2010.12/10 [Fri]
伝説の勇者の伝説 第23話
伝説の勇者の伝説 第23話
『最後の日』
≪あらすじ≫
シオンの誕生日。即位して以降、贅沢を嫌い節制を好むシオンは地味なパーティしか開いていない。そこで家臣たちは躍起になって、今年こそ豪華な国王らしい誕生日パーティを開くべき！と準備を開始する。
一方、強引に城へ連行されたライナとフェリスもまた誕生日パーティの準備へと駆り出される。
そうこうしていよいよ誕生日当日。ライナが魔法で打ち上げる花火は、本物以上に素晴らしいもので、豪華絢爛に開かれるパーティも大盛況。
全てがうまく行って、そしてこれからもシオンとローランド王国はうまく行き、その中にライナもいるものだと誰もが思っていた中―――
≪感想≫
最後のギャグ回
どうやら伝勇伝は全24話のようなので、これが最後のギャグ回と言うことになるだろう。普段は策略や策謀を張り巡らせ、計略と裏切りのような関係のミランやクラウ、ライナたちが面白いようにシオンのためならば、普段の個人的な好悪なんて二の次にして、互いに協力し合って最高の誕生日パーティを開こうとしている様は観ていて面白くて微笑ましい。
コメディテイストで仕上げているが、客観的にみると、ローランドという国が如何に今シオン・アスタールという一人の男を中心に廻っているのかを、改めて実感出来る光景だろう。
民衆から支持を集めている、というのは今さらだ。
それ以上に、家臣や兵士たちからも絶大な信頼を寄せられている。その光景が、正しくあの誕生日パーティだったに違いない。すでに反国王派はシオンの手によって一層されており、暗殺や策謀の心配が無いパーティという意味でも、ローランドという国がまさに一致団結しているように見える。
物語は、前回判明したようにライナを中軸に廻っているが、劇中の国家はシオンを中心に廻っている。二つの軸を以って回転させる物語が伝勇伝である。
そのライナが変わったローランドを素敵だと褒める一方で、シオンはここに至るまでに流した血や喪った命から自らの理想はやっぱり絵空事だと卑下する。だが、シオンの本音はそうだろうか？
シオンが目指した国は、ライナと共にある国じゃなかったか？ そのための昼寝帝国、そのためにシオンはライナに手を差し伸べたのではなかったか。
だが、シオンはライナを殺さないといけない。シオンがライナを殺さなければ、ライナはシオンのせいで死ぬよりも残酷な地獄を未来永劫永遠と味わうことになる。
どちらを選んでもライナを犠牲にしないといけないローランドという国家。シオンは、だからこそ“絵空事”という言葉を使ったのだろう。どんなに国が整備されても、どんなに家臣や民衆から慕われても、シオンが一番救い、一番一緒に居たいと願い、一番の親友だと信じて疑わないライナを犠牲にしないと成り立たない国家になってしまったのだ。シオンがそう言う国家にしてしまい、シオンは自分を（ライナを優先できない）そう言う立場に置いてしまったのだ。
忌み嫌われる複写眼を持ちながら前を向いて逃げずに進むことを決めたライナと、誰からも羨ましがられる理想の国王の座にありながら後ろを向いて絶望し膝を折ることしか出来なかったシオン。
この対比の果てに、物語として何を見せようと言うのか？ ラストカットで戦うライナとシオン。いよいよシオンは、ライナのためにライナを殺すことを決意したようだ。本当にライナは殺されて物語はENDを迎えるのか、はたまた違う結末が待っているのか。
次回最終話。原作ではこの後にさらに膨大な続編が続く作品なだけに、（アニメオリジナルになったとしても）ライナ死亡ENDは考えづらい。かと言って、必ず続編が作られるとは限らないアニメ業界において、続編を意識させる終わり方は良いとは言えない。アニメはアニメとして一つの区切りを迎える終わり方をすべきだ。
おそらく、今期放映されるアニメの中で1,2を争うほど終わり方が難しいであろう本作。どう言う決着をつけるのか、ぜひとも楽しみにしたい。
第24話（最終話）『』
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『最後の日』
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シオンの誕生日。即位して以降、贅沢を嫌い節制を好むシオンは地味なパーティしか開いていない。そこで家臣たちは躍起になって、今年こそ豪華な国王らしい誕生日パーティを開くべき！と準備を開始する。
一方、強引に城へ連行されたライナとフェリスもまた誕生日パーティの準備へと駆り出される。
そうこうしていよいよ誕生日当日。ライナが魔法で打ち上げる花火は、本物以上に素晴らしいもので、豪華絢爛に開かれるパーティも大盛況。
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≪感想≫
最後のギャグ回
どうやら伝勇伝は全24話のようなので、これが最後のギャグ回と言うことになるだろう。普段は策略や策謀を張り巡らせ、計略と裏切りのような関係のミランやクラウ、ライナたちが面白いようにシオンのためならば、普段の個人的な好悪なんて二の次にして、互いに協力し合って最高の誕生日パーティを開こうとしている様は観ていて面白くて微笑ましい。
コメディテイストで仕上げているが、客観的にみると、ローランドという国が如何に今シオン・アスタールという一人の男を中心に廻っているのかを、改めて実感出来る光景だろう。
民衆から支持を集めている、というのは今さらだ。
それ以上に、家臣や兵士たちからも絶大な信頼を寄せられている。その光景が、正しくあの誕生日パーティだったに違いない。すでに反国王派はシオンの手によって一層されており、暗殺や策謀の心配が無いパーティという意味でも、ローランドという国がまさに一致団結しているように見える。
物語は、前回判明したようにライナを中軸に廻っているが、劇中の国家はシオンを中心に廻っている。二つの軸を以って回転させる物語が伝勇伝である。
そのライナが変わったローランドを素敵だと褒める一方で、シオンはここに至るまでに流した血や喪った命から自らの理想はやっぱり絵空事だと卑下する。だが、シオンの本音はそうだろうか？
シオンが目指した国は、ライナと共にある国じゃなかったか？ そのための昼寝帝国、そのためにシオンはライナに手を差し伸べたのではなかったか。
だが、シオンはライナを殺さないといけない。シオンがライナを殺さなければ、ライナはシオンのせいで死ぬよりも残酷な地獄を未来永劫永遠と味わうことになる。
どちらを選んでもライナを犠牲にしないといけないローランドという国家。シオンは、だからこそ“絵空事”という言葉を使ったのだろう。どんなに国が整備されても、どんなに家臣や民衆から慕われても、シオンが一番救い、一番一緒に居たいと願い、一番の親友だと信じて疑わないライナを犠牲にしないと成り立たない国家になってしまったのだ。シオンがそう言う国家にしてしまい、シオンは自分を（ライナを優先できない）そう言う立場に置いてしまったのだ。
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この対比の果てに、物語として何を見せようと言うのか？ ラストカットで戦うライナとシオン。いよいよシオンは、ライナのためにライナを殺すことを決意したようだ。本当にライナは殺されて物語はENDを迎えるのか、はたまた違う結末が待っているのか。
次回最終話。原作ではこの後にさらに膨大な続編が続く作品なだけに、（アニメオリジナルになったとしても）ライナ死亡ENDは考えづらい。かと言って、必ず続編が作られるとは限らないアニメ業界において、続編を意識させる終わり方は良いとは言えない。アニメはアニメとして一つの区切りを迎える終わり方をすべきだ。
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こんばんは
早く見たいんですけどなかなか見れないんです。
12/18に大伝勇伝9巻でますよね？
楽しみです♪