伏線を少し列挙してみる
1)世界線数値+タイムリープ考察
・ 1話のメール送信後 ⇒「0.571024」
・ 7話のロト6実験後 ⇒「0.571015」
・ 8話の萌郁実験後 ⇒「0.523299」
・ 8話のるか実験後 ⇒「0.456903」
・ 9話のフェイリス実験後 ⇒「0.409420」
・ 10話の鈴羽を呼び止め時 ⇒「0.337187」
・ 16話の世界線移動時 ⇒「0.409401」(誤植?)
・ 16話のメーター数値 ⇒「0.409031」(誤植?)
・ 17話の世界線変動時 ⇒「0.456914」
・ 18話の世界線変動時 ⇒「0.523307」
・ 20話の世界線変動時 ⇒「0.571046」
世界線の変動はなし。まぁ、次に世界線が変わるということは……。
仮にまゆりと紅莉栖の両方を救う方法があったとするなら何だろう? まずは世界線を越えなければまゆりは救われない。この世界線でまゆりを救えないことは明白だ。そうなるとまずは世界線を越えなければ話は始まらない。
つまり二人を救うなら、「まゆりを救う」のではなく「紅莉栖を救う」道を探さないといけないということ。
A)タイムリープ策
紅莉栖を救うなら、紅莉栖が殺害される前に倫太郎がタイムリープをして救うのが手っ取り早い。しかし、タイムリープはマシンの完成と遡行出来る制限の都合上、一度に紅莉栖が殺される前まで戻ることは出来ない。そもそもβ世界線では紅莉栖が死亡するため、タイムリープマシンは完成しない。そうなると、タイムリープで紅莉栖を救うことは出来なくなる。
だが、倫太郎がα世界線にいるうちに紅莉栖からタイムリープマシンの設計図を徹底的に教わり、β世界線移動したあと、タイムリープ作成、48時間遡行、タイムリープ作成を繰り返し、その殺害される前まで戻るという方法はどうだろう。
もっとも、それは倫太郎が全て完璧に覚えることが出来ればの話であるため、リスクが大きい。未来の倫太郎がレジスタンスとして活動しダイバージェンスメーターを作ったなら素質として時間をかければタイムリープマシンの作り方も覚えられそうなものだが、時間がかかりすぎるかもしれない。紅莉栖が死亡した世界でタイムリープマシンが完成するのかどうかも解らない(まゆりの死同様に、世界線として「完成しない」と決められていた場合は手も足も出なくなる)。
またもしタイムリープマシンを一から作るのに48時間以上の製作時間がかかるならそもそもこの作戦は無意味になってしまう(紅莉栖が完成させたタイムリープマシンは48時間しか戻れないため、製作時間がそれ以上かかってしまうならやはり48時間より先には戻れない)。
B)Dメール策
一気に過去に影響を及ぼすという意味ではDメールが手っ取り早い。実際にDメールには制約が薄く、紅莉栖の存在の有無にかかわらず事実上完成していたものであり、時間的制約もるかのDメールは彼が生まれる16年近く前まで送ることが出来たほど緩い。
だが、Dメールは送ることは出来るが自分の思い通りの形になるとは限らない。それはこれまでのDメールで倫太郎は痛感しているはずだ。もしもDメールを送って状況が悪化――それこそDメールすら送れないような状況になれば、取り返しがつかなくなる。
もちろん送る内容を精査して、思い通りに動くようにすればいいのかもしれないが、そんな簡単なことではないだろう。つまりDメールを使うということは、タイムリープ以上に博打を打つことになってしまうので、それこそ最後の大博打になりそうだ。
C)タイムマシン策
タイムリープも不完全、Dメールはダメだというなら、もうここはタイムマシンを作って倫太郎が直接過去に跳ぶしかない。おそらくこれが最も確実に、最も可能性の高い策になるだろう。
問題は現代の技術でタイムマシンが作れるのかどうかということ。タイムマシンが作れる事実は鈴羽の出来ごとで明白にはなっているし、ダルの技術力があれば不可能ではない。問題は、それを現代の技術で再現出来るのかという点。ダルは修理こそできたが理論的に設計したわけではない。それこそ設計段階の知識が必要になる。
時間をかけて期が熟すのを待つ、というのも一つの手かもしれないが、そもそもβ世界線では「タイムマシンの母」と呼ばれた紅莉栖が死亡してしまうため、タイムマシン開発に差支えが出て完成がずっと先に延びてしまうかもしれない。
可能性はどれも薄そう(苦笑 そもそも紅莉栖って本当に死んだんだろうか? 出血は致死量のようにも見えるが、倫太郎って紅莉栖の脈をとったりしたりして死を確認したわけではないような気もする。もし抜け道があるならそこくらいなんだよな、と思う。今回も倫太郎は「刺された」と口にしたわけで「死んだ」というのは一種の推測でしかない。あの状態から奇跡的に実は生き残っていた、という可能性も……いや、でもそれはなんてご都合主義になるんだwww
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きっちり岡部の苦悩を表した30分になりましたね。
紅莉栖も自分に何がおきるか判明し、強がりを見せるも声が上ずっているところが動揺を隠しきれていないですね。
ところで、まゆりも紅莉栖を救う第4のプランがあって・・・
とある水族館に売っているペンギンの帽子を手に入れると危篤の人間も病気が治るそうな~。
この帽子があれば銃で撃たれようが、車にはねられようが、刺されようが生き返るのでは・・・
唯一の問題が「生存戦略」と言って変な空間に連れて行かれる事ですかねwwww
何はともあれ、来週の放送が楽しみですね。残り3話となりましたし。