機動戦士ガンダムOO 2nd season 第04話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[機動戦士ガンダムOO]
『戦う理由』
多くの仲間を喪いながらも生き延びた最終決戦から四年。
四人のマイスターはそれぞれの新しい戦う理由と共にガンダムを駆る。そんなマイスターの姿に、自身の戦う理由を見いだせなかったスメラギも遂に立ち上がる。
そんな彼らに送られるアロウズの追撃部隊。そこには、ミスターブシドーとソーマ=ピーリスの姿もあって―――。
<あらすじ>
無事、囚われていたアレルヤを奪還し、マリナを救出したソレスタルビーイング。海中潜航を続ける母艦・プトレマイオス2は、マリナの想いを汲み取りアザディスタンへと進路を取る。
アザディスタンに到着するまでのわずなか時間。
それはそれぞれにとって、ソレスタルビーイングの一員として戦う理由を再認識する時間でもあった。
戦うことでしか生み出せない破壊の中にある再生を見い出し、それを行おうとする刹那。
兄と同じ想いを抱きながら兄とは比較されない道を進むロックオン。
自分に生きる希望と洗礼を与えてくれたマリー―――ソーマ=ピーリスを救う決意をしたアレルヤ。
そして、イオリアの計画やヴェーダに頼らず自らの意思で世界の変革を望むティエリア。
それぞれの想いを糧にアザディスタンに進むソレスタルビーイングの前に、再びアロウズが立ちはだかる。
疑似太陽炉搭載型水中用大型MA・トリロバイトを投入してくるアロウズは、アレルヤを奪還されたカティに代わりアーバ=リントが指揮をとり追い詰めようとする。
しかし、アレルヤと邂逅し再び戦う決意をしたスメラギの前に作戦を看破されると、ガンダム4機による猛烈な反撃が開始される。
だが、アロウズにも四年前の戦いを生き抜いたパイロット・ミスターブシイドーとソーマ=ピーリスが出撃する―――。
感想・考察はOPENからどうぞ。
<感想・考察>
アリオスとアレルヤ
アレルヤから。
まず、ハレルヤ消滅は確定。とは言ってもあくまで精神生命体みたいなものですから、土壇場で復活と言う可能性もゼロではないでしょうが。
そして脳量子波も消滅。ソーマ自身が単体で脳量子波を増幅し反応速度等を強化していることを考えれば、ハレルヤ消滅→脳量子波消滅ではないのでしょう。
むしろ逆か。
四年前の最終決戦で頭部負傷→脳量子波強化パーツ破損(?)→ハレルヤ消滅の流れか。そもそも第二人格であったハレルヤは、脳量子波の増幅によって誕生したものと仮定すれば脳量子波の増幅が停止すれば当然消える人格。
ただ、この要因はアレルヤにとってかなり大きなアドバンテージだっただけに反動も大きい。
現に、アリオスvsアヘッドでソーマに反応速度と命中率で遅れを取り、アレルヤ自身が機体性能ではなく自身の能力低下―――つまり、脳量子波による反応速度と思考速度の強化の喪失が原因だと断定している。
四年もの間、MS操縦から離れていたアレルヤの勘や技術の鈍りも多少あるでしょうが、やはり大きな要因は脳量子波の消滅。前回では相手がほとんど名無しのパイロットでCB側からの奇襲だったこともあって脳量子波の有無を感じさせない活躍でしたが、やはり無ければ無いでいたいわけで。
そもそも幼少期から「増幅されて当たり前」で訓練を積み育ってきたアレルヤにとって脳量子波増幅無しと言うのはなかなか設定としては酷だと思う。
まぁ、確かに二期始まって即、真・超兵モードが取れてしまうとほとんどの敵に対して、文字通り無敵で勝ててしまってパワーバランスが崩れる可能性が高いのですが。
でも、このままではどうにもならないでしょう。アレルヤの戦力としても、物語としても。
少なからず、アレルヤはその内脳量子波を取り戻すでしょう。パターンは幾つか考えられます。
・再度、頭部を負傷することで、良い意味で脳にショックがかかり自然に脳量子波を増幅出来るようになる(脳量子波の共鳴もコントロール)。
・カタロンを通じて旧・人革連超兵計画責任者と接触。再度、手術を受ける。
・ご都合主義全開!ピンチでハレルヤ再び。脳量子波も使えるようになる(設定上は怪我によって封印されていただけ)。
まぁ、三番がガンダムとしてはあっても不思議ではない感じだが、リアル路線でいけば二番かな、と思いますがね。
余談ですが、アレルヤが脳量子波の増幅で反応速度を向上していたなら他のマイスターよりパイロットアドバンテージとしてはそもそも一段上の段階ってことなんでしょうね。それが、普通に戻ったと言うことか? この辺りが、アレルヤが完全に一人主人公だったら問題ないんだけど、四人もいるものだから微妙なんですよね、設定として。
アレルヤ一人にこんな設定を付加すると、他のマイスターとの差別化は出来ても能力値を冷静に考えるとアレルヤが一つ飛び抜けているのでは、と思えるし。まぁ、私はアレルヤとアリオスが好きなのでスタッフのアレルヤ贔屓はまったく問題ないのですがw
次いでアリオス考察。
水中でもGN粒子散布。アリオスに限ったことではないが、トリロバイトを含め水中でも粒子展開。
おそらく、この辺りはGN粒子の特性なのだろう、と思う。
GN粒子はそもそもGNドライヴから生み出される特殊粒子で、基本的にガンダムや太陽炉搭載MSはこの粒子を推進力代わりとしている(粒子を噴射することでその反発力で推力を得ている)。そうなれば、その使用に関しては基本的に場所を問わない。
でも、前回湿度が上がることで粒子ビームは半減したんじゃ?
と思うかもしれない。
それは、その通りだと思うが、これも特性……と言うか当然か。そもそもGN粒子によるビームと言うのは、GN粒子を高濃度圧縮したうえで高エネルギー状態にして固定したものと考えるのが妥当。そうなると、その粒子は高熱を持つわけで、その熱によってライフル弾代わりにしたりサーベルとして斬ったりすることが出来る。
つまり湿度が高かったり、水中下においてはその熱が平時と比較して熱の拡散率・減衰率が高いと言うことなのだろう。
ロックオンが「これだけ近ければ」と言いながらスナイパーライフルを撃っていたことからも射出直後はおそらく100%の熱量だろうが、距離が離れれば離れるほど通常の倍以上の速度で減衰していくのでしょうね。
アリオス自体は、ツインビームライフル初使用。やや砲門が二つ続いている理由に対して首をひねる内容でした。連射性はマシンガンほどじゃないし、かと言って二つの砲門が相乗効果で強力なビームとしているようにも見えないし。この辺りの描写は後々に期待か。
変形時にはTRANS-AM起動。割と現在のCBではTRANS-AMはそこまでの切り札ではない模様。アリオス+TRANS-AMだとOO付きでも高速で浮上も可能なのも頷けます。
機体表面はやはりGN粒子による膜で蔽われているような気がしますね。ビームの直弾に普通に耐えてますしね。
ただ、アリオスの真価が発揮されるのはやはりアレルヤ次第なのでしょう。うーん、しばらくは完全起動は出来ていないOO同様、なかなか煮え切らない状態なのかも。
トリロバイトとアヘッド
疑似太陽炉搭載型MA。複座式で水中特化型。武装は複数種の魚雷と近接戦闘用スパイク? ベースとなったのはユニオンフラッグでしょうか。頭部の形状や全体的に細身な姿から察すると、基本設計は元ユニオン軍人が担当したような感じです。
性能は水中での行動で最大の特徴は通常の汎用型MS―――それが例えガンダムであったとしても―――では活動できない深度でも活動可能な行動範囲の広さ。
ハッキリ言ってしまえば指揮官がアホ過ぎて助かった、と言うところでしょうか。ガンダムが出撃出来ない(とは知らないだろうが、通常MSが出撃出来ない深度よりさらに深ければOKだと推定は出来るだろう)深度による遠距離攻撃を可能としながらわざわざ接近する理由がない。
私なら空中から爆雷を投下し続け、トリロバイトで魚雷を撃ちまくる。弾切れになってもプトレマイオスが無事ならば、補給か一か八かで接近戦へ移行するだろう。
そもそも接近する意図が不明な接近である。相手が高速で動きまわる相手ならば、当たらないから仕方なく接近するケースも当然あるだろうが、相手は所詮数百メートル規模の母艦。目を瞑っていたってオートロックオンさえしっかり働けば普通に当てられる。
わざわざ接近した理由は圧壊と言う方法にこだわったからなのかも。私なら、オリジナル太陽炉をあわよくば一基くらい確保しようかとも考えるわけですが、リントはその辺りも考えてなさそうな……。
アヘッドカスタム機も登場。
一機はミスターブシドーカスタム機。外観上の微妙な差は割愛するとして、ベーシック機との違いはシールド形状と高出力ビームソードのみの装備で近接特化型と言ったところか。遠距離武装を排除しているのは、GNフラッグを意識しているのかもしれません。加えて言えばOOを大きく意識し、対峙することが前提となっているように設定された感じがします。
もう一機はソーマ=ピーリスカスタム機。言うまでもなく、脳量子波で反応速度が増幅されるソーマがパイロットになることを想定しているのでしょう。各部のスラスターやバーニア数が強化されているほか、疑似太陽炉の枠に取り付けられた大型スラスターは360度回転することで姿勢制御の速度と加速スピードを向上させるようなものに見えます。
こちらもティエレンタオツーから続く高機動機と言うべきか。シールドの形状もティエレンに似ているし。ただその分、武装はショートバレルタイプのビームライフルとビームサーベルだけなのでかなり武装としては貧弱。こちらもアリオスとの対峙が前提に設計されている感じ。
ちなみにトリロバイトを含め資金を出資しているのは、ルイスでしょう。どっかでそんな設定を目にした気がします。元々富豪で彼女以外の親族はトリニティの襲撃で死亡。おまけに今軍にいる以上、お金はほとんど不要なわけですから、売り払って資金援助を条件にアロウズ入りをしている可能性が高そうです。
刹那とマリナ
息ピッタリですねw でも、カップルと言うよりは姉弟の関係がピッタリ当てはまる二人です。と言うか、この二人の間に恋愛感情が働くことが不思議でしかならない。
ただ、どっちにしろ刹那にとって大切な人物であることに違いはない。その言葉はかなり重みがある。共にアザディスタンで平和を築かないか。
マイスターとして即決として否とした刹那ですが、その言葉は戦闘中に脳裏をよぎるほどのインパクト。
刹那自身、歩めるのであればマリナが示すような道を歩みたいと思っていたのでしょう。ただ、これはあくまで過去形。すでにソレスタルビーイングのガンダムマイスターとして多くの罪を重ねた刹那は、自分がこの道を歩めないことを理解しているような感じ。
イアンと沙慈の会話でもありましたが、CBのメンバーはそれぞれの罪を平和を築いたのちに償うようで……。さすがにルルーシュのように世界の悪意を一身に浴びてこの世から旅立つと言う方法は取らない(と言うか、R2でのスザクのようにCB亡きあと世界を監視する者がいないので無理でしょう)。単純に全太陽炉・ガンダムを巻き込んでトレミーで大々的に自爆とか、そう言ったところか。
ただ、マリナ自身の立ち位置が見えづらいですね。さすが薄幸皇女。オーラが薄い。他の作品と比較すれば、リリーナのように強い意志がやや見えづらく、かといってラクスやハマーンのように自ら戦場に立つわけでもない。
この辺がマリナの存在をあやふやにさせている気がするんですよね。シーリンとの再会で何かが変わるのか……。
ライルとフェルト
いきなりキスをしてフラれたとハロに言われたライル。
「気付かせてやったんだ……比較されたらたまらんだろ」
フェルトから平手打ちを食らったライルの一言。
気付かせるための行動としてはやや乱暴だったものの、ライルの言葉に一理あるわけで。たとえ双子であっても別人であるように、まったく同じ存在なんてあり得ないわけで。
ただ、裏を読めば読むほどこれが裏切りフラグに見えて仕方ない。「気づかせてやったんだ」とは、当然ライルと兄・ニールは違うのだということ。
それは個人としても違うし、もしかしたら組織としても兄は生粋のCBの人間でも自分は違うのだと言う暗示だったのかもしれない。
そうなると、ライルがケルディムと太陽炉を持ち去って裏切る展開も……。
次回『故国燃ゆ』。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
赤字はTBが現在弾かれてしまっているBlog様です。
・http://abaton14.blog79.fc2.com/blog-entry-783.html
・http://ameblo.jp/azeaniblog/entry-10156360784.html
・http://ameblo.jp/khirose1944/entry-10156477397.html
・http://belldandy.blog.eonet.jp/citrus/2008/10/00-2nd-8903.html
・http://blog.goo.ne.jp/gurimoe/e/c5b46c4b73fb65a609f2178223e1ebbe
・http://blog.goo.ne.jp/yyrickyleo/e/19a92e533672dc40be1c3b0e7f487e52
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/51128519.html
・http://blog.livedoor.jp/natsu_ki00/archives/51110909.html
・http://engage10.exblog.jp/8834895
・http://hakuroupunk.blog56.fc2.com/blog-entry-1390.html
・http://hinaxnagi.blog31.fc2.com/blog-entry-537.html
・http://kouyanoblog.blog61.fc2.com/blog-entry-1515.html
・http://kuronekocomickan.com/article/108643086.html
・http://lessiy.jugem.jp/?eid=1516
・http://mutekidesutekina.blog52.fc2.com/blog-entry-896.html
・http://nextsociety.blog102.fc2.com/blog-entry-504.html
・http://phosphormoon.blog19.fc2.com/blog-entry-41.html
・http://plaza.rakuten.co.jp/sealsoldier/diary/200810260003/
・http://seraraku2.blog59.fc2.com/blog-entry-2782.html
・http://strawcat.blog12.fc2.com/blog-entry-1576.html
・http://syujiro2gouten.blog70.fc2.com/blog-entry-1904.html
・http://variegato.blog34.fc2.com/blog-entry-1416.html
・http://wjham.blog95.fc2.com/blog-entry-678.html
もしよろしければ、拍手ボタンをポチッと押して下さいm(_ _)m 管理人のモチベーションが上がります(ぉ
オリジナルは要なんですしライルは新入りですから警戒とかそういうのがあって然るべき。
まぁ無いっぽいのがソレスタらしいですけど(笑)
全部が終わってWよろしく機体破壊はしてほしく無いですね、個人的に。
TDB付きはレアも良いところなんですから、GNドライヴがロートル技術になるまでは存在して欲しいです。
しっかしフェルトがまだ処女なのは喜ぶべきか悲しむべきか……ニールの子どもを産んでいて欲しかったのになぁー。
あーあ。